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志賀参考人 御説明申し上げます。
四十二
年度の雑収入につきましては、当初の予算が十億二千三百万円でございましたが、決算額はただいま仰せのとおり十四億四千万円ということで、当初の予算を四億一千七百万円だけ上回った収入を得たわけでございます。
まず第一点といたしましては受け入れ利息の問題でございますが、八億二千三百万円の予定を立てておりましたところが十一億七千万円の受け入れ利息がございまして、この面で三億四千七百万円の増収がございました。これにつきましては、過般の四十
年度の決算の御審議の際にもいろいろ
お話を申し上げたとおりでございますが、資金の運用の方法につきまして、当初は普通預金、通知預金、定期預金というふうに、それぞれ普通預金をおよそ三〇%、通知預金を六〇%、定期預金を一〇%
程度というふうに見て予算をつくっておりましたが、
年度途中におきまして資金の運用方法をさらにシビアーにするようにいたしまして、できるだけ定期預金等の利息の高いものに回すというようなことをいたしました結果、この功績が非常にあがってまいったものでございます。
それから雑入金の面におきまして、当初二億円の予算を組んでおりましたが、これにつきましては二億七千万円の収入がございまして、この面で約七千万円の増収になっております。この中でおもなものといたしましては、建物の賃貸料につきまして当初予定をいたしておりませんでした収入がございます。これはPSSの
東京のスターズ・アンド・ストライブスに貸与いたしております建物につきまして、新たに賃貸料の収入を得ることができましたこと等によりまして収入が増加いたしたものでございます。
以上が雑収入につきまして、当初の予算に対しまして相当大幅な増収がありました特異な
年度でございましたが、その
内容でございます。
それから
受信料の
未収金につきまして
お尋ねがございました。手元にいま三十七年から資料がございますので、できるだけ長期にわたって御説明をいたしたいと思います。
三十七
年度におきましては、当初これは三月三十一日の
未収分でございますが、六億四千六百万円ございまして、これに対応いたしまして三億二千三百万円、先ほど御論議に出ておりましたような欠損引き当て金を計上いたしましたが、次の年一年間に二億八千九百万円の回収をいたしてございます。最後にはこの三億二千三百万円の欠損金が約四千二百万円不足をしたというような決算の状況になっております。
それから三十八
年度におきましては
受信料の総調定額は五百九十二億円でございましたが、これにつきましては、三月末までに五百八十五億円の収入がございまして、
年度末におきましては七億七千三百万円の
未収の状況になっております。これに対しまして、翌年一年間に
努力をいたしまして、なお回収の見込みのないものにつきまして、大体前例を勘案いたしまして、三億八千九百万円の欠損引き当て金を当
年度計上いたして決算をいたしてございます。この
未収の総額の七億七千三百万円に対しましては二億八千三百万円を翌
年度一年間に回及をいたしてございます。なお、欠損の処分額といたしましては四億九千九百万円でございまして、翌
年度の決算時におきましては、ただいま申し上げました欠損引き当て金が約一億一千万円不足をいたしております。
それから三十九
年度にまいりましては、
受信料の総調定額が六百五十三億円でございまして、これに対しまして、当
年度中に
収納に至りましたものが六百四十七億円ございまして、
未収額が六億二千三百万円でございました。これに対しまして、三億七千七百万円の欠損引き当て金を立てまして、翌年一年間に二億一千四百万円の
未収分の回収に
努力をいたしております。なお、翌
年度末のこの欠損引き当て金の決算の際におきましては四億五千五百万円の欠損処分をいたしましたので、七千八百万円の欠損引き当て金の不足を生じております。
それから四十
年度におきましては、七百億円の
受信料の調定額に対しまして六百九十四億九千万円を当
年度中に
収納いたしておりますので、
年度末には年を越しました
未収金が五億四千万円でございます。これに対しまして、三億六千五百万円の
未収欠損引き当て金を計上いたしました。これは調定額に対しましては〇・五二%というような
比率になっております。この
未収額に対しまして、翌年一年間の四十一
年度中に一億七千二百万円の回収をいたしております。なお、翌年一年間さらに
努力をいたしまして、
年度末に
未収になりましたものは四億一千百万円でございまして、翌
年度末の決算時におきましては欠損引き当て金に四千五百万円の不足を生じております。
それから四十一
年度にまいりましては、ただいまお手元に御提出申し上げてあるとおりでございますが、この年の
受信料の総調定額は七百三十七億円でございまして、これに対しまして、当
年度におきましては七百二十八億円の
収納がございまして、
未収額は八億八千百万円でございます。これに対しまして、当
年度中に欠損引き当て金を五億二千六百万円計上いたしておりまして、それを相殺しましたものが
未収金として決算書に計上いたしているわけでございます。この欠損引き当て金は、調定額の総額に対しましては〇・七一%に当たります。なお、翌年四十二
年度一年間にこのうちで四億四千六百万円を回収いたしております。約過半数を回収いたしております。その後、調定額に多少の増減がございまして、四十二
年度末におきましては四億七千百万円を欠損処分にいたしてございまして、これは引き当て金に五千四百万円の残額を生じております。
それから四十二
年度に至りましては、七百七十一億円の
受信料の調定額に対しまして、当
年度の
収納額が七百六十一億円でございました。したがいまして、
未収額は十億六千万円というふうに、
受信料の総額の増大に伴いまして若干増額をいたしております。これに対しまして、従来の欠損引き当て率を参考にいたしまして六億三千六百万円の欠損引き当てをいたしたわけでございます。昨年一年間にこの
未収額に対しまして四億七千八百万円の
未収の回収をいたしてございます。
未収総額といたしまして残りました六億三百万円につきましては、四十三
年度末の決算におきまして欠損処分をいたしております。先ほど六億三千六百万円の欠損引き当て金を計上したと申し上げましたので、この処分額は六億三百万円でございますので差額三千三百万円は欠損引き当て額としては残余を生じたわけでございます。
以上が四十二
年度までの
受信料の経過でございました。