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説明員(吉兼三郎君) いまのお尋ねに対して明確にお答えできないのは残念なんでございますが、先ほど
交通局長からも
お話がございましたように、夜間の
交通事故もまあ相当あるわけでございますけれ
ども、その
事故の
原因は非常に複雑なものが重なり合って起きているのが実態じゃなかろうかと思います。照明施設があったならば起きなかったというのもあるかと思います。また、お尋ねの照明施設の明るさをもう少し明るくすれば、あるいは
事故を防げたというものがあろうかと思います。その辺はなかなかきめ手になるような答えはむずかしいかと思います。御参考までに、照度には直接
関係がございませんが、現にわが国で設置されておる
程度の照明施設でお
考えいただいていいと思いますが、私
どものほうでサンプル
調査をいたしたのがございます。その
調査の結果で申し上げますれば、交差点で人と
自動車の
関係で、
交通安全対策として何らの施設を
整備しない場合に七十件ばかりの
事故件数があったのが、何らかの
安全施設を講じたことによって、七十件のが八件に減った。六十二件ばかり
事故が減少して、その六十二件ばかり減った
事故を、設けました施設によりまして分類解析を加えた結果、照明
関係で五件――照明施設を設けたがために
事故が減少したであろうというのが五件ばかりあるというふうな
数字も出ております。また、交差点で車が右折をする場合に、側面衝突をする例があるわけでございます。これも七十七件ばかりの
事故があったのが二十七件に減り、計五十件ばかりの
事故が減った。この五十件のうち、照明施設を設けたために
事故がなくなったというのが十件ばかりということで、照明施設を設けることによります
事故の減少に対する効果というものは、かなりあるのじゃないかというふうに
考えておるわけでございます。照度の問題につきましては、なお御
指摘の点も、ございますので、十分
検討を加えてまいりたいと思います。