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東海林委員 この間、予算分科会で、高田
委員の
質問に対する
局長答弁、それから官房長の
答弁なんか見ますと、
構造改善の中に含まれている
養蚕関係その他いろいろなものを最大理屈をつけてかき集めて二%
程度、こういう
ような
数字になっておる
ようですがね。
農林省に局の数がそんなにたくさんあるわけでもないのですが、
蚕糸局が多目に見て二%としましても、何としてもこれは問題にならぬという気がするのです。もちろん、
養蚕は御承知の
ように、
生産地帯がやや偏在しておるという点はございます。しかし、いわゆる
蚕糸業全体としては、これは過去においても
日本の農業というよりは、むしろ全産業の中で果たした役割りも多い
ようでございますし、今度の皆さんのこの提案理由
説明を見ましても、ずいぶんと高く評価した
ような表現がされておるわけですね。今後安定的に発展することが期待される農業部門という
ようなふうに、相当な評価をされておるわけです。そういう中で、何ぼひいきに見ても二%にならない、こうはっきり出ておるのでは、十億入れて、さっき申しました
ように〇・五六%、こういうことですから、よほどこの際がんばっていただかなければいけない。国の
政策というものは、繰り返す
ようですが、予算を伴わずにいかにいろいろなことをおっしゃっても、そんなに効果があらわれるものではないはずですから、その
ような点を特に私は指摘をいたしたいわけです。いずれにいたしましても、
参考として出されました十カ年の
需給見通しについては、これはぜひ
政府全体の
責任ある
見通しをはっきりしてもらいたい。いずれにいたしましても、
政策というものは、そういうはっきりした
見通しに立ってやるのでなければ、先ほどいささか悪口を言った
ようでありますが、どうしてもぐらつきやすい。いろいろと
世界の
養蚕、蚕糸
情勢が変わってくるということも、それは考えに入れなければならぬが、きのうの
参考人の御
意見等を見ても、当分この
需給関係は変わらないだろう、こういうことでございますから、それならば、はっきりこれは
政府の
責任ある
見通しとして出してもらって、それに対する積極的な予算措置対策もぜひ考えてもらいたい、この
ように思うわけです。
次に、
蚕糸業でございますから、
養蚕の
ことばかりでなしに、製糸関係のことをちょっとお伺いしたいと思うのですが、御承知の
ように、従来は過剰の機械をある
程度整理して、そうして近代化するということを積極的に進めてきておられるはずでありますが、現在、当初の計画に対してどの
程度までそれが進んできておるかということをまずお伺いいたします。