○長谷川(保)
委員 関連してでありますから、いまの問題だけを伺いたいと思いますが、どうも私、先ほどから調書を見まして、高級官僚諸者、ことにこの
専売公社におきまするやり方というのは、
国有財産あるいは
税金というものを全く私物化しているという感じがするのであります。きょう御
提出になった書類をいまここで拝見いたしましても、実に巧みに書類だけそろえてあるという感じがするのであります。たとえばこれの
評価額でありますけれども、いまの村岡さんの問題であります。私は、二本榎のすぐそばに住んでおりますから、この
土地の事情は十分わかっておる。そしてこの
土地が昭和三十一年とはいえ、百三十三坪でありますが、
土地単価が一万七千円、二百二十七万円、建物は二階建てでありますけれども、坪一万三千円にほぼ
評価してある。ところが、この出てきた書類を見ますと、
日本勧業銀行の
評価書というものでありますが、これがきちんとそうなっている。あそこの
土地が、幾ら昭和三十一年にしろ、一万七千円なんというばかなことがあるか。こういうことは考えられない。今日一体幾らするとお考えになっているのか。幾ら昭和三十一年七月にしろ、いま
勝澤委員から御指摘のように、これは全く不明朗きわまる行き方であって、
専売公社の
職員が入っているならともかく、そうではなくて造幣庁に行っても、あるいは日銀に行っても、あるいは道路公団に行っても入っている。
大蔵省専売局というのなら別でありますけれども、それなら
大蔵省関係であるからということも言えるでありましょうが、
専売公社となっているときに、こういうようなふしだらというものは、
国民は許せないという気持ちになるのであります。同時にいまのお話のように、昭和三十一年といえども、芝二本榎西町、あそこで一万七千円、これは最近のほかの例を見ましても驚くべきものがあるので、私は後に
大蔵省の
局長の来られたときにまた追及するつもりでございますけれども、こういうようなこと、これがきちっと
日本勧業銀行の
評価と合っておる。昨日も
お話しのように、
日本勧業銀行というものが、たばこの
関係でもってこれが自由になるのかどうか存じませんけれども、もしそういうことであるとすればいよいよ許せない。
日本勧業銀行なるものは一体出資はどうなっておるのか、一体
国民に対する
責任というものはどうなっておるのか、そういうものとぐるになって、芝二本榎西町のある高級
住宅地でもって坪一万七千円なんという、しかもそれがきちっと合っている、合わせているということは不届きだと思うのです。こういう点は施設部長をあなたがおやりになるずっと前の話でありましょうけれども、
専売公社としては
責任がある。これが氷山の一角であって、おそらくはとんどすべてがこうなっておるのだろうと思うのです。
専売公社が、こういうような
日本勧業銀行に
評価さしておる、これを一体あなた方は真実にやっておるのかどうか、
国民の前に
責任ある態度でやっておるのかどうか、それを承りたい。おそらく
専売公社の帳簿面もこういうことでじょうずにごまかして、
関係の
高級職員にいいかげんに公有地をどんどん渡している。しかも足らないから、またあと建てておる。これは実に不届ききわまることだと私は思うのです。第一、こういう値段を適正だと思っているのかどうか。また、
日本勧業銀行に
評価さしておるというのは、今日もどういうような事実でやっておるのか。あなた方がこれこれこういうようにしてくれと言っておるのか、それともまた
日本勧業銀行が独自でやっていらっしゃるのか。もし独自でほんとうに正しくやったというなら、
日本勧業銀行もここへ呼ばなければならぬ。呼んでどういう
評価をするのか、聞かなければならぬ。これは
大蔵省のほうを見ましても、付近の
売買価格なるものが横に書いてある。これときちっと合っていますが、この付近の
売買価格というものは一体どうやって
出しているのか。こんなことは
大蔵省だって当然御存じのはずなんで、これは売ったほうも買ったほうも
税金をのがれるために非常に安く
登記をしてある。安く
登記をしてあるので、それを見て
売買をしている。これは
大蔵省関係ですから、あなた方に直接言うわけじゃありませんけれども、そういうようなどずるいことをやっておる。それで
国民の
財産をごまかしておる、こういうように見なければならぬ。いま申しましたように、
専売公社は一体このものを現在でも正しいと思っておるのか、また
日本勧業銀行に
評価をさせる場合には、一体どういうような事実でやっておるのか、これを承りたい。