○鈴木力君 よくお読みになればという話がありますがね、もちろん定義の柱にはそういう文句が出ておる。ところが、これの案内には、地域の問題を青年の立場から自由に討論をして、いまの青年が何を
考えているのか、そういう議論を出す
集会だという案内になっておるわけです。
それから、もう
一つ、どうもこれは
局長に話を広げられて、時間がなくて非常に困っておるのですが、いまの議論をもう少し進めますと、いまの青年が後期中等
教育の方針なり
考え方なりにどういう気持ちになっているのかということを、もう少し
文部省がくみ上げてもらわないと、そういう話だけをされるということがむしろ多少一方的だと言いたいくらいの気持ちになるのです。それは私が言うまでもない、
局長のほうが
社会教育の専門セクションですからおわかりのとおり、いまの青年団体の、特に地域における青年団体の主要な構成メンバーには、最近は
高等学校に入った者ももちろんおります。
高等学校に入った者もおるけれども、どこの団体よりも進学の過程からいうと非常に低い居ですね。そうして定時制とか、通信
教育とかあるいは青年
学級とか、そういうところで真剣に、学んでおる人
たちがむしろリーダーになって地域で学習をしておる。その場合に、たとえば一人当たりの国で出す
教育費、青少年に対する
教育費が幾らか、こういうことを
考えてみても、大学が一人当たり幾らだ、全日制の高校は幾らだ、青年
学級やそういう全日制の高校に行けなかった青年には一人当たり幾らか、そういう
数字まで青年の人
たちが
考えておって、しかも、そういう
教育計画には、そういう立場からはそれなりの不満を持っておるわけなんです。ですから、それなりの不満を持っているところから全国的に問題を出して、それは
文部省の
考えと違うかもしれぬ、青年の
考えですから。それが全国的に議論をしようとするのを、いままで後援してきたものが後援しなかった。このことは
社会教育の対象団体としては決して
局長が言うようには受け取れないということなんです。だから、各地域でいま問題になっておる。
そこで、もう時間がないので、その次もう少し伺いたいのですがね、
局長はいまこの研究会は後援団体にはならなかった、しかし秋の青年大会には共同主催をするとおっしゃる、非常にりっぱに聞こえます。いま地域の青年団体に、この学習会の後援団体にならなかったということでですね、秋の青年大会に向けてどういう現象が起こっておるか。これは
局長は御存じないと思いますが、こういう問題が起こっておるんです。この青年団体の大会ですから、青年大会は陸上競技なり、あるいはまあ意見発表なり、あるいは演劇もあったんですかね、演劇もありましたね。そういうのが東京で行なわれる。それに参加する資格がですね、村の青年が二つに分かれますと、どうやら
一つがあぶなくなるというような状態が出てきておる。各県の県単位の青年団体が、さっきのようなことがあって、二つに分かれるということに拍車をかけております。そうしますと、後期中等
教育は
文部省の言うとおりごもっともでございますという団体が、県のほうから秋の青年大会に参加する資格を与えられて、これは県にある団体が
一つの団体が参加するという制約を受けるために、多少でも
文部省を批判したというところにつながる団体のほうはですね、中央のほうは日青協として扱いますと
文部省で言ったとしても、地域のほうは中央に参加の資格さえ奪われるということも、もう出かかっておるわけです。こういうことを、たった二つの分科会が気に食わないということで後援をしなかった、そのことがそういうような波及をしている。これが
一体ほんとうに
社会教育法の三条に言う精神に立って
社会教育の指導をしておるのかどうかということは、どうも疑問になってこざるを得ない。
そういう意味から、秋の青年大会に共同主催をするという場合に、この場合にはいまのような心配を除去するためにも、あるいはこれに参加する資格の問題で混乱を起こさせないためにも、はっきりと
文部省で方針を出してもらいたいのは、青年の団体である限りいかなる団体も参加する資格があるということを、はっきりと御指導いただきたいと思う。