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中谷委員 お尋ねをいたします。
まず、これは全く素朴な
質問でありますけれ
ども、千キロワットの指向性を持った
電波が発せられておるというふうな場合に、テレビが突然ぱちぱちと火花を
出して火を吹く。あるいは被覆が燃える。そうして物をさわると感電をする。ぴりぴりする。さらにまた、いわゆる木の枝が歌を歌うというふうなことが技術的に見ましてあり得るということなのかどうか。ものごとのいわゆる見方だろうと思いますけれ
ども、こんなことはたいへんなできごとだと私は思うのです。いわゆる公害問題として見てみた場合に、これは重大なことだと私は思う。たとえば
本土において、
森本委員などが中心になって
質疑をされた
電波制限の問題、神奈川県ほか十何カ所の
電波制限の問題、
本土においては
国会の審議の中の
一つの焦点にもなっている問題だと私は思う。軍事基地の中心が
電波制限をするということについてたいへんな問題になった。そういうようなことが
沖縄においては無条件で
——電波制限ところじゃなくて、テレビの被覆が燃えるというふうな
状態が起こっていることについて、これはもう重大なできごとだと私は思うのです。そこで、こんなことがいわゆる常識で
考えられるかどうか。これはひとつ私は
関係者の御
答弁をいただきたい。われわれの常識を絶する問題だ。そんなことはあたりまえですよ、当然なことですよというふうな
お答えなのか。その点をまず
一つお聞きしたい。
それから次に、第二点といたしましては、人身事故という問題についてはいろいろな見方があります。少なくとも人体に非常に不快な感じを与えることは、これはもう事実ですね。しかし、それ以上の
——この種の
状態が継続しておった場合に、牛の例を引かれましたけれ
ども、じゃ、人身事故が絶対にないんだということを、
本土のこの
委員会で、あなたがおって言えますかどうか。早急に対策を講じなくて、人身事故が起こらないということが言えるのかどうか。これはひとつ私はぜひ専門家としてのあなたの御
答弁をいただきたい点です。
そこで問題は、テレビが映るようにするというふうな処置を
住民が求めていることは当然でありますけれ
ども、そのことだけではない。人身事故がこういうことで起こらないのかということを強く要望しているわけです。問題は、そういうふうな出力をたくさん
出して感電するような
状態がある。物をさわればぴりぴりする
状態があるけれ
ども、テレビが映るようにしてやろうということでは私は済まないと思う。問題はそういうふうな物にさわったらぴりぴりするというふうな
状態が除去されねばならない。それについての対策は一体どうなんですか。
民政府あるいは
米軍と地元
住民が交渉したところによりますと、
民政府の説明は、テレビの映り方が悪いのはテレビのいわゆる
設備が悪いのだろうというふうなことの
答弁があって、先ほど
答弁されたように無料で何か物を配ってやろうというようなことだったらしい。そんな恩恵はやはり
沖縄の
島民はそれほど望んでいるのではないと思う。問題は、さらに
質問を続けて、では人身事故の問題は生じないのかと
米軍に聞いたところ、それに対しては明確な答えができなかったということを、すわり込みという
状態の中において問題にしている。この点について一体どうなんですか。少なくとも要請があればということでたしに、直ちに
現地に行くべきではなかろうか。行っていただくべきだろうと私は思うけれ
ども、どうなのです。要するに
琉球政府のいわゆる現在の
電波に関するところの技術水準からいって、この種の問題を的確に把握できるのかどうか。把握できないとすれば当然
本土一体化の線に沿うて、
本土の政府、
日本政府、ことに
郵政省がこれらの問題について力をかすのが当然ではなかろうかというふうに私は思うのです。いかがでしょうか。