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小笠原貞子君 私
たちも猿投の事件に非常にショックを受けましてね、そしてこの
通学路法ができましたときの趣旨を見せていただきまして、そしてその後いろいろ
交通事故がふえている。その中でも、「児童幼児の
交通事故は、これらの者が自己防衛能力に乏しいだけに、まことに悲惨なものであり、」また親の不安もはかりしれないものであるというふうに趣旨
説明に書かれておりまして、ほんとうにこれをもっと充実させて、とにかく何しろ国の宝の子供を守ってもらいたい、これを何とか重みのあるものにして子供を守ってほしいというのが非常に強い願いだったんです。そうして、この
法案ができましてから制定されました
道路の指定の延長数ですね。これが十二月の二十七日に、先ほどおっしゃいましたね、九千十一キロ指定されたと、やはりこういうことでほんとうに一生懸命やっていただけるようなきざしが見えたんだなと、そういうふうに私
たちは理解したわけなんです。今度こういう
法案になって、一本に非常に整理されてしまって、中身は入ってくるんだというふうな御
説明を受けているのだということを私は言いましたら、そうしたら、やはり御
説明はそうであろうとも、やはりこの単独立法をもっともっと重くして、そうして具体的に運用するときに、こういうふうに立法化されている、だからこんなに重視されているのだからこういうふうにやってもらいたいと、非常に励まされてきたわけなんです。それが非常にきれいに溶け込んじゃって、内容はあると言われても、結局溶け込んで一本化された中で、これからやられるとするならば非常に私
たちとしては不安で、決してこれは前進じゃなくて、むしろ
通学路という面、子供
たちを守るという面から見たらむしろ後退だというふうに受けたわけなんです。それからまた、それと一緒に、前の
通学路法には曲がりなりにも都道府県に安全
対策協議会というのを設けて、いろいろと意見を聞くというふうな、ずっとありましたね、何ヵ所も何ヵ所も。今度のを見ますと、そういうのがないわけなんです。私
たちとしましては、もちろんもういろいろな
施設をつくっていただく、その
施設をつくっていただくときに、それが
効果的なものであってほしいわけですよ。それをただ公安委員会と、それから
建設大臣や
道路管理者である都道府県知事という形で、それはいろいろ御相談になると思いますけれ
ども、やはり一番実情を知っているのが母親であり、そうして
交通労働者であり、出迎えをしている教師
たちなんですよ。この運動が始まりましたときに、もうとにかく母親
たちが幾つか横断歩道橋をつくってほしいと一生懸命運動した。運動したら何ヵ所かできた。ああよかった、希望数にほとんど近かったと喜んで、そうして見たら、ほんとうに必要なところじゃなくて、やはり
自動車優先の環状線みたいなところについていたというような、そういうこともあって、これじゃだめなんだ、やはりどこへつけるかという、その場所の選定なんかにも私
たちの意見をどうしても反映させたいと、こういうふうに言ったわけなんですよ。私
たち、特に共産党としましては、猿投町の事件からも直ちに党としての
交通政策を緊急に出して、皆さんにもいろいろ御
協力をいただいたと思いますけれ
ども、やはり通学通園
道路というものをしっかりつくるということ、これはもう絶対的な条件だと思うんですよ。それも一緒に時間がなくてお伺いできませんでしたけれ
ども、まあ大型トラックとかダンプの規制とか時間の制限だとかというような
対策と一緒に、いま言いました安全
施設をどういうふうにつくって、具体的にどう守るかというところに、どうしてもそういうのを、現場の母親とか
先生とか
交通労働者とか、また、そういう専門家も含めた
交通委員会というものをつくって、そうしてその
交通委員会というものを
法律によって
設置をしてもらって、そうして必要なときには調査権とか勧告権とかを持たせてもらう、そういうふうなみんなの民意が反映されて
効果的につくられるというのが今度の
対策の中でも一番私
たち重要だと思っているんです。それが抜けているというふうに考えられるわけなんですね。だから、その辺のところが今度の
法案の中では、まあ
地方からだんだん
計画を立ててというようなところがそういうことの一部かと思われますけれ
ども、実際にみんなの気持ちが反映できるのかどうかというようなところをお伺いしたいと思うわけです。時間がございませんから、これを伺っておしまいにしたいと思いますけれ
ども、やっぱりおかあさん
たち、こう言ったんですよ、今度
通学路というのが解けちゃうというのは、小笠原さん、猿投町みたいな大きな新聞をにぎわすのがなかったから、だから解消されたのではないか、こういう不安を持っていらっしゃった方もあるわけなんで、どうしても、いろいろありましょうけれ
ども、まず私
たちの未来をになってくれる、民族の
あと継ぎの子供、これをほんとうに重視して
交通の安全を期していただきたいということを
最後に要望しておきたいと思います。その民意がどう反映されるのか。この新しい法の中にはどの程度、どういうふうに入っているかという点を一つだけお答えいただきたいと思います。