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鈴木強君 じゃ、なお積極的に支援をしていただいて万全の体制をひとつつくっていただくようにお願いしておきます。
それからいよいよ四十年度の
NHKの
決算に入りますが、最初にこれは
郵政省のほうにも伺いたいし、それから
NHKにも伺いたいのですが、実は御提出をいただきました
財産目録、
貸借対照表及び
損益計算書等の
説明書ですね、これを拝見しまして毎年のことですけれども、たとえば
郵政大臣の
意見書にしても、あるいは業務報告書にしても、要点だけを述べざるを得ないということはわかりますけれども、業務報告書のほうはまだ一応要点の
説明がなされておりますからいいんですけれども、たとえば
財産目録、
貸借対照表、
損益計算書に関する
説明書というのがあるわけですよ。これを拝見しますと、たとえばわれわれが
予算審議の際に了承を与えております
事業支出の給与、国内
放送費、
国際放送費、業務費、管理費、
調査研究費、
減価償却費、関連経費、こういうふうに費目別に見るとわかれておるわけですが、科目というのかな、科目の
説明についても、たとえば
損益計算書の二十ページをごらんいただいても、そこのところに(2)
事業支出とありますね。一方私が読み上げましたように
事業支出は八つあるわけですね。ところがここにはア
事業費というふうに書いてありますね。それから次に
減価償却費、関連経費、これしか
説明がないんですよ。だからわれわれはせめて
事業支出の八つの科目別くらいには、一体これはどういうふうに使われたかの
説明はほしいわけです。
大臣からも
会長からも
説明がございましたが、そういうことについても、全然触れておらない。ですから、われわれが
審議をする場合にも非常に資料がなくて
審査しにくいんですよ。これは、ことし始まったわけではないですが、しかし、従来からもそういう
意見は出ておったわけです。もう少しわれわれがわかりやすいような
説明ができないものでしょうか。せめて科目別くらいの、この金を使ったのはどういうものかという概要だけでも
説明していただくというわけにはいかないものでしょうか。これは、次の
予算編成の際の
参考にもしてもらいたいと思いますから、この際
考え方を伺っておきたいのです。
放送法は、これとこれを出しなさいということになっておりませんから、
内容まで触れておらないから、どういうふうにしたらいいのかはっきりした解釈というものはないんですが、要は
国会でわれわれが
審査をするときの便宜のために私はほしいと思うんです。たまたま私は
NHKの
協会の
性格やその他についての法律を提案された二十五年当時の議事録を読んでみたんですが、当時
電波監理長官をやっておった網島さん、この方の提案理由の
説明の中に、「
協会は公的な
性格を持つ特殊法人であり、全
国民の
受信料によってまかなっていることにかんがみ、全
国民が
国会を通じてその業務の
運営、財務等について必要な監督を行なうという精神でできあがっております。」ただし、これは
政府に対してはきびしい直接
介入、監督の排除をうたっておりますけれど、結局
国会が
予算の
審議あるいは
決算の
審議を通じて
協会の業務あるいは財務について
国民にかわって詳細に検討をする、そういう
性格だと思うんですね。われわれはその承認を与えた
予算についてどうお使いになるか、これは
放送法や
経営委員会等もあるわけですから、そこで十分に御相談をして使っていただいて、使ったことについて、われわれは一体それが適切であったかどうかということを十分に
審査する、こういう
性格にあると思うのです。これ以外にチェックするところはないです。これはやはり法律の精神がそうなっているのですね。ですから、もう少しわれわれが
審査しやすいような
説明資料というものをほしいと思うのですよ。われわれがまた個人的に
協会のほうにお願いするのも、やはり正式には
委員会の承認がないとできないことですから、そういうことをやるのもあまりいいことじゃないと思いますし、結局
委員会を開いたときに、膨大な資料を要求して、それをまたつくってもらうということになれば同じことですから。ですから、そういう手数を省くためにも、もう少し親切なわかりやすい
説明の
方法というものを考えてほしいと思いますが、どうでしょう。