○佐藤隆君 わかりました。そうすると、これは梅雨
豪雨ということで一本で扱うということでございますね、ありがとうございました。
その次に、去年の五月二十三日の当
委員会において、当時はまだ急傾斜地
崩壊防止法案がもうおそらく五十八国会で流れるであろうというようなことが推測をされておった時期でもありましたので、それがゆえに急傾斜地の
崩壊地防止
対策がおろそかになっては困る、特に雨期を控えてということで総点検ということを当
委員会において実は初めて私からお願いをいたしまして、その際、田中
総理府総務長官——当時の総務
長官からひとつさっそくやりましょうというお答えをいただき、約束をいたした次第であります。その後、当
委員会において私以外のほかの
委員からも総点検という発言がございまして今日に至っておりますが、
総理府あるいは中央防災
会議の名においてそうした点検をやるように、そのつど周知徹底をはかっておられるということは私もわかっておりますが、声をかけただけではどうも実績があがらぬように思います。特にこのたびの
鹿児島県を
中心とする急傾斜地の
崩壊の問題、こうした問題を考えますと、このつゆどきに大げさな言い方でありますけれども、何かこう国民的何というのですか、不安というのですか、全国的にそうした不安があるのではないかと、こう思うのです。したがって、私はきょう時間もございませんので、この総点検の指示を去年の六月の十日に総務
長官がなさったはずでありますが、その後各県においては——実際は各県がやるんですから、各県がどのように
措置をされたか、どういう手を実際に打たれたか、たとえば七千三百カ所にのぼる急傾斜地について一体どういう手当てがなされたのか、各県ごとに……。おそらく私はあえてルーズにやっている、あるいはルーズということばはよくありませんけれども、その
措置について適確性を欠いておる県をひとつ突き上げるという意味で申し上げるわけじゃございませんけれども、各県ごとにとられた
措置というものを公表されてはどうか。そうでなければ進まぬのじゃないか、それぞれの段階で責任を持ってもらわぬと、そうした地盤の点検なんというものはなかなか進まないと思います。そこできょう私はこにで発表せいということを申し上げるのじゃなくて、この次の機会にでも、ひとつ各県ごとに
総理府なり、中央防災
会議が各県に指示をしたその実績というものがどうなっているか、各県はこうやっている、ああやっている、それを国民の前に明らかにすることが、国民が不安から一歩前進するということにもなります。人心安定策にもなります。ですから、そのことは、しかももたもたやっている県に対してはいい刺激にもなりますし、結局、国民のためになることでありますから、ひとつ総点検の実績というものを公表していただきたい。これは
資料要求という形でこの際要求をいたしておきます。したがってこれは答弁は要りません。
次に、毎度申し上げていることでありますが、このたびも五十七名の
死者、あるいは六名の行くえ
不明者を
出しております個人
災害救援
対策、このことについてはいよいよもってこれはもう国民的願望であります。
政府自身が、いまのところ個人
災害救援
対策は具体的にどれをどうこうするということはいまのところ考えておらないという答弁は、従来の答弁をもうここで聞こうとは思いません。個人
災害救援
対策について、ひとつ具体的な
措置をもうそろそろ示すときではないかと、かように思います。このこともきょう聞こうとは思いません。特にその中の具体的な私どもが提案をいたしております個人
災害共済の仕組みとかそうしたことについての進みぐあい等につきましても、次の
委員会で中間
報告なりともひとつ御発表いただきたい。このことをこの際お願いを申し上げておきます。一さらに最後に四十五年度の予算要求、すでにもう進んでおるわけです。大蔵省折衝は八月末から九月になって行なわれるでしょうが、各省の段階においてはすでに相当煮詰められてきている段階だと思います。この
災害を機会にひとつ特に防災予算についての、もちろん中小河川の、先ほど河川局長から話もあった中小河川の予算
関係ということになりますると新治水五カ年
計画、その三年度はどうなるのかということにも問題が波及してまいります。四十五年度の防災
関係予算について
総理府自身が
関係各省と話し合いをいたしながらどういうふうに対処しようとしているのか、それを次の機会にひとつ明らかにしていただきたい、この点もこの際お願いをいたしておきます。以上であります。