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1966-01-25 第51回国会 衆議院 議院運営委員会図書館運営小委員会 第1号 公式Web版

  1. 会議録情報

    本小委員会昭和四十年十二月二十日(月曜日) 委員会において、設置することに決した。 十二月二十日  本小委員委員長指名で、次の通り選任され た。       金丸  信君    鯨岡 兵輔君       小山 省二君    澁谷 直藏君       竹内 黎一君   茜ケ久保重光君       島口重次郎君    西村 関一君       鈴木  一君 十二月二十日  金丸信君が委員長指名で、小委員長に選任さ れた。 ———————————————————— 昭和四十一年一月二十五日(火曜日)    午前十一時三十二分開議  出席小委員    小委員長 金丸  信君       竹内 黎一君   茜ケ久保重光君       島口重次郎君    西村 関一君       鈴木  一君  小委員外出席者       議院運営委員    草野一郎平君       国立国会図書館       長         河野 義克君     ————————————— 本日の会議に付した案件  昭和四十一年度国立国会図書館予算要求の件      ————◇—————
  2. 金丸信

    金丸委員長 これより図書館運営小委員会を開会いたします。  本日は、昭和四十一年度国立国会図書館予定経費要求の件について審査を願いたいと存じます。     —————————————  昭和四十一年度国立国会図書館予定経費要求書   〔本号末尾に掲載〕     —————————————
  3. 金丸信

    金丸委員長 まず、河野図書館長から説明を求めます。
  4. 河野義克

    河野国立国会図書館長 国立国会図書館昭和四十一年度予定経費要求につきまして御説明申し上げます。  まず、昭和四十一年度予定経費要求総額は、十七億一千一百七十六万九千円でございまして、これを前年度予算額と比較いたしますと、六億五千六百十二万四千円の増加となっております。  次に、要求額のおもなものについての概略を、予算要求額事項別表によって御説明申し上げます。  まず第一に、国立国会図書館維持管理に必要な経費でありますが、その総額は、八億六千二百五十万四千円でございまして、これを前年度予算に比較いたしますと、四千三百六十七万三千円の増加となっております。この増加のおもなものは、職員給与改定と、諸手当改善に伴う経費でございます。特に職員手当改善に要する経費について申し上げますと、国会特別手当については、対象人員が大幅に増加となった結果、二百五十万円が増額計上され、賄雑費につきましては、職員全員に支給することといたしましたので、六十四万円が増額計上され、それぞれの総額は、国会特別手当五百八万三千円、賄雑費一百四万九千円と相なります。  第二に、国立国会図書館業務を運営するために必要な経費でありますが、その総額は、二億三千四百五十六万一千円でございまして、前年度予算額と比較いたしますと、三千二百六十四万七千円の増加となっております。この増加のおもなものについて申し上げますと、まず、立法調査業務を充実するために必要な経費は、一百九十二万一千円を増加いたしまして、その総額は一千五百十三万一千円と相なります。  次に、資料の収集、整理及び利用に必要な経費は、一千一百八十一万三千円を増加いたしまして、その総額は五千二百九十九万円であります。増加のおもなものは、図書購入費六百五十一万二千円、納入出版物代償交付金一百五十八万四千円でありまして、これにより、図書購入費総額は三千五百八十一万六千円、納入出版物代償交付金総額は九百五十万五千円になります。  次に、目録その他の書誌作成に要する経費は、三百六十五万四千円を増加いたしまして、その総額は一千六百二十六万七千円であります。  また、科学技術関係資料の整備に要する経費は、一千一百五十八万七千円を増加いたしまして、その総額は一億一千五百六十二万七千円であります。  次に、当館の未整理図書、これを滞貨と称しておりますが、この滞貨を処理するために要する経費といたしまして五百二十六万二千円が計上され、また、明治期刊行所蔵図書目録を刊行するために要する経費といたしまして一百十二万九千円が計上されております。明年度からこの経費によりまして、当館の約二十五万冊の滞貨処理に着手するとともに、明治百年、当館創立二十周年記念事業として計画しておりました明治期刊行所蔵図書目録作成に着手いたすこととなります。  なお、このほかに、当館多年の要望でありました書誌編さん機械化の準備に要する経費近代政治史料を収集するために要する経費増額等を計上することといたした次第でございます。  第三に、国立国会図書館庁舎の第二期工事に必要な経費でありますが、その総額は、初年度に要する経費として六億一千四百七十万四千円が計上され、また建築の主体工事に要する経費十四億一千五百四十六万九千円を昭和四十一年度より三カ年にわたる国庫債務負担行為として要求いたしております。これによりまして、国立国会図書館庁舎の第二期工事昭和四十三年度中に完成する予定となっております。  以上、当館昭和四十一年度予算要求概略について御説明申し上げた次第でございます。よろしく御審議をお願い申し上げます。  なお、この予算につきましては、坪川議運委員長金丸委員長をはじめ、図書小皆さま方格段の御支援と御高配をいただきましたことをつつしんで御礼申し上げます。
  5. 金丸信

    金丸委員長 ただいまの図書館長説明に対し、何か御質疑はございませんか。
  6. 茜ケ久保重光

    茜ケ久保委員 いままでいつも問題になっておりました国会特別手当賄雑費が、図書館の当事者の非常な御要望金丸委員長以下の非常な御協力で、満足ではありませんが、一応できましたことは、まことに御同慶にたえません。先ほども庶務小でいろいろと職員ないし秘書などの手当の問題が出ましたが、これを契機に、さらにお互い努力しまして、職員待遇というか、要望の点も期待に沿いたいと思うし、特に、私自身もそうですか、せっかくりっぱな図書館ができて、議員個室等もできておりますが、あれは利用が少ない。利用が少ないのは、議員関係もありましょうが、これはその場では言っているのですが、議員個室の構造があまり適切でないという評判も聞くのです。したがって、今度増築される機会に、議員閲覧室個室、あれをひとつ御検討願って、もっと使いやすいような状態にすることを考えてもらいたいという要望です。したがって、一方においては、職員待遇改善が、やや長い間の懸案が一歩解決しまして、たいへんけっこうなんですが、さらにこれに対してわれわれのことも含めて努力する、議員個室の環境をもう少し考えていただいて改善してもらいたいということと、この二点を要望したいと思います。
  7. 河野義克

    河野国立国会図書館長 図書館職員待遇が、絶対的な意味におきましても、あるいは衆参両院職員との相対的な関係におきましても、不十分な点がございますことを、私ども就任以来常に考えておりまして、今回の予算の折衝につきましても、このことを重点一つ、あるいは最も大きな重点一つとして極力折衝いたしたわけであります。ただいま仰せられたように、金丸委員長の特段の御高配がありまして、満足ではございませんが、一応の増額計上ができたことを喜ぶものでありますが、いま仰せられるとおり、来年以降さらに格段改善がなされるように、今後とも努力をいたしたいと存じております。  また、第二期工事の着工に伴いまして、お話のありました議員閲覧室、特に個室の問題につきましても、これをさらに広くいたしまして、御利用に便利になるようにすでに計画をいたしております。工事の過程においてそういうふうになる予定になっておりますので、御了承いただきたいと思います。
  8. 金丸信

    金丸委員長 それでは、昭和四十一年度国立国会図書館予定経費要求につきましては、お手元の印刷物のとおり決定し、議院運営委員会においては、勧告を付さないで議長に送付すべきものとし、本日の委員会において、以上の審議の経過並びに結果を私から報告いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 金丸信

    金丸委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。  本日は、これにて散会いたします。    午前十一時四十二分散会