○竹下(精)
政府委員 最近におきまして、児童福祉
施設の
職員によりまする、収容された児童について不祥事が起きておりますことは、まことに残念に思う次第でございます。
第一の板橋の平和保育園でございますが、これは社会福祉法人といういわゆる民間の
施設でございまして、御
指摘のように八人の保母さんがおるわけでございますが、その中で有資格は一人、あとの人は、高校を出まして
助手として保育の専門の養成
施設に通っておるわけでございますが、そういうことで、運営
自体につきまして、必ずしも適当な運営でなかったということが見受けられるわけでございます。私
どもの
調査によりましても、やはり民間
施設の経営的な困難という面もございますし、また有資格の保母がなかなか得られない、こういった事情もございまして、先ほど申し上げましたような、こういう民間の
施設に対する特別な助成というものを、来年度から実施をいたしたいと
考えておるわけでございますが、
施設経営者の
立場といたしましては、少なくとも預かりました子供さんにそういった危害を加える、あるいは不安を与えるというようなことがあることはもってのほかのことでございますし、そういう面ではまことに珍しい例ではございますけれ
ども、今後ともそういうことのないように現在十分指示をいたしております。また、東京都のほうでも、運営
自体につきましての
改善について勧告をしたようでございます。
それから、第二番目の姫路におきまする養護
施設の問題でございますが、大体新聞に報ぜられたのがほとんど事実に近いわけでございまして、これにつきましては、児童
自体が、教護院から実は措置がえになった子供でございまして、そういう関係もございまして、
施設をたびたび脱走といいますか、逃げ出すというようなことで、そのみせしめのためにああいうことを行なったわけでございます。これは、報告によりますると、
指導員
自体も一緒に池に飛び込みまして、自分も同じような苦労をしたということを申しておりますが、いずれにいたしましても、手足を針金で縛るというようなことは、いかにしつけと申しましても行き過ぎの点があると私
どもも
考えますので、今後そういった点につきましては、
施設職員の資質の向上、また子供の取り扱いということにつきまして、十分注意するように指示いたしたい、かように
考えております。