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武内五郎君 私は、そのゴルフ場のその問題は、いまここでそれはまだ
調査の
過程だと思う。
過程だと思うからこれ以上私は追及しないが、責任をもって対処するように厚生省に対して希望をしておきます。いずれこれは私は、
閉会中でも
災害特別
委員会の開催を要求して、明らかにしていきたいと思っておりますので、そのつもりでお願いいたします。
それから、
宅地造成の話がありましたので、これもかいつまんで質問をしたいと思うのであります。先ほど申し上げましたように、あの地域、
兵庫県における六甲山を中心としたあの脊梁地帯、それから
広島等における脊梁地常というものは、花こう岩、しかも非常に風化されて、ほとんどさわればくずれ落ちるというような状態の風化された花こう岩、しかも深層風化まで行なわれており、数十メートル下まで風化されておる状態なんです。それがあの急激な雨の流水とともに下に流れ落ちた。ふだんでさえ扇状地形を形成している。いつ何時
災害が起きるかわからない、そういう所が段々になって、
住宅がだんだん上のほうへ上のほうへ、人間が山に登っていって住まにゃならぬ状態になっておるわけです。非常な危険な状態です。かつて、この
宅地造成等規制法というのは三十六年に制定されました。そのときはやはり六甲山の崩壊と横浜の
住宅地の崩壊が契機になった。当時私も建設
委員で、わからないながらも審議に参与いたしまして、そういう
現地を見た。この規制法が今日まだ——
現地の人たちもそう言っておる。もう少し強い規制が必要じゃないか。ただ危険を感じたときに逃げることを勧告するだけ、これがほとんど人命を守るための
方法になる。私はかつて地すべりの地帯を
調査したことがありますが、地すべり等
防止法だって、
避難を勧告するだけの話である。やはりそのような規制法の中にもそういうような規定がある。
現地では、こういうような所に
宅地を造成することをもう少し強く規制してもらわにゃ困る。たとえばほとんどこういうような危険な地区に住居をかまえることを禁止することができないのか。禁止規定をこの法の中に含ませ、入れることができないのか。私は、向こうで
現地の諸君が、特に強く
要望していることだけを申し上げますが、そういう危険地域に
宅地を造成し、
住宅をかまえることの禁止を必要とするのじゃないか、こういう
要望が強い。
それから非常に乱用されている、
土地利用が非常に乱雑に行なわれている。むしろ
災害を誘発するような状態に
宅地の造成が行なわれて、あるいは分譲されたりなんかしていることが非常に多い。そういうようなことが今日行なわれておる。黙認です。私は黙認されていると思う。それを見てきて、これは黙認されておる。黙認の形が行なわれておる。そこに私はやはり行政上の責任があると考えますが、黙認されている。こういうようなことで、私はあえてこれを人災だと言わぬけれ
ども、
災害を大きくさせて、不幸にしてみじめな状態を大きくさせたことが出ているのではないか。
現地でそういうような希望があり、私もできればそういう
宅地造成の規制がもう少し強く出てもいい、少なくとも規制された地域にアフター・ケアぐらいの、常にこれを見ているという形が必要じゃないか。私はかつて
災害対策の場合に、監査——よく見てあるく監督制度、パトロール制をつくれといって、最近そういうことが
道路上なんかには出ておるようでありますが、
災害を早く
防止するためには、常にやっぱりパトロールの
活動というものが必要じゃないか、そういうようなアフター・ケアが私には必要ではないかと思うんですが、それについて建設省ではどういうふうに考えておるか。かなりこの規制法もいろいろ私も調べてみましたけれ
ども、なかなかよくできていると思うのだけれ
ども、まだ私は足らぬと思う。
現地の希望もあるから、そういう点について建設省はどう考えておるか、お聞きしたい。