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1968-02-28 第58回国会 衆議院 運輸委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
四十三年二月二十八日(水曜日) 午前九時四十五分
開議
出席委員
委員長
大野
市郎君
理事
木部 佳昭君
理事
砂田
重民君
理事
徳安
實藏
君
理事
山村新治郎君
理事
野間千代
三君
理事
山下 榮二君 大竹
太郎
君 小渕 恵三君 加藤 六月君 菅
太郎
君
菅波
茂君 中川 一郎君 福家 俊一君 板川 正吾君
神門至馬夫君
内藤 良平君 米田
東吾
君 渡辺 芳男君 松本 忠助君
出席国務大臣
運 輸 大 臣
中曽根康弘
君
出席政府委員
運輸大臣官房長
町田 直君
運輸省海運局長
堀 武夫君
運輸省船舶局長
佐藤美津雄
君
運輸省鉄道監督
局長
増川
遼三君
海上保安庁長官
亀山
信郎君
委員外
の
出席者
海上保安庁警備
救難監
猪口
猛夫君
日本国有鉄道常
務理事
林 武次君 専 門 員 小西 真一君 ――
―――――――――――
二月二十四日
委員菅波茂
君
辞任
につき、その
補欠
として
松浦
周太郎
君が
議長
の
指名
で
委員
に選任された。 同日
委員松浦周太郎
君
辞任
につき、その
補欠
として
菅波茂
君が
議長
の
指名
で
委員
に選任された。 ――
―――――――――――
二月十六日
船舶安全法
の一部を
改正
する
法律案
(
内閣提出
第三七号) 同月二日
中小民営鉄道振興
に関する
請願
(
福井勇
君紹 介)(第八〇号)
身体障害者福祉法
の
適用
を受ける
内部障害者
の
鉄道運賃割引
に関する
請願
(
粟山秀
君
紹介
)( 第八二号) 同月十三日
対馬航路改善
に関する
請願
(
倉成正
君
紹介
)( 第六二四号)
港湾運送
に従事する
機動
は
しけ
の
船舶検査
に関 する
請願
(
亀山孝一
君
紹介
)(第六二五号)
港湾運送
に従事する
機動
は
しけ船主
の
地位
及び
生活
の安定に関する
請願
(
亀山孝一
君
紹介
)( 第六二六号)
港湾運送
に従事する
機動
は
しけ
の
船舶職員
に関 する
請願
(
亀山孝一
君
紹介
)(第六二七号)
中津川線
に園原駅
設置
に関する
請願
(
吉川久衛
君
紹介
)(第六七〇号) 磐越西線の
全面電化促進
に関する
請願
(
天野光
晴君
紹介
)(第七一七号) 東北新幹線の
早期着工
に関する
請願
(
天野光晴
君
紹介
)(第七一八号)
常磐線
の
複線化促進
に関する
請願
(
天野光晴
君
紹介
)(第七一九号)
国鉄丸森線等
の
建設促進
に関する
請願
(
天野光
暗君紹介
)(第七二〇号)
国鉄福相線等
の
早期着工
に関する
請願
(
天野光
晴君
紹介
)(第七二一号) 同月二十七日
港湾運送
に従事する
機動
は
しけ
の
船舶検査
に関 する
請願外
一件(
砂田重民
君
紹介
)(第一六八 三号)
港湾運送
に従事する
機動
は
しけ
の
船舶職員
に関 する
請願外
一件(
砂田重民
君
紹介
)(第一六八 四号)
港湾運送
に従事する
機動
は
しけ船主
の
地位
及び
生活
の安定に関する
請願外
一件(
砂田重民
君紹 介)(第一六八五号) は本
委員会
に付託された。 ――
―――――――――――
二月二日
鹿児島交通南薩線
の
国有鉄道移管
に関する
陳情
書外
五件 (第八七号)
国鉄真岡
、
烏山線廃止反対等
に関する
陳情書
(第八八号)
大阪国際空港周辺
の
移転補償対象区域拡大
に関 する
陳情書
(第八 九号) は本
委員会
に参考送付された。 ――
―――――――――――
本日の
会議
に付した案件
船舶安全法
の一部を
改正
する
法律案
(
内閣提出
第三七号)
陸運
、
海運
、
航空
及び
日本国有鉄道
の
経営
に関 する件(
基本施策
に関する
問題
)
陸運
に関する件(
南海電鉄列車衝突事故
に関す る
問題等
)
海上保安
に関する件(最近における
主要海難
に 関する
問題
)
日本国有鉄道
の
経営
に関する件(
東海道本線米
原駅
構内
における
列車衝突事故
に関する
問題
等) ――――◇―――――
大野市郎
1
○
大野委員長
これより
会議
を開きます。 この際、
運輸行政
の
基本施策
及び
昭和
四十三年度
運輸省
、
日本国有鉄道
の
予算
について、
運輸大臣
から
説明
を聴取いたします。
中曽根運輸大臣
。
中曽根康弘
2
○
中曽根国務大臣
第五十八回
国会
にあたり、
運輸大臣
として
行政方針
を申し述べます。 私は
運輸大臣
に
就任
いたしました直後、
さき
の
臨時国会
の当
委員会
におきまして、今後の
運輸行政
の
方向
について申し述べました。その際、
運輸省
は今後
サービス官庁
でなければならないこと、また同時に、
経済官庁
としての
使命
を強く認識して
行政
を行なうべきであるという点を申したのであります。三カ月余を経過いたしました今日、私はその
方向
が正しかったということを確信いたしております。今後もその
方向
を一そう強めていきたいと思っております。 このような意味におきまして、私は、この際、
運輸行政全般
の
あり方
について根本的な再
検討
を加えてまいりたいと
考え
ております。すなわち将来の
運輸行政
の
あり方
についての
基本的方向
を固めますとともに、
運輸省
の組織、
行政事務
、定員、
法令等
の
全般
につき再
検討
を加え、当面の具体的な
改革案
を作成して
実施
に移す
所存
であります。 次に、
昭和
四十三年度における
運輸省
の
行政施策
の
重点
についてでありますが、これにつきましては、後刻、
昭和
四十三年度の
運輸省予算
の
説明
を行ないますので、その中においてあらためて御
説明
いたしたく存じます。 そこで、この際は、目下当面
問題
となっております件についての
行政方針
について、若干申し述べさせていただくことといたします。 まず、先ごろ相次いで起こった
鉄道事故
についてであります。
交通事故
の
防止
については、私は、
就任
以来最も
重点
を置いてまいったのでありまして、そのため特に年末年始には各
交通機関
に対し特別総
点検
を命じ、私以下
運輸省
各
機関
の幹部も現場へ出て指揮監督し、かなりの効果をおさめたものと思っておりました。ところが先月中旬以来、
大阪
の
南海電鉄
の
事故
をはじめといたしまして、
東京
の
地下鉄
、
国鉄米原事故
など、一連の
鉄道事故
が
発生
いたしましたことはまことに遺憾のきわみであります。私は直ちに
関係者
を呼び
厳重注意
を与えますとともに、
事務当局
に命じましてその根本的な
原因
がどこにあるのか至急
調査
し、再びかかる
事故
が
発生
することのないよう
抜本的対策
を講じさせることといたしました。特に
南海電鉄
に対しましては、短期間に二度ならず三度も大きな
事故
を起こしました
責任
をきびしく追及し、
事故絶滅
の
社内体制
を確立させることといたしております。また
地下鉄火災
につきましては、幸い旅客の
死傷事故
とはなりませんでしたが、まかり間違えば重大な
事故
となったことを重視し、徹底的に
原因
を究明し、
車体構造
、材質などについての
改善措置
を講ずるとともに、
施設
、
運転
、
保安
のあらゆる面から再
検討
を加え、
事故再発
を防ぐ
対策
を
実施
するよう
指示
いたしました。なお、これらの
事故
につきましては、後刻
事務当局
より詳細に
説明
をいたさせる予定であります。 次に、
日本海
における
漁船
の
安全操業
につきまして御
報告
申し上げます。
御存じ
のとおり、
プエブロ号事件
以来、
日本海
におきます
わが国漁船
の
操業
の
安全確保
が
問題
となっております。このため、
海上保安庁
では二月一日以降、同海域に常時三隻の
巡視船
を配備し、
日本漁船
の
安全指導
に当たらせますとともに、水産庁とも協議の上、
漁業組合
などに対し具体的な方法について
指示
、
指導
を行なってまいりました。現在までのところ特異な
事態
は
発生
しておりませんが、今後とも情勢の変化に十分
注意
し、
状況
によっては
警備
を増強するなどの
対策
を講じてまいりたいと存じます。 次に、一昨日来、新
東京国際空港
の
建設
をめぐりまして、
千葉
県成田市において一部
学生
が暴力をもって
警官隊
と乱闘、数多くの
負傷者
を出しましたことについて申し上げます。
御存じ
のように、新
空港
は
わが国
が世界の大勢におくれないため
計画
された国家的大
事業
でありまして、一部
学生
が唱えるような
軍事基地
を目的としたものでは絶対にありません。
運輸省
と新
空港公団
におきましては、かかる
事態
が起こらないよう、従来から忍耐強く地元の説得に当たるとともに、今回の
事態
が予想されるや、直ちに地元民に対し呼びかけを行なうなど、
事態
の回避につとめたのでありますが、不幸にしてかかる結果となりましたことはまことに遺憾であります。このような
事態
に惑わされることなく、今後とも新
空港
の
建設
について努力を続ける
所存
であります。
最後
に、昨年来相次いで
新聞紙上
に報ぜられました一部
運輸省職員
の
不祥事件
について申し上げます。 私は、再三申し上げておりますように、綱紀の
粛正
については
就任
以来しばしば
職員
の
注意
を促してまいりました。特に昨年末には、
大臣名
の
通達
を発して具体的な
問題
についてこまかく
指示
をいたしております。その後二、三の
事件
が
新聞紙上
に報ぜられておりますが、いずれも
通達
以前の
事件
でありまして、
通達
以後は
職員
も十分私の意を体して自粛自戒いたしておると思っております。また、先日、
さき
に生じました
大阪陸運局
の
事件
につきまして
検察当局
の結論が出ましたので、直ちに
関係者
に対して
所要
の
行政処分
を行なうとともに、必要な
配置転換
を行ない、人事の刷新をはかった次第であります。今後とも
網紀
の
粛正
につきましては一そう厳重にいたしますとともに、
職員
に対しては信賞必罰をもって臨む
考え
であります。 以上、
運輸行政
に対する
基本的方針
を申し述べますとともに、当面の
問題
についての態度を明らかにいたしました。その他、種々の
問題
につきましては、本
委員会
はじめ、
国会
におきます答弁により明らかにいたしていきたいと存じます。何とぞよろしくお願いを申し上げます。(拍手) 次に、
昭和
四十三年度の
運輸省関係
の
予算
について御
説明
申し上げます。 初めに、
予算
の規模について申し上げます。 まず
一般会計
について申し上げますと、
歳入予算総額
は、三十億八千六百四十八万六千円、
歳出予算総額
は
他省所管計上分
百五十五億九千七百四万二千円を含み一千五百四十七億一千七百五十四万二千円でありまして、この
歳出予算総額
を前年度
予算額
と比較いたしますと、百九十九億九千八百十四万一千円の
増加
となっており、一四・八%の
増加率
を示しております。 この
増加額
の内訳を見ますと、
行政費
では百五十億二千四百五十一万五千円、
公共事業費
では四十九億七千三百六十二万六千円の
増加
となっております。 次に、
特別会計
について申し上げます。 まず、
木船
再
保険特別会計
の
歳入歳出予算額
は四億一千四百二十万八千円であり、
木船
の
鋼船化傾向
を反映し、前年度に比較して二千二百八万七千円の減少となっております。
自動車損害賠償責任
再
保険特別会計
の
歳入歳出予算額
は一千八百四十三億九千三百五十二万五千円であり、
車両数
の
増加
、
保険金額
の
引き上げ等
により、前年度に比較して六百一億一千八十万一千円の
増加
となっております。
港湾整備特別会計
の
歳入歳出予算額
は七百五十五億六千六百九万八千円であり、前年度に比較して四十八億七千六百三十一万三千円を
増加
し、新
港湾整備
五カ年
計画
の初年度として
港湾
の
整備
を推進することとしております。
自動車検査登録特別会計
の
歳入歳出予算額
は三十七億六千九百二十一万円であり、
車両数
の
増加
により、前年度に比較して十二億四千八百七十八万八千円の
増加
となっております。このほか、
昭和
四十三年度
財政投融資計画
中には当
省関係分
として五千四百十億円が予定されております。
昭和
四十三年度
予算
におきましては、当省は次の諸
施策
に
重点
を置いて、
運輸行政
を推進いたしたいと
考え
ております。
わが国経済
をめぐる
国際環境
は、最近ますますきびしさを加えており、今後の
国際収支
の悪化が懸念されておりますが、当省におきましては、
海運
、
航空
、観光の各分野において
貿易外収支
の
改善
をはかるとともに、
船舶
、
鉄道車両等
の輸出の
振興
につとめ、
国際収支
の
改善
に寄与したいと
考え
ております。 次に、
わが国
の
交通関係社会資本
は、数次の
長期計画
の
実施
にもかかわらず、なお年々増大する
輸送需要
に対して不足の状態にあり、また、
物的流通部門
の立ちおくれが、物価の安定及び
経済
の
効率化
の隘路となっております。このため、
鉄道
、
港湾
、
空港等輸送基礎施設
の
計画
的な
整備充実
をはかるとともに、
物的流通
の
近代化
と
運輸事業
の
基盤強化
につとめる
考え
であります。 さらに、
海陸空
にわたる
交通量
の激増は
交通事故
の頻発と
死傷者
の
増加
を招来しており、当省といたしましては、
交通機関
の
基本的使命
である
交通安全対策
を強力に推進することといたしております。また、
排気ガス
、
騒音等交通機関
の発達に起因する
公害
の増大を
防止
するとともに、台風、
豪雨等自然災害
による被害を最小限にとどめるため、
交通公害対策
及び
防災対策
の
強化
につとめる
所存
であります。 次に、
日本国有鉄道
について申し上げます。
昭和
四十三年度の
予算
の編成にあたりましては、まず四十三年度における
わが国経済
の見通し及び
国鉄輸送需要
の動向を考慮し、
損益勘定
におきましては、
公共負担
の是正としての
通勤通学定期運賃割引率
の改定、四十三年度からの新たに設けられた
日本国有鉄道財政再建補助金
五十四億円等を含め、
収入支出予算
九千三百九十七億円を計上し、また、
資本勘定
におきまして、
財政投融資
二千六百四十億円を含め、
収入支出予算
五千百六十八億円を、
工事勘定
におきまして三千七百八十億円を計上いたしまして、第三次
長期計画
に基づき、
大都市通勤輸送
の
改善
、
主要幹線
の
輸送力増強
及び
保安対策
の
強化等
を推進してまいりたいと
考え
ております。 なお、
運輸省関係予算
の
部門別
の
重点施策
の
概要
につきましては、お
手元
に配付してあります
昭和
四十三年度
運輸省予算
の
説明
及び
昭和
四十三年度
日本国有鉄道予算
の
説明
によりまして御承知を願いたいと存じます。 以上をもちまして、
昭和
四十三年度の
運輸省関係
の
予算
についての御
説明
を終わります。 ————◇—————
大野市郎
3
○
大野委員長
次に、
船舶安全法
の一部を
改正
する
法律案
を
議題
とし、
提案理由
の
説明
を聴取いたします。
中曽根運輸大臣
。
中曽根康弘
4
○
中曽根国務大臣
ただいま
議題
となりました
船舶安全法
の一部を
改正
する
法律案
の
提案理由
につきまして御
説明
申し上げます。 今回の
改正
の第一点は、
満載喫水線
を
標示
しなければならない
船舶
の
範囲
を拡大することであります。 別途今
国会
において承認をお願いすることといたしております千九百六十六年の
満載喫水線
に関する
国際条約
を受諾するため、
近海区域
または
沿海区域
を
航行区域
とする長さ二十四メートル以上
総トン数
百五十トン
未満
の
外航船等
に対しまして、新たに
満載喫水線
の
標示
を義務づけることといたしました。 また、この
条約
の
適用
を受けない
船舶
につきましても、積み過ぎによる
海難
を
防止
するため、
満載喫水線
を
標示
しなければならない
船舶
の
範囲
を拡大し、
沿海区域
を
航行区域
とする長さ二十四メートル以上の
内航船
、
総トン数
二十トン以上の
漁労船等
に対しまして、新たに
満載喫水線
の
標示
を義務づけることといたしました。
改正
の第二点は、
無線設備
を
設置
しなければならない
船舶
の
範囲
を拡大することであります。
海難
を予防するとともに
事故発生
時の
通信手段
を確保するため、
無線設備
を
設置
しなければならない
船舶
の
範囲
を拡大し、内
航旅客船
につきましては
沿海区域
を
航行区域
とする
総トン数
百トン以上のものに対しまして、内航非
旅客船
につきましては
遠洋区域
または
近海区域
を
航行区域
とする
総トン数
三百トン以上千六百トン
未満
のもの及び
沿海区域
を
航行区域
とする
総トン数
三百トン以上のものに対しまして、新たに
無線設備
の
設置
を義務づけることといたしました。 なお、
無線設備
は、
無線電信
であることが原則でありますが、今回新たに
無線設備
の
設置
を義務づけられた
船舶
は、すべて
内航船
であることを考慮いたしまして、これらの
船舶
につきましては、
無線電話
をもって足りることとしております。 また、
無線設備
に関する
改正
に伴いまして、
電波法
及び
船舶職員法
の
関係規定
の
整備
をすることとしております。 以上が、この
法律案
を提案する
理由
であります。何とぞ、慎重御審議の上、すみやかに御賛成いただきますようお願い申し上げます。
大野市郎
5
○
大野委員長
これにて
提案理由
の
説明聴取
は終わりました。 本案に対する質疑は後日に譲ることといたします。 ————◇—————
大野市郎
6
○
大野委員長
次に、
陸運
に関する件、
海上保安
に関する件及び
日本国有鉄道
の
経営
に関する
件等
について
調査
を進めます。
南海電鉄列車衝突事故
の
概要
、
帝都高速度交通営団火災事故
の
概要
、最近における
主要海難概要
及び
信越本線越後岩塚
−塚山駅間における
死傷事故
、
東海道本線米原
駅
構内列車衝突事故
の
概要
について、
政府
より順次
説明
を聴取いたします。
増川鉄道監督局長
。
増川遼三
7
○
増川政府委員
まず、
南海電鉄
の
列車衝突事故
につきまして、
概要
を御
報告
申し上げます。
資料
を御配付申し上げましたので、大体の詳細は御承知願いたいと思います。 去る一月十八日十七時十七分、
南海本線天下茶屋
駅
構内
におきまして
列車
の
衝突事故
が
発生
をいたしております。
死傷者
としましては、死亡はございません。重傷十名、軽傷二百二十九名、微傷五十七名、合計二百九十六名の
傷害者
を出した次第でございます。まことに遺憾に存じております。
状況
は、すでに
新聞
でも報道せられたとおりでございますので省略させていただきたいと存じます。 これが
原因
につきましては、詳細は目下なお
検討
中でございますけれども、
臨時急行
第一五二
列車担当運転士
が信号を無視しました上、制動の時期を誤った、そういうためにこの
事故
が起こったというふうに
推定
をされるのでございます。単なる機械的な偶発の
事故
とは
考え
られない、人災に属するもので、まことに遺憾に存ずる次第でございます。 これに対しましては、直ちに
復旧作業
に当たり、また
負傷者
の救出に当たり、その後の諸
対策
を早急に進めたわけでございます。十八日二十一時十四分に開通を見た次第でございます。 これに対しましては、
当局
といたしまして即日
担当
の課長を
現地
へ派遣いたしまして、種々
指導
すると同時に、本省におきましても
対策本部
を設けまして、種々
対策
を講じ、
状況
を把握しつつ、また
対策
を
現地
に
指示
する等の
措置
をとったのでございます。なお、
会社当事者
におきましても、
所要
の
措置
の万全を期したと
考え
ております。 この
問題
に対しましては、
運輸大臣名
をもちまして、
運転事故防止
に関する厳重なる
警告
を発した次第でございます。 これに対しまして、去る二月十二日に
会社側
から、
資料
のような
概要
をもちました
改善策
につきまして
回答書
を提出してまいったところでございます。この内容を拝見いたしますると、設備的な事柄につきましては一応了承できることではございますけれども、
業務執行体制
、
労務管理等
につきましては、なお今後
状況
を見ませんと必ずしも安心ができないという
状況
でございます。
随時監査
をいたしまして、
南海電車
が特にこういった
労務管理
、
業務体制
というものの不安定な点を根底から
改善
されることを期待をしておる次第でございます。次に、
交通営団
の
火災事故
につきまして
概要
を申し上げます。 これも
資料
を配付してございますので、詳細はそれで御承知いただきたいと存じますが、去る一月二十七日十二時三十九分、日比谷線の六本木−神谷町間におきまして
列車火災
を
発生
いたしまして、
列車乗務員
五名、
駅務員
三名が
負傷
をしたわけでございます。幸い
乗客等
につきましては、途中の駅でおろしまして、回送の形になっておりましたので、お客さんに対する
傷害
というものはなかったわけでございます。 この点につきましては、技術的な点につきましては、詳細なお
調査
中でございますが、
抵抗器
の
過熱
ということが一つの
原因
になりまして
火災
が
発生
したわけでございます。 なお今回につきましては、この
過熱
によって火を吹きまして煙が
発生
しました際に、その
消火作業
が非常に遅延いたしまして、これが不手ぎわ、不適切なことになっておりました。これが今回の
事故
を大きくしたところでございます。機械的な
原因
から、さらに人災的な色彩を加えたということに特色があるわけでございます。 それに対しまして
当局
といたしましては、技術的な点におきまして
不燃化対策
をさらに一そう
検討
しまして
強化
いたしますとともに、こういった際における
応急措置
の万全ということにつきまして再教育並びに再
点検
ということをする必要があるということを痛感いたしまして、そのような
警告措置
をとった次第でございます。 一応最近に起きました大きな特異な
事故
二件につきまして私から御
報告
を申し上げました。
大野市郎
8
○
大野委員長
続いて、
猪口警備救難監
。
猪口猛夫
9
○
猪口説明員
それでは、最近におきます
海難
の
状況
を御
報告
申し上げます。
海難全般
といたしましてはほぼ
横ばい程度
でございまして、
海難
が
増加
している顕著な徴候は見えておりません。四十二年と四十三年の一月以来の
海難
の
状況
を比較して申し上げますと、四十二年は、その二カ月で約四百十一件の
海難
がございました。そして四十三年は三百七十八件という
海難
がありますが、そのように大体
横ばい程度
の
状況
であります。 四十三年に入りまして、顕著な
海難事故
といたしましてはお
手元
にございます
資料
のように、二月十五日から十六日にかけまして
日本
の
南方海岸
を通過いたしました低
気圧
に基づく
海難
が顕著なものと思われます。その
概要
を申し上げますと、
海難隻数
はこの二日間で三十三隻、その
海難
に伴う
人身事故
は計二名ということになっております。そのおもなるものを御
説明
申し上げますと、この低
気圧
の前後に起きました
海難
といたしましては、お
手元
の
資料
の二ページ以降にあります
特異海難
の欄の中で、
楽洋丸
の
事件
と第十
一大東丸
の
海難
が顕著なものと思われますのでその二隻につきまして御
報告
申し上げたいと思います。
楽洋丸
につきましては、
資料
にもございますように、二月の十六日、
楽洋丸
が十三日以降行方不明になっておるという届け出がございまして、それに基づきまして
調査
いたしました結果、十四日二十二時尾道を出港した以後行方不明になったということがわかった次第でございます。その
船主
の
報告
に基づきまして、
海上保安庁
では、
巡視船艇
、
航空機等
によりまして
捜索
を行ないましたが、残念ながら発見するに至らず、全乗り組み員が行方不明になったということを
推定
せざるを得なかった次第でございます。そういう
推定
をいたします
資料
といたしましては、同船が積んでおりました
救命艇
あるいは諸種の
救命設備等
の破片あるいは
パッチボード等
がその
付近
の
海岸等
に漂着しておりましたので、それによってそういうことを
推定
せざるを得ない羽目になった次第でございます。 それから第十
一大東丸
は、その二月の十五日、十六日の低
気圧
よりは自後のことでございましたが、やや特異的な事情、予期せざる
気象異変
に伴いまして
東京湾口
で遭難した
事例
でございます。それは、お
手元
にもございますように、第十
一大東丸
は、
空船
で
館山
から
千葉
に向かう途中、二月二十日の午前六時五十分ごろ、
千葉
県の
館山北西
四・二海里
付近
におきまして
強風大波
のため転覆し、船体は圧流されまして
岩井袋海岸
に漂着した
事例
でございます。乗り組み員十一名中二名は転覆直後船からほうり出されまして、
付近航行船
に救助されましたが、他の九名につきましては生死不明でございまして、事後、
巡視船艇
、
航空機
あるいは
海上自衛隊
の
援助等
を得まして、極力その
捜索
に当たったのでございましたが、ついに
最後
の段階になりまして、二十一日の十二時十分に船底に開孔いたしまして、なお存命中の二名を救助いたし、他の五名は残念ながら遺体として収容した次第でございます。なお、船長及び
航海士
の二名は目下行方不明でございますので、極力その
捜索
に従事している次第でございます。 以上、本年に入りましてからの
海難
の
概要
とおもな特異な
海難
につきまして御
報告
申し上げた次第でございます。
大野市郎
10
○
大野委員長
次に、堀
海運
局長
。
堀武夫
11
○堀
政府
委員
パナマ運河における邦船の
事故
について御
説明
を申し上げます。 お
手元
に配付してありますところの「
昭和
海運
昭山丸のパナマ運河における
事故
の
概要
」という書類をごらん願いたいと思います。 第一に、この昭山丸の所有者は
昭和
海運
という会社でございます。これは中核体の一つであることは御承知のとおりでございます。
事故
の種別は、座礁でございます。
発生
の年月日は、二月二十五日午前十一時四十八分、これは
現地
時間でございますが、
日本
時間では二十六日の午前一時四十八分でございます。場所はパナマ運河内のエンパイアリーチ
付近
、別図が添付してございますが、それをごらんいただきますと、この右のほうが太平洋岸、ここにかけじるしがしてございますが、
事故
現場はここのところでございます。 この船の船長は鈴木正という四十五歳の方でございます。
事故
の結果は、乗り組み員三十二名は全員無事でございます。運河の護岸は破損をしてないということでございます。 その
事故
の
状況
でございますが、昭山丸は、リベリアのサンファンキャリアという会社に定期用船されて、ペルーにおいて鉄鉱石五万トンを積み取りましてフランスに向かう途中、パナマ運河で護岸に接触した反動でもって浅瀬に乗り上げ、その結果船底を破損をした。そのために第一船倉下のタンクに浸水をして、そして座礁した、こういうことでございます。
事故
の現場は、運河の中で最も幅の狭い地点で、一方航行となっておりましたために、この
事故
によりまして一時はパナマ運河が通行不能という状態になりました。 しかし、昭山丸は二十六日午前五時三十分、
日本
時間で申し上げますと二十六日午後七時三十分に、破損部分を補修した上、空気の圧入を行ないましたところ、成功いたしまして、浮力を得て、
事故
後十八時間にして離礁いたしまして、自力航行によりましてガンボア、これは座礁地点から三マイルの地点でございます。この別表によりますと、このかけじるしの少し左側のほうにガンボアというところがございますが、ここに係留をしたということでございますが、これにより運河の交通は全面的に再開をされました。本船は、この地点において応急修理を、約一週間かかる見込みだそうでございますが、応急修理を行なうことになっております。 なぜそういう護岸に接触をするような
事故
が起きたかということにつきましては、今後の
調査
にまたなければ判明いたしません。 以上でございます。
大野市郎
12
○
大野委員長
次に、林国鉄常
務理事
。
林武次
13
○林
説明
員 まず最初に、
信越本線越後岩塚
−塚山駅間におきます
死傷事故
につきまして御
報告
申し上げます。お
手元
に
資料
が配付してございます。ごらんいただきたいと思います。 ことしの二月の十二日の八時四十六分、場所は信越本線の越後岩塚−塚山駅間でございます。一枚開きますと図面がございますが、塚山駅から、塚山信号検査長所属の信号検査掛が、除雪のために作業員三名を引率いたしまして塚山駅を出発いたしました。八時四十六分ごろに、長さ六十二メートルの塚山第三トンネルというのがございますが、そこに数メートル入りましたときに、前方から三三二という旅客
列車
が入ってまいりました。信号検査掛は、作業員三名とともに、このトンネルの中に二十メートルに一カ所、二カ所待避所がございますが、そこの待避所に待避しようと思いまして
列車
の
方向
に向かって走行いたしましたが、この
列車
に触れて、四名のうち三名がなくなられたわけでございます。 一方、客三三二
列車
は、岩塚駅を定時に発車いたしまして、塚山駅に定時に到着の予定で時速六十キロで進行してまいりましたが、前万トンネル内に人影を認めまして、急ブレーキでとまったのでございますが、先ほど申し上げましたように、
鉄道
職員
の信号検査掛が一人、作業員の女性の方二人なくなられまして、もう一人の方が
負傷
したわけでございます。 それから次に、東海道本線の米原駅
構内
におきます
列車衝突事故
について御
報告
申し上げます。これも一番
最後
に折り込みの図面がございます。
発生
いたしました日にちは二月十五日十二時五十六分でございます。それで、左のほうが米原の駅の本駅、旅客
列車
の発着する駅でございます。右のほうにありますのが、貨車の出発する線でございます。それで、この図面にございますように、八五九Mという電車が米原の駅から出発してまいりまして、一方この右のほうの貨物下り四番線、ここに五六六という
列車
がおりました。これが信号のところに青いしるしがついてございます。最初に出発するときは
注意
で出ましたが、途中で緑の進行信号になりまして、この線を出発いたしまして、東海道本線の三二三号という転轍機のところを渡っておりますときに、先ほど申し上げました本駅から出てまいりました八五九Mという電車がこの貨車に衝突をいたしたわけでございます。そのために、この貨物
列車
の貨車が九両脱線をいたしました。それから八五九M電車の前部三両が脱線をいたしております。
負傷者
は、お客さんが二名、車内販売の女性が三名、五名の軽傷者を出したわけでございます。
原因
につきましては、ここに書いてございますように、八五九M電車の電車
運転
士が下りの第二出発信号の停止信号を冒進したことによるものと思われます。この図面に書いてございますように、最初米原駅から出ましたときは、信号に黄色が塗ってありますが、
注意
信号で出まして、右の第二出発信号機、これが貨物
列車
が前を横断しておりますので、停止信号になっております。その前にもう一つ赤いしるしがございますのは、中継信号と申しまして、第二出発信号機の中継をやっている信号でございます。これも赤を示しておったのでございますが、それを冒進いたしまして、この信号機を過ぎましてから、前方約百五十メートルに貨物
列車
があるということを認めて非常ブレーキをとったのでありますが、貨物
列車
の横腹に衝突してしまったという
事故
でございます。 以上でございます。
大野市郎
14
○
大野委員長
本日はこれにて散会いたします。 午前十時二十六分散会