○
森元治郎君 もう明治百年というのだから、
万国だの
列国議会同盟の
列国という字もおかしいし、
博覧会というのもこれはどうもさっき言ったように、
浅草気分が出ている
名前で、実体にそぐわないのだな。これは、前からあるから続けていくのだじゃなくて、私は、形が
内容も規制するし、
内容は形を規制していくのだから、ここらで少し取り下げなくちゃ、いまの
子供に
万国だの
列国だとか言ってわかる
子供があるかと思うのだけれども、
万国なら、よろずの国というのでまだわかるのですよ。やおよろずの国と言えばたくさんの国だということがわかるけれども、こういう
感覚が、要するに、
博覧会が
進歩的な、
世界が目をみはるようなものにならないというようにも
感じられるのだよ。これはあなた方の
感覚の問題で、私は
意見だけを申し上げておきます。
それから、やはり
ベトナムの様子を見ても、平和ということはだれにとっても大事だということは、全
世界の人がしみじみ今度は
感じたと思うんだね。だから、平和というのがうたわれるように、平和をうたうポイントをこの
博覧会に強く打ち出したいと思うんだけれども、そういう
計画があるのかどうか、平和というもの。
見本市みたいな、
見本市を大きくしたようなことじゃなく、ほんとにやはり平和ということ、「
人類の
調和と
進歩」をうたうのだから、同時に平和ということを強く掲げるということは、このお
祭りのような会合に際してはたいへん効果的だと思うんですがね。何かプログラムの中にそういうものがありますか。