○相澤重
明君 一時半の予定が過ぎてしまいましたので、最後に
お答えをいただいて終わりたいと思うのです。
それは、いまの御両者からそれぞれ基準単価、標準単価の話がありました。やはり現実に家をつくるのに、なかなかそういう形で、よい
——まあよいと言うよりも家が建たない。こういう悩みを
一般の勤労者は持っているわけです。そういう点で、これはひとつ大臣も御出席ですから、ぜひ今後の問題として御検討願っておきたい。
それから先ほど
局長の答弁で、たとえば私は神奈川の例を
一つ出すわけですが、神奈川県営住宅をたとえば平塚へ建てて、これを神奈川県として住民の要求によって払い下げてやりたい、あるいは平塚市が平塚市営住宅を建てている、それを住民の要求によって払い下げてもらいたいという場合、こういう場合には払い下げができるわけですね。
それからいま
一つの問題は、国有地を貸し付けておるのが、これは大蔵省関係になるわけでありますが、いわゆる地方に公営住宅を建てているわけです。ところが、年々土地の値上がりがするものですから、いわゆる土地の単価が上がってくると、どうしてもやはり地代を上げなければならぬ。こういうことになりますと、
建設省はできるだけ安い土地で一世帯一戸という方針を持っておっても、結局は地方自治体は、大蔵省が土地の値上げをするものですから、その値上げをしたものは住民からもらわなければいかぬ、こういうことで、せっかくの安い家賃で住んでいこうという者はだんだん値上がりをさせられる、こういう問題が出てきますね。ですからこの点については、ひとつ
建設省がむしろ大蔵省に対して、できるだけ既設のものについては、そういう土地の値上り、ブームによって、政府みずからが公共料金抑制をしておるのに地代を引き上げる、そのために地方め負担が多くなる、こういうことをやめるように私は指示してもらいたい。
一つの例は横須賀市からそういう問題が出ておるわけです。でありますから、これは当局から、そういうことをひとつ
努力してもらいたいということを要請しておきたいと思うのです。それはそれぞれ御答弁をいただいて終わるわけでありますが、最後にひとつ注文がある。それは先ほど
大森委員から
住宅公団の
入居者の問題で話がありましたが、これは当
決算委員会で私がもうすでに二年余にわたって
指摘をしておる横浜の洋光台
団地六十二万坪の造成であります。これについて、農地を
公団がその中に収容するということでありましたが、これは農林大臣との関係で一応
住宅公団も農地はつぶさないというようになったようであります。いま具体的に折衝が行なわれておるようであります。これはたいへんけっこうだと思う。ところが、土地を百坪買って家を建てたという勤労者、あるいは、五十坪を持って家を建てたという者、そういう小さい土地を収得して家を建てた者が、その
団地の中に包合されると、
団地造成のために三割ないし三割五分の減歩があるわけです。これはもう
団地を造成すれば単価が上がるからということで、口では言っても、やっとこさっとこ退職金で家を建てた人や、あるいは長い間二十年も二十五年も勤めて貯金をして家をつくった人にとっては割り切れない問題である。これは私はやはり同じ減歩のものを考えるにしても、考慮してやらなければならぬだろうと思う。あるいはまたかえ地をやらなければいかぬじゃないか。こういう点について
住宅公団が非常に不親切である。
総裁は前挾間
総裁と交代したばかりだけれども、現地の所長も交代している。しかし、現地の所長に土地を持った人や家を持っている人が、この
団地造成のために
自分たちがどうなるか、
自分たちがこれでは困るじゃないかということを言っても会おうともしない。そのときに、
住宅公団としては、とても超過勤務手当がございませんから、土曜日午後会うとか、あるいは夜おそく会うということはできません、
お話しできません。こう言って、地域住民の七十五人も百人もの反対があるのに、そういう
人たちの意見を聞こうとしない。こういう話が出ておるわけです。この
決算委員会の
手元にもその陳情書というのが出ているわけです。前
総裁の挾間さんには、私からそういうことがあってはならぬから、よく
お話をしなさい、こう言って、前地元の所長は
総裁の意見を受けて折衝してきたところが、今度のかわった
総裁は、どう聞いておるかしらぬが、現地の所長は会おうとしないという。一体超過勤務手当がないから会えないのか、あるいはそういう地域住民の困っておることを聞こうとしないのか。その上に、今度はさらに八十万坪をそこに一緒に買うわけです。その構想をこの間議員団に
説明されておる。そんなふざけたやり方があるか。これは大臣がおるから、やっぱり
住宅公団に言っておかなければならぬ、そういうことは。地域の実情を無視して、何でもおれはお役所で日の丸だ、
建設省を
うしろにしょっているから何をやってもいいんだというふざけた話はない。やれるものならやってみろということになる。そういうことで、私としては、むしろ住宅をつくることについては諸般のそういう事情を十分
お話し合いをいただいて、よいものをつくることについては賛成なんだ。賛成だけれども、地域住民の意思というものを無視した、しかも
住宅公団の責任者が会おうとしないというのは何ごとか、こういうことになる。新
総裁はどういうふうに考えるか。そしてまた、この前の六十二万坪の
団地造成の上に、さらに八十万坪をまた造成されるわけです。横浜の洋光台のその前の反対の
人たちをどうするのか、こういう点について
お答えをいただいて終りたいと思うのです。三十分余の超過でありますから、きわめて遺憾でありますが、これは追って続いてやりますけれども、きょうのところはその
お答えを承って私は終わりたいと思うのです。以上であります。