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岡三郎君 私は、いま
鈴木さんが言われた、公害の問題等について四日市の例をあげられたわけですが、横浜等においても、あるいは神奈川を含めて川崎・鶴見工場地帯、これはやはり亜硫酸ガスその他のばい煙等によって非常にトラホームが多いわけです。われわれはいなかにおいて、やはりたきぎを燃すとかいろいろなことで、そういう現象というのは経験をしてきたわけですが、直接工場の中にある
学校においていろいろな問題が起こっておりますが、それに
保健婦というものが足りない、そういうふうなことから、付近の診療所なり医師にかかる。ところが、それに伴うところの
費用負担というものがとてもかなわぬ、何とかこれを
学校でやってもらえないか、これは父兄の痛切な望みで、これはわれわれ自体としても市長にそういうものについて積極的にこれを改善していくように要請をしておりますが、いま申されたように、産業の高度
発展に伴って
学校の周辺というものが漸次変貌してきておる、そういうようなことから、でき得れば
学校は逃げたい。疎開したい。ところが、経済的にそれがなかなかできないということで、父兄も悩み、自治体も悩み、国としても大きな悩みの問題だと思うので、この問題については、やはり積極的に
施策を講じてもらいたい。今朝の報道によれば、千葉市がやはり積極的に、
相当の児童を
対象にして、年間取り組んで、この公害問題について、どういう影響を及ぼしているかをこれからすぐに検討するということが報道されております。そういう点についてもやはり、
安全会を
指導している立場においては、積極的にそういう面についてはかって、一ぺんにそれに伴う
補助金とかいろいろな
予算措置がかなり困難な面があるにしても、やはりそういうものに勇気づけ、そうして
指導なり便宜を与えて
協力するということによって、積極的に学童の健康を守るということをやはり安全という面でやってもらいたいというふうに私は考える。
それと、先ほど言ったように、もう
一つは、
学校周辺の環境
整備、こういう問題についても、これは過去において横須賀において駐留軍の問題から風紀上の問題が非常に論議されたときに、これはいろいろと純潔
教育の問題とかいろいろの問題がありましたが、やはり横須賀市の
教育委員会としては、これに対して積極的にやはり環境を
整備できることはやっていかなければならない。ただ、最近の風潮は、間々すると、そういうものに対して目をつぶるというふうな傾向が非常に強い、行政的においても政治的においても。私は、通産省のほうが
文部省よりか力があるかもわからない。しかし、ここに
灘尾文部大臣という
大臣が登場することに私は意義があると思う。これはほめることではなくして、やはり積極的な識見と行動力というか、そういう面において、いわゆる
教育を害するものに対して積極的に提言をしていく。環境を整えていく。いろいろな問題についての政治的な
措置というものについても、それは適切にやらなければいかぬとしても、根本的には、私は
教育というものは環境を
整備して、そうしてよりよく教師がその中において
児童生徒を
指導していくことができるようなことがまず根幹だと思う。ところが、これを抜きにしたいろいろな面の
施策がいろいろな混乱をもたらすというようなことを考えているのです。
そういう点でもう
一つの提言は、いまの
学校周辺の環境を
整備する法律がどれだけ生きているか、私はまだ寡聞にしてよくわかりません。三崎の例として、三浦の三崎
小学校の周辺にあいまいな旅館を建てられるという機運があったときに、あの法律があってそれがどうしてもできなかったということが具体的な事例としてあります。したがって、
相当陰ながら役に立っているのじゃないかと思うのですが、そういう面において将来の展望として、公害なりそういう問題との関連で
学校周辺をどういうふうにするのか。やはり工場なら工場の規制をするとか、特にその工場が騒音を出すとか、あるいはいま言ったいろいろな害毒物を流すとか、そういう点については文部当局として、これは断固として許されないという面において、やはり通産省なり内閣等において積極的に
文部省が
学校安全全体の問題として提言をしていく、世論を巻き起こしていく、問題を提起していく、そういう中でいろいろと産業上の問題もあって、根本は
日本の将来を託する児童学童の問題であるから、そういう点については積極的に
協力すべきであるという一歩踏み込んだ行政的な立場で、ひとつ検討してもらいたいというふうに考えるわけです。そういうふうなことを考えているわけです。
先ほど
大臣が言ったように、交通の問題についてはかなり積極的に出て、そうしてそういうふうな中に交通安全対策
本部というものの中から
児童生徒の問題をどうするかということをやっておられるようですが、こういうふうにあらゆる面において
学校安全というものについての
文部省のやはり検討された問題を十分打ち出していく、いわゆる
一つのこれは
安全会というものが母体になるくらいの抱負を持ってやっていってもらいたい。それだけでできなければ、それに伴うところの立法
措置というもの、
現行ある法律、公害の問題も含めるような
施策というものもやっていってほしいと、こういうふうに考えるわけですが、その点どうですか。