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説明員(大場敏彦君) お答えいたします。
日ソ漁業条約では、A区域とB区域というぐあいに区域が分かれておりまして、A区域のほうは、日ソそれぞれの船が乗り入れして監督している、B区域のほうは、
日本船に
ソ連の監督官が
日本の監督官と同乗して監督いたしている、こういう状態になっております。監督船に乗っております
関係上、当然
ソ連監督官との接触があるわけでございます。その場合に、
日本の監督官はロシア語を残念ながら話せませんので、毎年
通訳をつれて行っている、こういうふうになっているわけであります。
日本の監督船はちょうど十ばいございまして、十人の
通訳を監督官とともにセットとして乗せている、こういう状態になっているわけであります。
昨年、先生御指摘になりましたように、
水産庁の監視船
東光丸に
本人は
通訳といたしまして、四月三日から八月三日まで約四カ月間、臨時の非常勤
職員の臨時期間雇用という身分で、
通訳といたしまして採用いたしまして、乗船しておったわけであります。昨年実は初めて雇用いたしましたわけでございませんで、それに先だちます三十九年に、第三利丸という、これも
水産庁の監視船でございますが、そこに乗船いたしました経緯がございます。これは四月の十四日から八月の十七日の間、
水産庁として同様に臨時
職員ということで、
通訳として雇用しておったわけでございます。その三十九年に臨時
職員としての
通訳を雇用いたしましたときには、いろいろ各大学に、たとえば上智大学だとかあるいは外語大学だとか、いろいろロシア語を勉強している大学があります。そういう大学に、学生のアル
バイトということで募集いたしまして、お世話願っているわけであります。現在もそういうかっこうで、何とか適当な人を見つけてもらえないかということを各大学に照会いたしまして、その学生なりあるいはそれを卒業された方々から適当な方を御推薦願う、こういうかっこうで
通訳を募集しているわけであります。三十九年のときにも、同様の
方法をとったわけでありまして、
本人はその当時、天理大の
外国語学部ロシア学科を卒業いたしておりまして、それから同時に日ソ学院のほうに在学いたしておりました。その
関係で、日ソ学院のほうにごあっせんを願いまして、適当な学生等がおりましたら
通訳として採用いたしたい、お世話願いたいと、こういうことを
水産庁のほうからお願いしたわけでございます。その
関係で日ソ学院のほうからこれこれこういう人がいるというので、御紹介をいただいたわけでございます。その御紹介に基づきまして採用いたした、こういうことになっております。で、引き続きまして、四十年は乗船いたしておりません。四十一年に採用いたしましたときには、前に一回乗船の経験がありますので、
本人のほうから
水産庁のほうに直接連絡がありまして、前に実は乗ったことがあるので、ことしも実は乗りたいのだ、こういう
お話があって、前の
勤務状況、その他いろいろ調べましたけれども、特段に差しつかえない、
語学が特にたんのうであるかどうかは存じません。まあ普通である、
通訳の用としても足り得るということでありましたので、一回経験者でありましたので、四十一年にも三十九年と同様に採用いたしました。こういうことであります。