○手塚
政府委員 先般、四月二十二日の午前七時五分に、板付飛行場におきまして米軍ジェット機の事故がございました。この事故の概要につきまして、特に民間
航空への
影響につきまして御報告申し上げておきたいと思います。
まずこの板付飛行場は、御承知のとおり、米軍提供飛行場でございまして、民間
航空の共同使用というふうなたてまえになっておる飛行場でございますし、また、事故機が米軍機でもございますので、私
どもも実はある
意味で所管外ということになりますので、詳細につきましては、また
関係官庁からお聞き取りをいただきたいと思います。
〔
委員長退席、大竹
委員長代理着席〕
私
どもで知り得ました事実を御報告申し上げます。
四月二十二日の午前七時五分にRF101米軍ジェット機、これが板付から撤収をするということで、漸次編隊を組んで離陸をいたしました。ところが、その中の一機が滑走路の北から南へ向かって飛んでおりましたけれ
ども、離陸直後、離陸不能で滑走路の末端から五十メートル外に墜落という
状態におちいったわけでございます。補助タンクが燃焼をした、乗組員のパイロットは軽いけが、機体の損傷も軽微である、こういう
状態でございました。これによりまして、直ちに飛行場自体では、NOTAM、
航空情報というものを出しまして、ランウェーの北から南への着陸は支障がない、それから南から北への離陸のみ支障がない、なお末端から内側千フィートまでの使用は認めない、要するにその事故を起こした飛行機が先におるものですから、滑走路を短く使うという
意味で、千フィートまでの使用は認めない、こういうNOTAMを施行いたしました。こういった
状態で、これが十六時二十分に完全にまたもとに復帰してオープンになる、こういう
状態でございました。
こういった事故によりまして、定期便が
影響を受けたわけでございます。
影響を受けましたのは、飛行場内におりまして、離陸ができなかったもの、それから着陸ができなかったもの、こういうふうに分けられますが、離陸ができなかったものは、日本
航空、東亜
航空、全日空、日本国内
航空、こういうものは、それぞれ二便ないし一便ございまして、合計いたしまして、六便離陸ができないという
状態でございました。外からの着陸ができなかったというものが、やはり日本
航空、東亜
航空、全日空というので、二便ないし一便ございまして、これが合計五便着陸ができませんで、合計十一便に対して支障がございました。その
意味でダイヤが混乱をいたしました。
この事故につきましては、ただいま冒頭に申し上げましたように、米軍機でもございますので、事故原因等につきましては、わがほうには調査をする
権限はございません。その
意味で、どういうふうなことでこうなったかというふうなことは、わかっておりません。
まことに簡単で、恐縮でございますが、私
どものほうで知り得ました事実は、以上のことでございます。御報告を申し上げた次第でございます。