○吉田(賢)
委員 これはいまお聞き及びのとおりに、最低において二千億円から最高におきましては約七千億円に達するような物的被害があるわけです。しかし、これは基本法の
対象になるものだけでありますから、その他の個人被害を計算しましたら、これはとても想像に絶するほどの被害があります。人的被害はもちろん、その他畜類の被害等々ありますので、もし相当の可能性ありとすれば、積極的に検討せられんことをこの際に強く御要望申し上げておきます。そうしてできますならば当
委員会に対しましても研究の成果を、ある時期には御発表、御報告していただきますならばなお私は望ましいことと思います。
そこで、大臣にお尋ねいたしたいのであります。第四でありますが、年々災害
予備費が相当に出ておりますことは申し上げるまでもございませんけれ
ども、もし、いまのPPBSを取り入れて何かの効果がありとするならば、私はまことにこれは、こういう問題の
一つの解決の手といたしまして重要なことになるんではないだろうか、そこで、並行して
考えていただきたいことは、
一つは、通覧いたしますると、
予備費なるものが、毎年
予備費として計上しておりますけれ
ども、全然使っていない
予備費が相当あるようであります。これは、いま大臣にこまかく私が指摘して申し上げるのもいかがかと思いますけれ
ども、事務のほうでひとつ検討させていただきたい。毎年計上しておるけれ
ども全然使っていない
予備費あり、こういうような
予備費は、やはり、言うならば私は客観的に正確な資料によって算出されたものではないのではないだろうか、つまり、
予備費作成の前提が誤っておるのではないだろうか、もっと露骨なことばで言うならば、
予算作成についての
一つの惰性になずんだことによるのではないだろうか、こういうふうにも
考えられまするので、そういうようなそしりも免れないと思うのです。したがいまして、こういう
予備費につきましてはもう一ぺん再検討してはどうですか。そうしてこの省庁、その部局はもっとほかにほしいものは
——のどから手が出るほどに重要な施策について経費がほしい、けれ
ども、
予備費だから流用は法律上許されない、こういうことになる。
予備費は依然として去年も余る、ことしも余る、
使用ゼロ、報告書を見たらゼロというのはずいぶんあるようであります。でございまするので、かりに少なくともあなたも大切な
国民の
税金を大切に使うという御方針でありまするので、そういうのは適当に整理してはどうか、そうしてもっと優先的に使うべき方向へ使うというふうにして、計上された
予備費についてゼロ、ゼロ、
使用ゼロというようなそういう個所については再検討されてはいかがか、こういうように思うのであります。
そうしてもう一点は、食管会計は別として、以外の
予備費の大部分は災害対策費用であります。したがいまして、その
予備費の角度からも、私は
予備費そのものの今後のあり方につきまして、どうならば最も合理的に効率的に
予備費というものを計上し得るかということ、その面からもひとつ御検討いただきたい、こういうふうに思うのですが、この二点についていかがです。