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木村美智男君 ぼちぼち締めくくりますが、さっきの消防車にしろ、カナダのBOAC機がこの間燃えたときに、あれは消防車のかけつけるのが非常に時間がかかった。これは、もちろん消防車はあったけれ
ども、人間がいないというところに
一つの問題が——いまの四億もするりっぱな、せっかくつくったけれ
ども、これまた人間がいないのでこれを遊ばしておる。こういう状態は、
大蔵省としては——これは本来、あるいは予算
委員会で
大蔵大臣を呼んでやるべきことかもしらぬけれ
ども、あなたせっかく出てきているのだから、
要員不増について、必要最小限でふやしていると、こう言うけれ
ども、あなたら実際やっているのは、そんなことやっていない。これは何もいま
航空局の話だけしているのじゃないよ。知っている限り、たとえば公共
企業体
関係の
要員だってそうですよ。全部とにかく合理化で生み出して、それで何とかかんとか持っていけという、
予算要求については一切認めないというきつい方針を出しているのであって、最小限認めますなんと言っても、それはここだけの話です。あなたがそう自信を持って言われるなら、今日
大蔵省の方針が変わって、必要最小限これはふやしている、したがって、
要員不増というワクをはずすという
方向で、必要最小限の人間についてはふやすのだということだけ私は確認しておいて、二番目には、さっきから言っているように、これは単に消防車の例をあげたけれ
ども、さっき言った検査官の問題もあり、
航空局としてこれは
航空局長、特にもうことしになって四回目の大きな
事故です。そういった意味で、
航空局の機構をもう一回ふるいにかけてみて、最小限、検査官、行政指導の部面、あるいは
管制要員、こういったようなことを全面的に
検討して、
事故を防止するために最小限どのくらい必要かという
数字をやはりはじいて、それで自信を持って、これを認めてくれなければ、
航空事故については
大蔵省の
責任だというだけの自信を持って言うだけの
要員というものをきちっとつくって、そうして
大臣せっかくいるんだから、そういう立場で
大臣は
閣議でも強力にやって、この
航空問題についてはやってもらわなければいかぬ。それでなければ、幾ら
事故が起きたときに、家族、
遺族を前にして、申しわけないの、涙を流したって、ほんとうに
事故というものはなくならない。われわれの役割りは、そういう場合に、何かたいへん申しわけないということは、ちっともその意味では意味がないので、やらないよりはやったほうがいいという程度の意味しかないので、ほんとうの意味は、やはりこういうことで議論をされた立場から、今後、
事故を起こさないために必要な人間は必要な部分に
確保する、ここのところが一番大事であって、そうして、それに必要な、さっきから
指摘をしている
施設の問題について、最大限それは年次
計画を立てた中でのひとつ予算を立てて、そうして、これならば何とか
航空局としても前途に向けてちょっと目を開けそうだという、これぐらいのひとつ予算案をつくって、おそらく、あなた方、本来なら、ぼくは言いたいのは、これは扱う役所が違うからだけれ
ども、
航空局の予算ぐらいは
運輸委員会にかけてもらいたい。したがって、これを通すためには、最終的には
運輸委員会で妥当と認めたら、挙党一致でとにかく本
会議に打ち出し、
大蔵省が障害になるならば
大蔵省に当たる、これぐらいのことをやらなければ、これはここで一々毎回毎回
航空局長なるものが気の毒で見ておられぬ。決して堀さんが悪いとは言わないけれ
ども、あなたが当面の
責任者だから、それはこれからもまだだいぶ文句を言われるから、それを少しずつでも軽くしたい、ということはどっちでもいいが、ほんとうに
事故をなくすというなら、いま言ったことであなたやってもらわなきゃいかぬ。それを強く言って、きょうは少し残しておきますから。もう少し詰まるやつがあるんだが、これはあなたをこれ以上いじめたって、これは
航空局にだけ文句を言って終わる問題じゃないから、これはここであれしますが、さっき言っている
事故の
関係で、二十七年以来ですか、
松本技
術部長に伺いたいが、百七十六件ある。その中で三十三年当時の
事故がまだどういうことになったのかわからぬという状態にある。これは
大臣聞いてください。
大臣に言っておる。そういう状態で、なるほど
調査官も二十人ばかりふやしたそうですが、しかし、地方に配属をした
関係で、本局のほうは六人ぐらいしかついていない。こういうこともあって、たとえば、さっき言ったように、ほんとうの意味での専門家というのは数えるだけしかない。こういうようなところになっているということを含めて、本腰を入れてひとつ人員の問題、それから設備に対する予算の問題、これについて努力をする、ほんとうにそれこそ
藤枝運輸大臣の政治生命をかけてこの問題はやるという立場の、ひとつあなたの決意を聞いて私は
質問を終わりたいと思います。