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大出委員 いま
局長のおっしゃる御
趣旨のほどはよくわかるのですが、ただ、私は大筋だけ一応聞いておきたい。中身に入りますと、これまた二時間や三時間じゃ終わりません。残り三十分くらいしか時間がありませんので、また本
会議が始まってしまうと思いますので、あれにしますけれども。ところで承りたいのは、大筋を聞きたいのですが、
皆さんの行政管理年報の資料のほうの二十九ページに「専門部会最終
報告概要」というのがある。ここからずっと専門部会の最終
報告概要が並んでおりますが、この許認可のところの項について読んでみますと、いま実は三百幾つという
お話ですけれども、そうではない。最終
報告は、そういう
報告をしていない。だいぶ数の違いがある。私は、やはり
臨調答申なんというものは、言うならば行管のバイブルですから、冒頭から申し上げておるように、的確にお調べ願いたいと思います。そこで申し上げます。この四七ページの一番上のところから三分の一くらいおりたところに「
調査対象」というところがあります。この「
調査対象」というところに「現行法上許認可の種類は相当多く、これらのうちから、とくに国民の日常生活に関連の深いものとして」いいですか、長官、「日常生活に関連の深いもの」ということで
調査対象にあげておるのですよ。これは正しいと思う。やはり関連の深いものからやってもらわなければ困る。そこで「許可、認可、免許、承認、登録、試験、検査、検定、
報告、届出等をとり上げた。」というわけですね。そうしたところが、「上記に関連する個々の許認可はその数が約八千に上る。」というのですね。これはたいへんなものですよ。だから、真剣に
整理したってたいへんなことになる、八千もあるのですからね。この八千のうち「今回
調査検討を行なった許認可はこのうちの約三千五百(約四四%)」というわけですね。四割ですよ。そこで「
整理改善を
指摘した許認可は千百二十」ある。あなたはいま三百幾つとおっしゃるから、ちょっとそういう御認識では、バイブルを読みそこなっていたのでは困るから、私は申し上げるのですが、読んだとおりですよ。これはあなた方の年報が間違っていない限り、間違いない。「千百二十に上っている。なおこのほか」
——「このほか」ですよ。いまあなたは法令とおっしゃったけれども、「このほか法令に基づかない許認可類似行為の
整理改善を
指摘したものが五百十五ある。」というのです。いま
法律云々とおっしゃったわけですけれども、
法律の
改正を必要としない許認可類似行為、これだけでも五百十五ある。三百どころじゃない。そうすると、
指摘しているのがこれだけあるわけですから、それが今回二十五というのは、いかにもどうもこれは
——これまた私が冒頭申し上げたように、行管の能力、予算、人、こういうものに私は
関係してくると思うのですが、三百とおっしゃったから、それだけしか
調査対象にされなかったのだと思う。しかし、
臨調の
答申が出てから三年になるのです。だから私は、冒頭行管というのは一体いつできたんですか、たいへん無礼な
質問なんだけれども、
臨調というのはいつできたんですかと承ったのですが、そうだとすると、少なくともここに八千ある中の三千五百を
対象に調べた。その事務局を担当されたのは、いまの次官の井原さんですよ、そうでしょう。そのときの資料がないはずはない、資料はある。不眠不休でお調べになった資料がある。それこそ離宮の庭で朝から晩まで
臨調の諸君がやって、鳥の声を聞いてほっとしたという話もこの新聞には出ている。そこまで苦労してこれを片づけた。その貴重な資料があっての上の
皆さんの
調査なんです。その資料をつくるときには
皆さんも不眠不休でおやりになったのだから、そうだとすると、せっかくここに千百二十に及んでいる。しかも、その
法律改正のワク外にあるものが五百十五もある。とすると、ここら
あたりをいま私が御
質問申し上げたら、まるっきりどうも見当の違うものの言い方をされたんでは私は困る、これはあなた方が出している
報告ですから。そうでしょう。だから、そこらのところをもう一ぺん言い直していただけませんか。議事録に残ることだから、私は困る。