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1967-07-18 第55回国会 衆議院 本会議 第41号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
四十二年七月十八日(火曜日)
—————————————
昭和
四十二年七月十八日 午後二時 本
会議
—————————————
○本日の
会議
に付した案件
河野密
君の故
議員清瀬一郎
君に対する
追悼演説
倉石農林大臣
の
林業基本法
に基づく
昭和
四十一
年度年次報告
及び
昭和
四十二年度
林業施策
に ついての
発言
及び
質疑
住民基本台帳法案
(
内閣提出
、
参議院送付
)
小規模企業共済法
の一部を改正する
法律案
(内 閣提出)
中小企業団体
の
組織
に関する
法律
の一部を改正 する
法律案
(
内閣提出
) 午後二時十五分
開議
石井光次郎
1
○
議長
(
石井光次郎
君) これより
会議
を開きます。
————◇—————
石井光次郎
2
○
議長
(
石井光次郎
君) 御
報告
いたすことがあります。
議員清瀬一郎
君は、去る六月二十七日逝去せられました。まことに
哀悼痛惜
の至りにたえません。 同君に対する
弔詞
は、
議長
において去る六月三十日贈呈いたしました。これを朗読いたします。 〔
総員起立
〕 多年
憲政
のために尽力し特に
院議
をもつてその功労を表彰された
議員従二位勲一等清瀬一郎
君は
さき
に
国務大臣
の重任につきまた再度本
院議長
の
要職
にあたり終始
議会政治
の
確立
につとめられましたその
功績
はまことに偉大であります 衆議院は君が長逝を哀悼しつつしんで
弔詞
をささげます
————◇—————
故
議員清瀬一郎
君に対する
追悼演説
石井光次郎
3
○
議長
(
石井光次郎
君) この際、弔意を表するため、
河野密
君から
発言
を求められております。これを許します。
河野密
君。 〔
河野密
君
登壇
〕
河野密
4
○
河野密
君 ただいま
議長
から御
報告
のありましたとおり、本
院議員清瀬一郎先生
は、去る六月二十七日、にわかに逝去されました。本院は、最も畏敬すべき
先輩
の一人を失ったのでありまして、痛恨のきわみであります。 ここに、諸君の御同意を得て、
議員一同
を代表し、つつしんで
追悼
の
ことば
を申し述べたいと存じます。(
拍手
)
先生
は、明治十七年七月、
兵庫
県飾磨郡夢前町にお生まれになり、長じて
京都帝国大学法科大学
を卒業し、
司法官試補
として研さんを積まれました。やがて
大阪
市において弁護士の業務に従われましたが、
大正
二年に
ヨーロッパ留学
への旅に立ち、
大正
四年まで、英、独、仏の
諸国
において学ばれたのであります。 ときあたかも、英国においては、新しい
議会法
のもとで下院の優位が
確立
されたころであり、国際的には、第一次
世界大戦
の勃発前後の歴史的な時期でありました。
先生
にとっては、実地について学ぶまたとない機会であり、精力を傾けて
研究
に没頭されました。
議会制度
や
国際法
に関する
先生
の後年の造詣の素地が、ここにつちかわれ、また、
政治
への強い関心も、このとき芽ばえたものと存じます。 帰朝後、
先生
は、「
日本
広しといえども、理想を立てて
政治的行動
をなす人は、
犬養
氏一人である」と深く
犬養
氏に傾倒し、国民党に入党されました。そして、
先生
は、
政界刷新
の希望に燃えて、
大正
九年、第十四回総
選挙
に
大阪
第三区から立候補し、
みごと本院
に
議席
を得られたのであります。 生来の理想主義的な気質と抜群の
学識
に加えて、
犬養木堂
氏、
尾崎咢堂氏
らよき
先輩
の薫陶を受け、
先生
の
活動
は、早くも
同僚議員
の注目するところとなりました。
普選運動
に奔走し、
治安維持法制定反対
の先頭に立ち、また、
陸軍機密費事件
の追及には、身命をかけられました。この間において、
既成政党
の打破を主張してやまなかった
先生
は、
犬養
氏の
政友会入り
には徹頭徹尾反対し、これと訣別してまでも、
革新派
の孤塁を守り続けられました。(
拍手
)
昭和
三年、
普選
第一回の総
選挙
において、
兵庫
県第四区から出馬し、三回目の
当選
を果たされたとき、
野党連合
の輿望をになって、本院副
議長
にあげられたのであります。その際の
先生
に対する
祝辞
に、「
清瀬
君ははつらつたる意気をもって新時代に適応する
学識
をささげて、わが
議会
のために努力せられたこともまた忘るべからざる
憲政
上の
功績者
の一人たることを疑わない」とあります。(
拍手
)一年十カ月の間、
与野党
ほとんど相半ばする複雑な
勢力分野
の中で、よくその
重責
を全うされました。
先生
は、副
議長
を退かれた後も
政界刷新
の決意はいよいよ固く、
既成政党
に拮抗して屈せず、小
会派
にとどまって奮闘されました。しかし、
政党
の凋落は急速の度を加え、軍閥の台頭また著しく、国歩いよいよ困難にして、ついには破局に突入していったのであります。事ここに至って、
先生
の憂慮は
祖国そのもの
の運命に注がれざるを得なかったのであります。 終戦直後の
昭和
二十年九月に、特に
院議
をもって、永年
在職
の
議員
として表彰を受けられました。「国破れて山河あり」と申しまするが、国破れてみずからは栄誉をになう
先生
の胸中には、
ことば
に尽くし得ない感慨があったでありましょう。(
拍手
)
昭和
二十七年、第二十五回総
選挙
において本院に復帰せられますや、改進党の
幹事長
、
日本民主党
の
政務調査会長
を歴任し、
保守合同
の後、第三次
鳩山内閣
において
文部大臣
に就任されました。また、
先生
独自の
自衛権論
を主張し、これがいわゆる
清瀬理論
として世の注目を集めたのもこのころであります。
昭和
三十五年二月及び同年十二月と、
先生
は前後二回本
院議長
の
要職
に推挙せられました。かくて、
議長
の
重責
に任ずること前後三年八カ月に及びましたが、思えば、この期間は
与野党
の対立する問題が多く、まことに重大な時期でありました。
先生
は、
法律学者
として
自他とも
に許す一家をなしておられた方であります。さらに信念のきわめて強固な人でありました。したがって、
国会運営
の面において、私
ども主張
を異にする者にとっては、残念ながら法規を固守し、どうしても対話の通じない相手に見えた場合も少なくありませんでした。けれども、
先生
に一点の私心もなかったことは明らかでありまして、この間にあって、
先生
の御心労はなみなみならぬものがあったと存じます。 また、本議事堂において開催された第四十九回
列国議会同盟会議
に際して、
同盟会議議長
として存分の力量を発揮したこと、さらに
ドイツ連邦共和国
をはじめ、欧州、南米の
諸国
を訪れ、各国との
親善友好
を深めたことなど、
議員外交
の
推進
に多大の成果をあげられましたことは、
清瀬議長
の大いなる
功績
であります。(
拍手
) 最近は、自由民主党の
綱紀粛正調査会長
として、あるいは
党紀委員長
として、厳正な
党紀
の
確立
、党の
近代化
に心魂を傾けておられました。本
特別国会
の劈頭、
石井議長
、
園田
副
議長
の
当選
に対し
祝辞
を述べられた際、あのお年とは思えぬ力強い声で、清新なる
政治
の実現を要望されました。これが本議場における
先生
の
最後
の叫びでありました。そうして、これこそ
先生
が四十七年前、
益谷秀次
氏らとともに、清新の気にあふれて本院に
議席
を得られて以来の終生の念願であったのではないでしょうか。 かくて、
先生
は、本
院議員
に
当選
すること前後十四回、
在職
実に三十八年五カ月の長きにわたり、その間に、国政の上にまた
議会政治
の
確立
のために残された
功績
は、まことに偉大なるものがあります。 思うに、
先生
は、
政治家
として、終始一貫たぐいまれなる独自の道を歩まれました。しかも、該博な
学識
と周到な
研究
を背景として、自己の信ずることを直言してはばかりませんでした。まことに孤高の士、気骨の士といわれたゆえんであります。(
拍手
) 私は、
清瀬先生
について、特に忘れ得ないことが
一つ
あります。それは、
昭和
十一年、
日独防共協定
が締結されたとき、小
会派
の
連合
をつくってこれに反対したことであります。この
運動
がきっかけとなって
廣田内閣
が倒れて
林内閣
ができ、
林内閣
のもとに結局
国会
が解散になりました。そのとき
清瀬先生
は、郷里から送り届けられた鹿の肉をもってわれわれを招待され、「中原また鹿を逐う」と、意気軒高として杯をあげられました。
清瀬先生
は、「
選挙
もいくさであるから、金も体力も出し切ってしまって、初めて勝つことができるのだ」と口癖のように申されました。私は、
清瀬先生
のこの
ことば
を人にも語り、みずからも服膺いたしております。
先生
は、去る六月二十三日、
裁判官訴追委員長
に推されました。
風邪ぎみ
ではありましたが、その日から未
処理事件
に関する膨大な書類に取り組み、御自身の
見解
を取りまとめておられたとのことであります。二十七日、突然苦しみを訴え、その夜にわかに永遠のかなたへ去っていかれたのであります。しかも、
最後
にあたって側近の者に命じて、本
院議員
の正装を身につけしめたとのことであります。まことに
清瀬先生
の
面目躍如
たるものがあると存じます。(
拍手
)時に御年八十二歳でありました。 常に全力を尽くして事に当たってこられた
先生
にとっては、過去にいささかの悔いもなかったでありましょうが、晩年特に熱意をもって取り組んでおられた
国会
の
正常化
、
政党
の
近代化
あるいは
世界平和達成
のための
世界連邦創立
の
問題等
の解決を見ないで、志半ばにして倒れられたことは大きな心残りであったに違いありません。
痛惜
の念ひとしお切なるものがあります。 ここに、
先生
の生前の
功績
をたたえ、その風格をしのび、心から御冥福をお祈りして、
追悼
の
ことば
といたします。(
拍手
)
————◇—————
倉石農林大臣
の
林業基本法
に基づく
昭和
四十一
年度年次報告
及び
昭和
四十二年度
林業施策
についての
発言
石井光次郎
5
○
議長
(
石井光次郎
君)
農林大臣
から、
林業基本法
に基づく
昭和
四十一
年度年次報告
及び
昭和
四十二年度
林業施策
について
発言
を求められております。これを許します。
農林大臣倉石忠雄
君。 〔
議長退席
、副
議長着席
〕 〔
国務大臣倉石忠雄
君
登壇
〕
倉石忠雄
6
○
国務大臣
(
倉石忠雄
君)
昭和
四十一年度
林業
の
動向
に関する
年次報告
及び
昭和
四十二年度において講じようとする
林業施策
につきまして、その
概要
を御説明いたします。 まず、
昭和
四十年度を中心とする最近の
林業
の
動向
について申し上げます。
木材
の
需要
は、
薪炭需要
の
減少
や
代替財
の
進出等需要構造
の
変化
を伴いつつも、趨勢的には
拡大基調
にありますが、
国内
における
木材生産
は依然として
停滞
の
傾向
を示しており、このため、
外材輸入量
は逐年増加しております。このような
需給状態
を反映して、
木材価格
は四十年の後半から四十一年にかけて上昇いたしました。 一方、
国内
における
森林資源
の開発は必ずしも十分でなく、しかも、最近における
造林
は、
減少
の
傾向
を示しております。 また、
林業経営
の
動向
について見ますと、
林業生産
の過半をになっております
私有林経営
におきましては、その
経営規模
は零細なものがきわめて多く、
経営基盤
が脆弱であり、その
生産活動
も一般に
停滞
的であります。
林業従事者
の
動向
について見ましても、近年
山村農民
の
流出
が著しく、
林業労働力
の
不足
とともに
質的劣弱化
の
傾向
が見られ、その労賃も上昇を見ております。 次に、
林業
に関して講じた
施策
でありますが、これは、最近特に四十年度以降において、
政府
が
林業振興
上実施した主要な
施策
を述べたものであります。
最後
に、
昭和
四十二年度において講じようとする
林業施策
の
概要
について申し上げます。
政府
といたしましては、ただいま御説明いたしました
林業
の
動向
を考慮して、
計画的施業
の
推進
、
林道
の開設、
造林
の
推進等
の
生産施策
を積極的に進めるとともに、
林業構造
の
改善
、
入り会い林野
の
近代化
、
林産物
の
需給
の安定及び流通の
合理化
、
林業従事者
の
確保
、
林業技術
の
向上等
の諸
施策
を実施するほか、
山村振興対策
の
推進
、
国有林野
の積極的な
活用
、
保安林
の
整備
、
治山事業
の
拡充等
につとめることといたしております。 以上、
昭和
四十一年度
林業
の
動向
に関する
年次報告
及び
昭和
四十二年度において講じようとする
林業施策
について、その
概要
を御説明いたした次第であります。(
拍手
)
————◇—————
林業基本法
に基づく
昭和
四十一
年度年次報告
及び
昭和
四十二年度
林業施策
についての
発言
に対する
質疑
園田直
7
○副
議長
(
園田直
君) ただいまの
発言
に対して
質疑
の通告があります。これを許します。
伊賀定盛
君。 〔
伊賀定盛
君
登壇
〕
伊賀定盛
8
○
伊賀定盛
君 私は、
日本社会党
を代表して、ただいま
農林大臣
より説明されました、
昭和
四十一年度の
林業
の
動向
に関する
年次報告
、並びに
昭和
四十二年度において講じようとする
林業施策
に関して、
総理大臣
はじめ
関係
各
大臣
にお尋ねいたします。
報告書
は今回で三回目でありますが、一読して言えることは、形式や
ていさい
は整ったが、中身は従来と変わりばえのない、分析と
対策
の
必要性
を繰り返しているにすぎないということであります。問題は林政の強力な展開こそが必要であることを、まず冒頭に指摘しておきたいと思います。(
拍手
)
林業基本法
の
制定
以来、
森林資源
に関する
基本計画
、重要な
林産物
の
需給
に関する
長期
の
見通し
の
策定
、及びこれに基づく
全国森林計画
の改定、
林業構造改善事業
の
実施等
、一連の
施策
が講ぜられているとはいいながら、なお、
国民経済
における
林業
の
地位
は
低下
の一途をたどり、
外材
の
輸入
は急増し、
国内自給度
はこれまた
低下
し続けているのであります。 このような事態を解決するためには、
日本経済
の急激な
変化
、それに対応して
日本経済
の将来を
見通し
た上で、もう一度
国土
の
総合利用計画
を定め直す時期がきているのではないか。いわば
日本林業
の最終的な
防衛線
ともいうべきものを的確に決定すべきではないか。過去二回にわたる本
会議
における
総理
並びに
農林大臣
の答弁を
速記録
によって検討いたしますと、同じような
ことば
で、同じような内容が繰り返されているにすぎないのであります。(
拍手
) およそ山を治め、水を治めることは、古くしてしかも新しい、緊要かつ困難な問題であり、
近代政治家
をもってしてもなお必要、不可欠の
条件
であり、要諦といわねばなりません。昨今においては
都市
の
過密化
による
住宅難
、水
不足
、
交通禍
、
公害等
の
社会問題他方
における
農山
村の
過疎現象
、特に最近の
集中豪雨等
に見られる
各種災害
の
発生等
は、明らかに
国土総合利用計画
の
欠除
によってもたらされたものであり、
治山
、治水問題が根本的に解決されていないところからくる
自然的帰結
といわなければなりません。(
拍手
) 今日の
林業施策
がこれら
基本的理念
を離れ、もって足れりとするがごとき
考え
方があるとするならば、まさにそれは木を見て森を見ざるのたぐい、本末転倒というべきであります。(
拍手
)いまこそ
国土総合利用計画
を勇敢、かつ大胆に打ち出し、思い切った
国家的投資
が必要ではないか。
総理
の御
見解
を承りたいと存じます。 第一は、
林業従事者
の
所得
について伺います。
国民経済
における
林業
の
地位
が
低下
し、
林業所得
の伸びは低く、
林業就業者
の大部分を占める
山村農家
の
流出
は、その
減少率
三・三%、出かせぎ率三・四%と急激に
減少
しております。およそ、
林業
のにない手がその
農山村民
にあることは言をまちません。
基本法
において、国は
林業労働
に従事する者の
就業
の促進、
雇用
の安定、
労働条件
の
改善
、
社会保障
の
拡充
、
職業訓練
の
充実等
について必要な
施策
を講ずることを約束しておりながら、
さき
に指摘したとおり、
人口流出
、出かせぎ、
労働力
の
老齢婦女子化
、
労働災害
の高率、その他
社会保障施策
の不完備は、
基本法
の趣旨に反するのみならず、今日の
農山村民
を
都市
に追いやり、
農山
村の疲弊を招来しているのであります。
労働力
の
確保
こそ、他の一切の
林業施策
に優先するはずであるにもかかわらず、これら
労働力確保
に不可欠の
条件
である
社会保障施策
の
適用
は、国が経営する
国有林事業
に従事する
労働者
すら、他
産業
に比べて十分であるとは言えない
現状
であります。とりわけ
民有林労働者
に至っては、わずかに
労災保険
が
適用
されているのみで、他の
社会保険
の
適用
は皆無にひとしいのであります。 これら
国有林労働者
の
通年雇用
の方向及びその
対策
並びに
社会保障
についても、
林業労働者
に対する
労災保険
、
失業保険
、
健康保険
、
厚生年金等
の
被用者保険制度
の
適用範囲
の
拡大等
、
社会保障制度
の
適用
についてどのように
考え
るか。
農林
、
厚生
、
労働
各
大臣
の御
所見
を承りたいと存じます。(
拍手
) また、
民有林労働者
の
労働組合組織率
はかなり低いと
白書
も指摘しております。これは
所得低下原因
の
一つ
と
考え
るのでありますが、その
対策
についてもあわせて
農林大臣
にお伺いいたします。 なお、
林業労働力
の
不足
に対応して
政府
が
推進
しておる
造林作業
の
機械化
について伺っておきたいと思います。
わが国
のごとき急峻な
山形地帯
においては、限界があるはずでありまするが、これをどう打開しようとするのか、その
対策
を伺います。 次に、
わが国林業形態
の特質ともいうべき六八%に及ぶ
小規模林家
の存在でありますが、これらの
生産
と
所得
の
向上
をはかるためには、
白書
もいうとおり、
生産森林組合
の協業化を促進するとともに、あるいは
入り会い林野
の
整備
が必要であることは当然であります。
生産森林組合育成
の
具体策
並びに
入り会い林野
の
整備
が
特定個人
への
林野
の
集中
を来たさないよう配慮すべきであり、これについて
農林大臣
の御
所見
を承りたいと存じます。 第二は、
基盤整備
について伺います。 およそ
わが国林業生産
の
振興
を阻害しておる要因については、
土地
、資金、
技術等
の諸
条件
が
わが国社会経済
の
進展
に適合していないところにあると思うのでありますが、特に
林業生産
の
基盤
の
整備
、たとえば農業における
土地改良
と同様、
林業
においては
林道
の
整備拡充
こそ最も重要な問題ともいうべきであります。 そこで私はこの
質問原稿
を練るにあたり、一体
林業
の
林道
、
治山等
いわゆる
社会資本
がどの程度投下されているかを調査したのであります。ところが他
産業
に関しては詳細な
統計資料
があるのでありますが、
林業
に関しては的確にこれを把握することができなかったのであります。この一事を見ても、現時点における
政府
の
施策
においては
林業
は独立した
政策
の
対象
ではなく、片手間か、ないしは
政策不在
と断ぜざるを得ないのであります。(
拍手
) けだし、
施策
の
策定
は、まず
現状
をつぶさに認識し、これを分析し、しかる上に初めて適切な
施策
、
政策
が形成されなければならないからであります。
林業
に
社会資本
をどの程度投下したのか不明、何ら
社会資本
を投下することなく、ただ天然自然の原野からあるがままの
生産財貨
を得ようとするがごときは、まさに往時における遊牧の民の山野にさまよえる姿を想起せざるを得ないのであります。(
拍手
)わけても、
林業生産
の
基盤
となるべき
林道網
の
整備
にいかに取り組もうとしておるのか、特に
林道法等単独立法
の意思なきや、御
見解
をお尋ねいたします。 第三は、
林業
の
構造改善政策
についてお伺いいたします。
林業
が、
わが国産業
中最もおくれた
産業
の
一つ
であることは、前段で申し上げてきたところであります。私
ども社会党
は、全
国土
の
土地利用区分
を実施し、林地とすべき
土地
については、
大山林地主
の
土地
を解放し、
林業
の
共同経営
と
国有林
の
民主的管理
を
推進
し、
山村民
を
大山林地主
と
資本
の重圧から守ることを提唱してまいったのであります。
政府
は、
開放経済体制
に即応するため、
産業近代化政策
の一環として、
林業
の
近代化
を
林業基本法
に基づく
構造改善事業
によって達成しようとしておるのであります。その結果を見ますと、わずか一〇%に当たる五ヘクタール以上の
山林
を保有する
上層農家
と、
林業
だけで自立できる二十ヘクタール以上の
山林
を保有する
林家
がその
政策
の恩恵に浴するのみで、
わが国山林所有
の特徴たる五ヘクタール以下の
林家戸数
九〇%、
面積
約四〇%の
零細小規模山村農家
の大多数は、
政策対象
の
もち外
にあるといって過言でないのであります。
政府
の
構造改善事業
の
進展
に伴って
階層分化
が助長されるのみならず、いまや
山村
は
婦女子
と老人のおば捨て山と化し、激しい
人口流出
がこれを端的に物語っているのであります。
国内
総
生産
は減退し、格差は縮小するどころか、
拡大基調
にある
国民経済
の中で
林業
はその
相対的地位
を一そう
低下
させ、なかんずく
小規模林家
の
所得
は
低下
して、
農家経済
は破綻、
農民生活
の
窮乏化
が進行しておるのであります。このような事の本質と逆行するがごとき
構造改善政策
を根本的に再検討する必要があると思いますが、
農林大臣
の御
所見
をお伺いいたします。(
拍手
) 第四は、
国内材
と
外材輸入
について伺います。
白書
は、全体として
木材需要
は、
昭和
六十年度には
現状
の二倍近くになると見通されるほど旺盛だが、
国内生産
の
停滞
に反し、
外材輸入
は年々急増すると述べているのであります。
外材
の
輸入
は、
現状
でも総
需要量
の三〇%に近いのでありますから、容易ならぬ問題であるといわねばなりません。従来から
外材
問題については、
総理
並びに
農林大臣
は、
国内生産
の
補完的役割り
を持たせ、秩序ある
輸入
を促進すると繰り返して述べておられます。確かに、
外材輸入専用船
は年々増加して船腹百三十九隻、八十七万二千総トンに及び、
木材指定
港は六十港、この
港湾整備費
は、
昭和
三十六年から四十一年まで五年間に実に百八十五億に及び、ばく大な
投資
が行なわれている反面、
国内産業
は
累年停滞
と混迷を続けているのであります。 このような
政策
のアンバランスを
総理
並びに
農林大臣
はどうお
考え
でありましょうか、お伺いいたします。(
拍手
) 次に、
林産物
の
価格
が
外材輸入業者
の
価格操作
によって左右されるおそれがあるといわれておりますが、このような
見通し
のもとでは、
林産物価格
の安定は期待できないといわねばなりません。
政府
は、すみやかに
外材輸入
に対する国の
規制措置
を講じ、
林産物
の
価格
安定に対する国の
責任
を果たすべきではないか。
総理
並びに
農林大臣
の御
見解
を承りたいと存じます。 また、
林産物
の
長期需給見通し策定
には当然
代替財
の推移も重要な
関係
を持つと思うのであります。
白書
はこれに全く触れていないのはいかなる理由によるのか。
代替財産業
と
林業
の
関係
をどのように位置づけようとしておるのか、あわせて
総理
並びに
農林大臣
にお伺いいたします。 第五は、
国有林
についてお伺いいたします。
白書
によれば、
販売努力
による収入の
確保
、
事業経営
による経費の
節減等
、
企業ベース
での
合理化
が強調されるのみで、
基本法
に示す
林産物
の供給及び
価格
の安定、
地域産業
の
振興
、
住民福祉
の
向上
にどのように結びついているのか明らかでないのであります。そこでまず、
農山
村と
国有林
をいかに結びつけていくのか、この際明らかにしていただきたいのであります。 また、その
国有林
の
払い下げ状況
でありますが、
国有林材
は
木材需給
の安定に寄与すべきものと
考え
ますが、
現状
では大
資本
による
パルプ会社等
はその
需要量
の多くを
国有林材
で満たしており、
中小製材業者
のその比率は半分にも足らないといわれております。一体、
国有林材
の売り払い
方針
はどのような基準で行なわれているのか、あわせてお伺いいたします。 また、
国有林野事業特別会計
では、四十一年度末
累積剰余金
二百十三億、
特別積立金
六十九億にのぼるものがあるが、これが運用の
状況
並びにその
処理方針
についてお伺いいたします。 次に、
政府
は
国有林活用法案
を今
国会
に提案されております。わが党としても、
土地
の
高度利用
の
立場
から、
地域住民
の要求に基づき、真にそれが
地域住民
の
福祉
、
生活
の
向上
につながるものなら別として、いわゆる黒い霧といわれた
国有林
交換問題にまつわるがごとき
国有林活用法案
に対しては、絶対賛意を表することができないのであります。(
拍手
)
総理
並びに
農林大臣
の御
所見
をお伺いいたします。
最後
に、
造林公社
についてお伺いいたします。
白書
は、
造林面積
の
減少
、特に
民有林
における
減少
を指摘しており、これは
資源保護
の見地のみならず、
国土保全
の
立場
からもきわめて重大であります。その
原因
は、特に
小規模林家
の
造林
の後退であり、
小規模林家
にとって
造林事業
が引き合わない点にあることは明らかであります。これに対し
白書
は、各県の
造林公社
による
公社造林
を高く評価しているのでありますが、はたして零細な
林家
の
造林
、
国土保全
上必要な
条件
の悪い
地域
の
造林
まで可能かどうか、
むしろ国
の
責任
で行なうべきではないのか、このためには
官行造林
の復活を
考え
るべきではないかと思うのでありますが、お
考え
を承りたいのであります。 また、各県の
造林公社
の
事業
については、各県それぞれの特質を生かし、自主性を尊重すべきであると思うが、その指導
方針
並びにこれら公社に対する法制の
整備
、融資ワクの拡大、助成措置の強化等について、
農林大臣
の御
所見
を承りたいと存じます。 これをもって私の質問を終わります。(
拍手
) 〔内閣
総理大臣
佐藤榮作君
登壇
〕
佐藤榮作
9
○内閣
総理大臣
(佐藤榮作君) 伊賀君にお答えいたします。
林業
の
現状
についての認識は、私も伊賀君が見るところと意見が一致するものが非常に多いのでございます。 そこで、御指摘になりましたように、過疎
対策
としても、同時にまた、防災の見地からも、
国土
の
総合利用計画
を
策定
すべきではないかというお
考え
には、私もその必要を痛感するものであります。できるだけ早目に総合的な検討を施して、この
総合利用計画
を立てるべきだと、かように思っております。しかし、各
産業
部門に対する適正な
土地
の配分であるとか、なかなかむずかしい問題もございます。今日までそれができ上がっておりません。今後一そう努力するつもりであります。 次に、
林業
に対する
投資
の問題でありますが、
投資
の問題については、昨年の四月に決定いたしました
森林資源
に関する
基本計画
、これに基づきまして、
政府
は、諸
施策
の充実とともに、これと取り組んでおる次第でございます。 次に、
外材
との
関係
についてでございますが、まず、
国内
森林資源
の増強
確保
について、これまで同様一そう力をいたす、それは
造林
の
推進
、さらにまた
林道網
の
整備
でございますが、そういう点を行なって増強
整備
をはかりましても、最近の
木材
需需の増加に伴いまして、
国内
での供給は十分でございません。そういう意味から、
不足
分は
外材
による、こういうことで処理するわけであります。ところで、
価格
がたいへん一部の者に壟断されておるじゃないか、こういうような御指摘でありますが、御承知のように、四十一年の下期にはいわゆるヒノキ材その他の高級材の値段が上がりましたけれども、その後におきましては
価格
は大体横ばいの
状況
をたどっております。そのうちでも
外材
は
価格
が安定しておるのでありますので、ただいま御提案になりましたような、
政府
がこれを統制するとか規制するとか、こういうような必要はないように私は
考え
ております。 次に、
国有林活用法案
についてお尋ねがございました。この
国有林活用法案
では、
政府
の基本的な
国有林
の
活用
方針
を明示したものであります。申すまでもなく、農
林業
の構造
改善
のためにこれはぜひ必要だ。御承知のように、
国有林野
は、
地域
、地方によりましては非常に多いのでありますから、そういう点から見ましても、農
林業
の構造
改善
にはこれを
活用
することが必要であります。 また、ただいま御指摘になりましたいわゆる不正払い下げその他についての御批判でありますが、各方面から強い御批判もありましたし、また
政府
自身も、ただいまの
活用
法案を提案して御審議をいただくと同時に、
国有林野
の適正なる運用をはかるべきだ、かように
考え
ておりますので、処分方法について
改善
を加えまして、ただいまその適正化に努力しておる最中でございます。今後の実際の処理等について十分御検討いただきたいと思います。 その他の点については、それぞれ
関係
大臣
からお答えいたします。(
拍手
) 〔
国務大臣倉石忠雄
君
登壇
〕
倉石忠雄
10
○
国務大臣
(
倉石忠雄
君)
国有林野
事業
に従事する作業員の
通年雇用
制につきましては、今後はなるべくその業務量の
拡大等
につとめまして、通年化に努力してまいるつもりであります。
林業労働者
に対する保険のことにつきましては、他の閣僚がお答えなさると思いますから、省略いたします。 それから、
林業労働力
の
不足
に対すべき
造林
等につきまして、そのことは
政府
におきましても非常に注意をいたしておるわけでありますが、これにつきましては、改良、開発につとめてまいるために、やはりなるべくこれを
近代化
することにつとめなければなりません。御承知のように、
林野
庁においてはそういう方面に四十二年度予算をはじめ全力をあげておる最中であります。 それから
民有林労働者
の組合
組織
率、これもあるいは他の閣僚からお話があるかもしれませんが、
林業労働者
の賃金は、同種の屋外
労働者
に比べまして低賃金であることは、私どもよく承知いたしておりますが、これはおおむね他の周辺の
労働
賃金とは均衡を保っておるわけでありますが、全体として上昇いたしてまいるように、これは
林業
を盛んにすることによってその
所得
をふやすことにわれわれはっとめてまいらなければならないと思っております。 それから、
小規模林家
の
生産
、
所得
向上
のための
生産森林組合
の育成、御承知のように、この
国会
に出しております
法律
の説明にも
林野
庁当局から申し上げておりますように、この
生産森林組合
につきましては、従来から
林業構造改善事業
における機械導入等に対する補助、それから
農林
漁業金融公庫からの
長期
低利資金の融資等をいたしまして、この
生産
力を高め、そして経営の健全化をはかることに力を入れておるわけであります。これからもそういう方向でつとめてまいりたいと存じます。 それから、
基盤整備
の中核たる
林道
整備
につきましてお話がございました。
林道
整備
につきましては、
林業施策
の重点事項といたしまして、その積極的
推進
をはかることといたしまして、
昭和
四十二年度予算におきましては、補助体系の
整備
等をいたし、補助率、補助
事業
の
拡充
、それから
林道
資金の貸し付け
条件
の緩和等をいたしておることは御承知のとおりでありますが、この
林道
に関する特別の
法律
の
制定
につきましては、なお慎重に
現状
に即して検討してまいりたいと思っております。 現在の
林業構造
改善
のことにつきましてお話がございました。ただいま
総理大臣
からもお話がございましたが、
林業構造改善事業
は、
林業
が重要な
地位
を占めておる
農山
村において、小規模
林業経営
者を主たる
対象
として、その
経営規模
の拡大、その他
山林
保有の
合理化
並びに協業を中心とする
林業経営
の
近代化
を
推進
することを目的として実施いたしておるのであります。御承知のように、着々これの成果のあがっておるところも各地に出ておるわけでございます。 それから、
外材
のお話がございました。これも
総理大臣
からもお話がございましたが、私どもは、
国内
産材を主たるものといたしまして、その補完的に
外材
をもって補うようにいたしておるのでありますが、そういう意味におきまして、お話しのように、
日本
の
木材
の利用を
外材
に重点を置いておるような一部の説は、これは誤りでございまして、補完的にいたしておるのはよく皆さんも御存じのとおりでございます。これらは
わが国
の経済全体から見て判断をすべきものでございますが、大事な問題でありますから、
政府
におきましても十分慎重に対処いたしてまいりたいと思います。したがって、
林産物
の
価格
のことにつきましても、ただいまお話し申し上げましたとおりでございます。 あと、
国有林
のあり方について、
国有林
の利用に関する
法律
のお話がありました。これも
総理大臣
からきわめて明快にその趣旨をお述べになりましたが、私どもは、農業、
林業
その他一般に
考え
まして、あの
活用
法というものは、との
法律
を巧みに
活用
することによって農業
関係
に大きな裨益をいたすものであると存じまして提出をいたしておる次第であります。(
拍手
) 〔
国務大臣
早川崇君
登壇
〕
早川崇
11
○
国務大臣
(早川崇君)
民有林労働者
に対する
労災保険
、
失業保険
の
適用
拡大についての御質問でございます。
労災保険
につきましては、原則として強制
適用
になっておるわけでございまするが、ただ例外的に、年間延べ三百人未満の
事業
所に対しましては強制
適用
になっておりません。したがって、今回
国会
に提案いたしました
失業保険
・
労災保険
の一部改正法案の中に、これを強制
適用
するという改正をいたそうといたしておる次第でございます。
失業保険
につきましては、
林業
は、他
産業
と違いまして、
事業
自体に季節性がございまして、定期的に季節的に失業するという性格がございます。また、
雇用
関係
、賃金支払い
関係
等につきまして非常に不明確な点がございます。したがって、強制
適用
ということは無理がございまするので、任意
適用
の制度を十分
活用
して、
雇用
関係
の明確な
林業
労務者に対しましては
失業保険
を任意
適用
していく、こういうことをもってこの問題にこたえていきたいと、かように
考え
ておる次第でございます。(
拍手
) 〔
国務大臣
坊秀男君
登壇
〕
坊秀男
12
○
国務大臣
(坊秀男君) 私に対する御質問、すなわち、
健康保険
、
厚生
年金との関連事項につきましてお答え申し上げます。
健康保険
、
厚生
年金では、一定の
事業
を行なうもので、常時五人以上の
労働者
を使用するものを強制
適用
事業
所として、その従業員を被保険者としておりますが、
適用
業種以外の
事業
を行なうものや五人未満の
事業
所についても、任意
適用
業種であるので、任意
適用
と相なりますが、
林業
が比較的短期間の季節的
事業
であること、また、
林業労働者
の
雇用
形態は、請負的なものが多く、
事業
所との使用
関係
が不明確であること等から、被用者保険に完全
適用
をはかることは技術的にも困難な面がございますが、医療保険につきましては、来年度を目途に、制度全般に関する抜本
対策
を検討することとされており、また、年金保険については、
昭和
四十四年に
厚生
年金の再計算期を迎えるので、その際、これらの問題についてもあわせ検討をはかってまいる所存でございます。(
拍手
)
園田直
13
○副
議長
(
園田直
君) これにて
質疑
は終了いたしました。
————◇—————
住民基本台帳法案
(
内閣提出
、
参議院送付
)
竹内黎一
14
○竹内黎一君 議案上程に関する緊急動議を提出いたします。 すなわち、この際、
内閣提出
、
参議院送付
、
住民基本台帳法案
を議題となし、委員長の
報告
を求め、その審議を進められんことを望みます。
園田直
15
○副
議長
(
園田直
君) 竹内黎一君の動議に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
園田直
16
○副
議長
(
園田直
君) 御異議なしと認めます。
住民基本台帳法案
を議題といたします。
—————————————
園田直
17
○副
議長
(
園田直
君) 委員長の
報告
を求めます。地方行政委員長亀山孝一君。
—————————————
〔
報告書
は本号末尾に掲載〕
—————————————
〔亀山孝一君
登壇
〕
亀山孝一
18
○亀山孝一君 ただいま議題となりました
住民基本台帳法案
につきまして、地方行政委員会における審査の経過並びに結果を御
報告
申し上げます。 本案は、市町村における住民の届け出に関する制度及びその住民たる
地位
を記録する各種の台帳に関する制度を一元化し、もって住民の利便を増進するとともに、行政の
近代化
に対処するため、住民に関する記録を正確かつ統一的に行なう住民基本台帳の制度を設けようとするものであります。 本案は、参議院先議でありまして、六月十六日当委員会に付託せられ、六月二十三日藤枝自治
大臣
から提案理由の説明を聴取した後、熱心に審査を行なったのであります。七月十七日
質疑
を終了し、本日、討論の通告もなく、採決の結果、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上、御
報告
申し上げます。(
拍手
)
—————————————
園田直
19
○副
議長
(
園田直
君) 採決いたします。 本案の委員長の
報告
は可決であります。本案を委員長
報告
のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
園田直
20
○副
議長
(
園田直
君) 起立多数。よって、本案は委員長
報告
のとおり可決いたしました。
————◇—————
小規模企業共済法
の一部を改正する
法律案
(
内閣提出
)
中小企業団体
の
組織
に関する
法律
の一部を改 正する
法律案
(
内閣提出
)
竹内黎一
21
○竹内黎一君 議案上程に関する緊急動議を提出いたします。 すなわち、この際、
内閣提出
、
小規模企業共済法
の一部を改正する
法律案
、
中小企業団体
の
組織
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
、右両案を一括議題となし、委員長の
報告
を求め、その審議を進められんことを望みます。
園田直
22
○副
議長
(
園田直
君) 竹内黎一君の動議に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
園田直
23
○副
議長
(
園田直
君) 御異議なしと認めます。
小規模企業共済法
の一部を改正する
法律案
、
中小企業団体
の
組織
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
、右両案を一括して議題といたします。
—————————————
園田直
24
○副
議長
(
園田直
君) 委員長の
報告
を求めます。商工委員長島村一郎君。
—————————————
〔
報告書
は本号末尾に掲載〕
—————————————
〔島村一郎君
登壇
〕
島村一郎
25
○島村一郎君 ただいま議題となりました
小規模企業共済法
の一部を改正する
法律案
外一件につきまして、商工委員会における審査の経過並びに結果を御
報告
申し上げます。 まず、
小規模企業共済法
の一部を改正する
法律案
について申し上げます。 本案は、小規模企業者の
福祉
の増進と小規模企業の
振興
に寄与するため、従来の共済制度に比べて有利な第一種共済制度を新設しようとするものであります。 改正の第一は、現行の共済契約を第二種共済契約とすること 第二は、やむを得ない事由による
事業
の廃止の場合は、従来の共済制度に比べて一割多額となる第一種共済制度を新設し、その掛け金は全額
所得
控除とすること 第三は、個人
事業
者に対する共済契約の実質的な承継を認めること等であります。 次に、
中小企業団体
の
組織
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
について申し上げます。 本案は、中小企業の経営の規模の適正化による
生産
性の
向上等
を効率的に
推進
するため、
中小企業団体
の
一つ
として新たに協業組合制度を設け、中小企業者の
生産
、販売その他の
事業
活動
についての協業を
推進
しようとするものでありまして、 その内容の第一は、協業組合は、組合員となる中小企業者等が加入前に営んでいた
事業
の全部または一部を統合した
事業
を行なうこととし、組合員は、協業組合の行なう
事業
とせり合うような
事業
を行なってはならないこと。 第二は、組合員に原則として中小企業者であることとし、定款で定めた場合は中小企業者以外の者を加入させることができること。 第三は、組合員一人の出資限度を総口数の二分の一以内とし、組合員の
責任
は、その出資額を限度とすること。 第四は、組合員の加入及び脱退について、ある程度の制限を付し得ることとし、そのほか、協業組合設立の認可、協業組合に対する課税の特例等について規定しております。 両案は、去る四月二十七日及び五月十七日にそれぞれ当委員会に付託され、四月二十八日及び五月十九日に
政府
よりそれぞれ提案理由の説明を聴取し、七月十二日より両案を一括して審議に入り、慎重審議を重ね、本日に至り、
質疑
を終了、引き続き採決いたしましたところ、両案はそれぞれ全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 なお、
小規模企業共済法
の一部を改正する
法律案
につきまして、附帯決議が付されたことを申し添え、以上、御
報告
を終わります。(
拍手
)
—————————————
園田直
26
○副
議長
(
園田直
君) 両案を一括して採決いたします。 両案の委員長の
報告
はいずれも可決であります。両案を委員長
報告
のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
園田直
27
○副
議長
(
園田直
君) 起立多数。よって、両案とも委員長
報告
のとおり可決いたしました。
————◇—————
園田直
28
○副
議長
(
園田直
君) 本日は、これにて散会いたします。 午後三時十一分散会