○
島本委員 この問題については、じゃあとでゆっくり調べて、私のほうも調べますから。そういうふうにして、森本靖さんに対しても、はっきり調べた上で答弁してもらいたいと思います。
ただ、不当労働行為に類することはないとあなたは言ったから、こうだと言った。じゃ私はここではっきり読み上げますから、これが間違いであるかどうであるか、十分調査してもらいたい。
栗山
郵便局における庶務会計課長の不当労働行為
昭和四十四年一月十六日午後六時十五分ころ、栗山
郵便局加藤留吉課長が、全逓の分会長である西村一男君を栗山町三区の幸寿司二階で話しをしたことです。
加藤課長西村君、君は勇気がないね。
西村 どうして、勇気とは何の意味です。
課長 西岡君は勇気をもって組合をおりたのに、勇気とは組合役員をすぐやめることです。いまの君は大事な年令にある。中川主任は口先だけだし、花田主任は一方的にものをきめ、統率力なし、木村主任は全然駄目、残るは君だ、但し、二月二十八日までに全逓をやめないと駄目だよ、二、三年後の主事の人事については、この二月末日で決るもので、現湯浅労担主事もその通り、友成は別格でいま
郵政局のテスト・ケースで行動、その他は十分監視し、毎月
郵政局へ報告している訳で、勇気をもって組合役員よりおりなきゃ主事にはなれません。
西村
全国大会も行って来ており、書記長も不在だし、同志を裏切る訳にはゆかず、その内に
考えますし、分会大会のいきさつから、引きおりはむつかしい。
課長 三月の春闘に入っておりても駄目です、今すぐ勇気をもちなさい。
西村 まあそのうちに
考えます。こういうような会話がかわされておる。これは本人の言でありますから、これは間違いなし。これが不当労働行為類似じゃないということは、あなたは断言できますか。不当労働行為不当労働行為というからこれも言うんです。
まだあるのです。苫小牧
郵便局の事件です。
苫小牧
郵便局は、次長とか副課長の配置がないけれ
ども、二月中旬から次長に人管課長補佐である石川を配置をした。さらに郵便課の副課長に
郵政の吉川という係長と、かの島という二人の係長を配置をいたしました。この人達は兼務発令で、期間は当分の間ということです。そしてこの三人は監視労働をしている訳ですが、四月五日に、いわゆる同志会
これは第二組合に類する会合です。のうち七名を虎杖浜という所の温泉ホテルに連れていって(同行したのは苫小牧
郵便局長、臨時に配置されている石川次長と、かの島という臨時の郵便副課長の三人であった)郵便
業務の研究会というふうに言っているが、郵便課長が行っていないとかいうことで満足に研究会をやった形跡はありません。そこへ行って酒食を供応している訳です。このことの狙いは、この人達を中心にして、全逓脱退、二組づくりをやろうとした意図だと思われます。
こういう例が
一つある。
第三番目に、函館東
郵便局の法内超勤問題がある。これはひどいです。
二月十五日三六協定がなかった時に法内超勤を命令されました。それに対して、
保険課外勤主事の林正治さん及び
保険内勤主事の山本武雄さんの両名がこれを拒否したところ、その後、再三にわたって始末書の提出を求めてきました。二人は二月二十二日に始末書を出しましたところ四月二十六日にいたって、注意処分を発令した訳であります。三六協定のない時に法内超勤を命じ処分するというのはきわめて不当でありますが、こういうおどかしをやって、管理者というものは何でもできるのだということを徹底的に職場の中に吹きこもうとしている一例であります。
これも人の言ですよ。特に名前を言わないだけです。
次は、留萌
郵便局の例です。
留萠
郵便局で全逓脱退、郵労結成がありました。
局長が全逓脱退の声明書の原稿を書き、庶務課の脱退するものに対して前もって掲示用に清書をさせた。
これは会合に出た人が聞いたとか、こういうことがあったんだとか、こういうような証言があったものでありません。
四月九日午後五時十五分頃、庶務会計課主任以上の
会議が
局長室で開かれた。
内容は目標管逓信記念日行事についてだが、その後、
局長から春闘情勢について話があり、全員がいる前で「おい、もっときちんとせよ、実証がない状態では主任としての資格がない、全員に十五日開催の職場大会には組合が何を言うのか聞き、反論せよ」と言った。
この後、庶務会計
事務室にいた組合員を田口正司庶務主事が
局長室に連れこみ、「君、態度で示してくれ」と次のようなやり取りをした。
○○
局長の言った実証とはどういう意味か。
田口 口先や態度でなく、証拠に残るものでなければ駄目だ、全逓脱退、全
郵政加盟届けを書くべきだ。
○○ 家に帰り
考えてみたい。
田口 今すぐ書いてもらいたい
○○ みんな出しているのか
田口 みんな出している。もし出さなければ、主任を降格させて、他に配置がえになるだろうといわれ、全逓脱退、全
郵政加盟届けの二枚を書いて渡した。
田口 誰れにも見せないで、自分で保管しておくといった。
おそらくこれが不当労働行為でなくて何ですか
大臣、これもよく聞いておいてください。そして、そのほかに「釧路
郵便局の次長の問題」もあります。特にこれは時間の
関係で省略いたします。
こういうようなことが平気でやられて、この
責任者である
局長、あなたはこの不当労働行為類似のものがないとおっしゃっている。いま私のもとにはちゃんと本人からのものが来ている。これなんです。もう少し具体的に調べなさい。そして、来たならば、あなた、自分の目で、いかに部下がかわいくとも、それをまるのみ信ずるのではなくて、常識的に手を入れるものは入れ、調査するものはしてから信じたらどうですか。下部でこういうようなことがやられている。知らないのはあなただけじゃありませんか。そして堂々とこの場所で、議事録にも載っている。不当労働行為はないと言ったから、いま読んだ。
大臣、聞いておいてください。こういうようなことで円満な
郵政行政の遂行ができますか。まことに残念です。
これに対して十分調査し、後刻、返答をもらいたい。確約できますか。