○
高辻政府委員 高辻でございます。
先般の
予算委員会で
春日先生からも実はその点の御指摘とおしかりがございました。私、たいへん恐縮に存じておりますが、ただいま
お尋ねをいただきました
機会は、私にとってたいへんしあわせな
機会でございます。その
状況を申し上げたいと思います。
実は、
春日先生から御質疑がありました当日のことでございますが、いつもあります
内閣官房長官の
記者会見というのがございまして、その
記者会見で
いろいろ話が出たようでございます。その際に、
春日先生からの
お尋ねに対する
総理の
答弁の
趣旨はどういうことであるかという
質問が
官房長官に対してあったようでございます。私は
予算委員会におったのでございますが、秘書官が来られまして、実は
制度上の問題になるのでひとつ来て話してくれという要請がございました。私、元来、
記者会見なるものに実はあまりなれておりません。
前任者の時代から
法制局長官の
記者会見的なものがございましたけれども、私になりましてから、
最初のうちはそれを踏襲せざるを得なかったのでございますが、どうも
法制局長官が
記者会見するのはおかしいのじゃないかという気もいたしまして、
皆さんの御
了解を得て、やめることにいたしておりまして、近ごろはそれで
記者の
人たちには御
了解を得ておるわけでございますが、そのときはそういう
状況で、実は私、取るものも取りあえず
官房長官の
記者会見のところに参りまして、どういうことですかということでしたら、実はきょうの
総理の
答弁の
趣旨はどういうことであったかという
お尋ねがございました。むろん
総理の
答弁でございますから、
皆さんお聞きのとおりのことであって、私も聞いておった一人でございますので、それに付加することもむろんあり得べきことでもありませんし、それからまた、減らしてものを言うこともございません。ただ、
質問がございましたので、私はそばにいた者として、聞いたところの
印象はこうであるという話をいたしました。その
記事が翌日の朝日の朝刊に出まして、私は
ほんとうにびっくりして、私
自身が
記者会見をしたようなつもりでございませんで、何といいますか、かわりに
説明をさせられたようなことでございますので、そういう
意図はむろんございません。政治的にどうしようというような
意図はむろんございません。しかし、
中身は必ずしも正確とは言えないかもしれませんが、
記事によりますと、「
首相が「一般的な
ステータスとして話した」といっているのは、
沖縄が返還されれば、
日本の
憲法が適用されるとか、
制度上あるいは
法律上の
ステータスが
本土なみとなる、という
意味だと思う。その場合、その
ステータスの範囲内における
政策的処理の問題、たとえば基地をどうするかといった問題は、その時考える、ということだろう」ということを、おまえが聞いた
印象としてどうかということでございますから、実は何のよけいな考えもなしに、そのまま正直に申したわけでございます。それが翌日の
新聞に出まして、たいへんおしかりを受けたわけでございますが、実はそういう
状況でございます。
一応その経過と
中身を
お話し申し上げて、できればお許しをいただきたいと思います。