○春日正一君 それで、常駐する意思がないということを言ってきたと言いますけれ
ども、先ほどの立法院の決議の中にもありますけれ
ども、やはりそれが飛んでくること自体に不安も持っているし、反対もしているわけです。というのは、御承知のように、
B52というのは
アメリカの核戦略体制の中での非常に重要な兵器の
一つになっている。核兵器と切り離せないものとして一般に
考えられているし、同時に、現に
B52が出ていっている。出撃していっている。これは
現地の人が見ればわかることですね。この間の「赤旗」の報道によりますと、
沖縄の立法院の野党の議員十一名が嘉手納に行って役場に泊まり込んで、あそこの火の見やぐらに交代で立って二十四時間監視した。そうしたら、六機編隊で
爆弾を積んでいって、帰りは、一機が帰ってきて、あとから五機が帰ってきた。そのときは
爆弾を持っていない。ということになれば、これはほかにそういうものを落とす場所というのは極東でいま
考えられないわけですから、当然ベトナムに行っておるというふうに判断せざるを得ない。だから、
国会でも問題になっておる核兵器の持ち込みの問題あるいは自由出撃の問題、そういう見地からも、これが入ってきて現に出て行っているということが、これが大問題だし、不安の種である。だから、これが常時駐留して年じゅう出て行くか出て行かんという問題じゃなしに、そこに問題を持っていくのじゃなくて、いま来て、いまそれをやっておる。それが県民の非常な不安をかき立てておるし、先ほど
大臣も言われたように、本土の
人々もベトナムとの関連で非常に不安を持っている。これは当然
政府として、
アメリカに対して、それは困るから何とかしてくれということを強く
要求する
立場があるはずだし、それをやらなければならぬ。ところが、その点で、どうも
政府の
態度を見ていますと、先ほどの
調査団の問題でも、事実を調べてみなければ——
政府の
調査団をやったらよろしい。あるいは南連というものがあるのだから、そこで
調査さしたってすぐわかるはずだ。それを
大浜委員会に頼んで、ほかのことと一緒に、行って見てくるという形にしているということを見ますと、非常に手ぬるい。ほんとうに
沖縄の
人たちの不安というものを身に感じて何とか早く
解決してやろうという、先ほどの
大臣の、燃えているという感じがちっとも感じ取れないような気がするのですけれ
ども、そういうことを
政府はやる気があるのか、それとも、そうたいしたことはないという判断に立って、むしろ、まあ心配するなというふうにして押えるという
立場にあるのか。つまり、みんなが言ってくるのはもっともだから、
アメリカと一緒になってこれは
希望どおり触決しようという
立場にあるのか、まあまあと言って押える
立場にあるのか、その辺が一番、いままでのあれを見ておっても何かはっきりしない。そこをはっきりしてほしいというのが
国民一般の
希望だと思うのですけれ
ども、その点どうですか。