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岡田宗司君 どうも、私もそういう偏見を持って、色めがねをかけておるようですが、こういう見方をするのは、いままでの
日本外交が私にそういう見方をさせるようにしたんだろうと思う。それはともかくとして、まあ、いま
外務大臣の言われたようなことで、
日本がもっと自主的な立場に立って、アジア諸国と
日本との特に密接な
関係からやっていくということはたいへんけっこうなことだと思うのですけれども、いまドル危機で、アメリカのほうではなかなかアジア諸国に対する援助ができない。そして、まあ
日本がそれにかわって大いにやれば、
日本がアメリカを引きずっていけるくらいならいいのですけれども、その円なるものはぐらぐらしているので、ドルの上におぶさって一緒にぐらぐらしておるのですから、なかなか
三木外務大臣の言うようにうまくいくとは思わないので、やはり相当慎重な
態度で借款はやってもらわなければならぬと思う、これは国民の税金になりますから、ということが一つ。
それからもう一つ、この借款の問題について、私どもは、これから心配される、まあUNCTADで国民総
所得でなくて、国民総生産の一%という線が示された。もちろん、これはいつまでもそうしろということにはなっておらないけれども、少なくともああいう線が打ち出されて、
日本も
承知したということになりますというと、そういう努力をしなければならぬ。たとえば現在国民総
所得の一%というとどれぐらいになりますか。また、総生産との差ですね、現在の差はどれぐらいになるか、どなたか御存じですか。