○秋山
委員 いま渡海
理事からも一時までにはやめてくれということですから、その
気持ちを体してできるだけ簡単に質疑を続けてまいりたいと思います。
一番先に公営企業の問題について、いままで細谷
委員からいろいろ質疑が行なわれましたけれ
ども、それを黙って聞いておりますと、何か割り切れないものがあるような気がするわけです。その中で特に
考えなければならぬことは、企業会計はできる限り独立採算が願わしいので、財政と十分にらみ合わせるということでありまするけれ
ども、そういうことを聞いていくと確かになるほどという気もしないわけではありません。これはただ赤字財政のことを
考えた上から
考えられることであって、公営企業体の中にもかなり黒字が大幅にあるところもあるわけであります。あなた方の御答弁や
説明を聞いておりますと、何かそういうところではいわゆる職員が働き出して黒字を重ねているのだから、こういうふうに聞こえてくるわけです。そうだとするならば、そういうところは特別賞与のような形で特別な
手当てをしてもいいのじゃないか、こういう気がしてなりませんが、そういうことに理解をして差しつかえないかどうか、その点を
自治省からお答えをいただきたいと思います。
もう
一つは、今
年度は予定よりも
地方財政が多少楽になったのだから、いうならば二十億
程度のものは借金を先に返す、いわゆる繰り上げ償還にひとしいものだろうと
考えられますが、こういうものとあわせ
考えたときに、超過負担の問題を整理させよう、こういうことを言いながら、これは各省で
予算が確保できなければ超過負担の問題は解決しない、それでは何か片手落ちのような気がするわけです。なぜならば国の財政というものはやはり国が総体的に
考えてこれを処置しているはずであります。特に
自治省から
考えれば、そうした負担が各省で取り得なければ当面の問題として何かがかわってこれを補っていく必要がありはしないか、こう
考えざるを得ないわけです。そういうときにこそ苦しい中で多少の余剰らしいものが
考えられたとしたならば、そういうものに振りかえてもめんどうを見てあげる、こういうくらいの
気持ちがなければならないのじゃないか、こう
考えられますが、その点についても
自治省からお答えいただきたい。
もう
一つは、
大蔵政務次官が見えておりますのでお尋ねしておきたいけれ
ども、先般の
委員会におきまして、
先ほど細谷
委員からもお話がありましたように、私の質問に対しまして、九月期決算が出そろわないので確実な
数字は読めないけれ
ども、ここで言い得ることは、国税は大体五百億から八百億
程度しかない、その中でほかの仕事もやらねばならない、だから
公務員給与の場合にもせっかく人事院総裁から強い希望があるけれ
ども、そしてまた各地におきまする
国家公務員並びに
地方公務員の人がかなり大きくことしこそはということで望んでいるのだから、何とか前向きの
姿勢でこれを処理をしたいが、私いま申し上げましたように
財源は五百億からせいぜい多くても八百億
程度、だからこそこれは五月実施ができないのだという御答弁だったと思います。そういうことを
考えてみますならば、ほんとうに前向きの
気持ちがあれば、当然いま
お話しの中にもありましたように三税だけでも千億円をこえている、そういうことであれば、当然の結果として、こういうときにこそ五月実施をしてやるべきじゃないか、こういうふうに
考えないわけにはいかないわけです。にもかかわらず、ただいまの細谷
委員の質疑に対しましての答弁の中では、金がないからやらないのじゃないのだ、ほかに米価の問題などいろいろ出さねばならぬこともあるのでやらないのだということは、先般も前向きの問題でいろいろの議論がなされましたけれ
ども、ほんとうに前向きの
気持ちは一切ない、さらさらない、こういうことしか
考えられません。そういうことでは、私はいつまでたってもいまの
政府の人たちが国民からほんとうに信頼を受けるまでには到達しないんじゃないか、こういうふうに言わないわけにはいかないわけです。前段では金がないからできないんだと言いながら、今度は金ができたけれ
どもできないんだというのでは、できないんではなくて、それじゃやらないん、だということじゃないか。これらを総合して聞いておりますと、何かいまの
政府・自民党の人たちは、徳川さんのやってきたことと少しも変わらない。
地方自治体を育てれば
地方自治体は何をしでかすかわからない。だからお金の面できゅうきゅうしぼり上げなければいけないんだ。だからといって殺すわけにはいかない。こういうことを
考えますと、徳川さんの時代と少しも変わらない、こういうことしか言えないと思います。一体、大蔵省の人たちが、自分がお金を握ったからといって、米価の問題やなどということになりますと、
政府・自民党の人たちが政治的に意図をして
考えておるんであって、言うならば自分たちのことや、自分たちの仲間のことだけを
考えて、国民のほうには少しも向かっていない。前向きではない。国民のほうには後向きであって、自分たちのことだけを
考えて、自分たちの仲間うちや、あるいはまた自分たちのふところぐあいや、それを肥やしていくことなどについては、非常に前向き的で、積極的だ、こう言わないわけにはいかないですよ。だから私は、あなた方に対してもいやな言いにくいことも言わなければならない。私はこんなこと言いたくない。もう少し信頼がおける
政府であってほしい、こう
考えますが、これらのことについて、皆さん方が
姿勢として一体どういうことを
考えているのか、これだけを、きょうは時間もなくなっておりますので、お尋ねをしてみたいと思います。
あとは私はもう聞きたくありません。これは責任があることだから大臣に答弁をしていただきましょう。