○
柳田委員 きょうの
理事会でも、別にこれはわれわれ
社会党の
立場から言っておるというような観点というよりは、いま
安宅理事も言いましたように、五回にわたって
ハウスが
施政権返還のことで
決議をしている。それにこたえる
ハウスの
意思決定としても、
特別委員会を設けるということは、これは
一つには、
議決したわれわれが
日本の
国民に対するところの義務でもあり、同時にまた、やはり
日本国民である
沖繩県民に対するつとめでもある。こう思って、私
たち皆さんに、
ほんとうにこれは党の
立場を離れて、私は
国会の一員として
誠心誠意、きょう
理事会では、もう再びここでは繰り返しませんけれ
ども、
誠意は吐露したつもりです。それに対して
自民党の
理事さんも、おまえの言うことはよくわかるが、いまの
段階では、そのままそれをもってすぐに
自民党の幹部を説得するまでにはまだ機は熟しておらぬのだ、だからそれは今後すみやかにできるだけの
努力をやる。こういうふうにお答えになって、私は、それは
自民党の
立場はわかる。しかし、それが単なるおざなりで、その場のがれであっては困る。
皆さんの今後の
誠意というものと、また
皆さんの今後の
努力というものが形になってあらわれるわけです。いつまでもわれわれはのんべんだらりと待っておるわけではない。だから、
皆さんの
誠意は
成否となってあらわれるわけです。
ごろ合わせではないけれ
ども、なるか、ならぬかということです。そういうことも
お互いに、
理事会といい、
議院運営委員会といい、
公党がそれぞれ
公党の面目にかけて、
相手の党を尊敬し、そして
相手の党の
立場を
認めながら、
お互いに良識をもって信頼し合いながらやっていくところに
議院運営委員会があるのですから、もしもそういう
成否の場合に、成の場合はよろしいが、否の場合には、なかなかそれがじんぜんとしてならぬ。結果から考えてみると、やはりあのときは引き延ばしの道具に使われた、こういうふうに
社会党が遺憾ながらとらざるを得ないようなことになってくると、今後の
議院運営委員会の
立場においても、円満なる
議院運営の遂行にもまた
一つのひびが入りかねないようなことになるので、その点は特に念を押したわけです。
私はこの前、事務的に非常にむずかしい問題でもありますけれ
ども、少なくとも九十万
沖繩県民ならば、当然今日の
公職選挙法によると、大体四つないし
五つの
議席があるわけです。だから、
議院運営委員会はそこで何か事務的にも考えて、
議席の最前列ぐらいなところに、やがて来たるべき
沖繩県選出の
衆議院議員のために
五つぐらいの
議席をあけておこう。こういう非公式な
提案もして、私は、
皆さんのほうとも、あるいは
事務当局とも、何かそういう手はないものか。
国会を見ると、いつでも正面のまん中辺くらいのところにぽかんと
議席があいておる、あれは何だ、あれはやがて復帰する
沖繩県民のために、その
代表である
五つの
議席をあけてあるのだ、こういうことも、
沖繩県民に対して
一つの
希望を与え、あるいはまた
日本国民に対する院の
決議の道にもかなうのじゃないか、こう思って私は
提案しておるわけです。かつて朝日新聞が夏の
野球大会をやったときに、わざわざ
沖繩の
代表も来ておるわけです。
沖繩の選手が帰るときには甲子園の土を持って帰ったというのです。この
気持ちを
皆さんおくみくださって、これは
ほんとうに
沖繩県民に
希望を持たせるということを院みずからがきめるということは決してむだではない。こう思いますから、重ねてくどいようですけれ
ども、この点は
皆さんの今後の御
努力と
誠意を私は信じて、この問題はこの辺で一応きょうの
議運としてはとどめておきます。