○
關谷委員 これから
計画造船が大幅に建造せられるわけでありますが、このようなことになってまいりますと、
水先人あたりのために稼航率が落ちるということがあってはなりません。今度
港湾運送事業法を
改正しようというのも、やはり
大量建造せられる船腹量に適応できるような形をつくり上げようとしておるのでありますが、
水先人のこういう組織の欠陥からたくさんつくった船の稼航率が落ちるということがあってはたいへんでありますので、ひとつ十分に検討していただきたいと思います。
水先人の
関係のことについてはわりあい
海運局が軽く見ておるというのがいまの
状態でありますので、ひとつここらで考え直して対策を立てていただきたいと思います。
それに次いで、あまり時間が長くなりますから羅列して申し上げたいと思いますが、第一に私が考えるのは。パイロットは定年制をつくったらどうであろうかということであります。比較的年寄りが多過ぎる。それで、少ししけたり、おそくなったりいたしますと、仕事をするのを大儀がる。その癖があってどうにもならないのだというのが一般の現状でありますので、定年制でも設けて、からだの強い人で、さあと言ったらさっと動けるような体制を整えておくのがいいのではないかと思います。それが第一。
第二番目には、
水先人の
法律改正の際に、あの当時の情勢からいって時間的
余裕がなかったので、しかたがない、このまま通せというので通しましたが、一
水先区に一
組合ということでなく、大きいところでは、私は
サービス改善の意味からいって、二
組合を設けて
サービスの競争をさすのがほんとうではないかという気持ちがいたします。一
水先区に一
組合というのは独禁法のたてまえからいってもぐあいが悪いのではないかという気持ちもいたしますし、私はそうすることが
サービス向上のためにいいんだと思いますので、その点もひとつ御検討を願いたいと思います。
それから試験の方法でありますが、これは船をあやつる技術が優秀な者でありましたならば、学科試験をもう少したやすくして、語学は、外国の船
あたりが来たときに簡単なことが話せる
程度の者はどんどんと採っていくようにしていかなければならぬ。そのために、いまの
制度でやりますと、
大学を出た者でなければならないということで、学閥ということが非常にいわれておりますが、さっき
卒業生のことでも言いましたように、陸に上がる者は
大学出が多く、実際に腰を落ちつけてやって、技術の優秀な者は
商船高校出が多いのです。これが
船員の
実情であって、私は一番よく知っておるのでありますが、そういう
商船高校出の優秀な者をパイロットとして採用する道が開けるような試験
制度に変えていかなければならぬと思います。その点についてもひとつ検討してもらいたいと思います。筆記試験だけむずかしく言うて、筆記試験は七十点なければならないのに六十六点だからこれは採用できないんだということでふるい落として、自分
たちの閥を守っていこうということがありますので、その点よく検討を願いたいと思います。
それから選考をいたしますところの選考
委員会のメンバーでありますが、この人選につきましてはよほどこれは慎重にいたしませんと、ここらが
水先制度を誤らす根源になるのではないかというような気持ちがいたしております。この選考
委員会——
航行安全審議会のメンバーではありません、この選考
委員会の人選というものはよほど慎重にしなければ、ここらで妙なメンバーが入っておると、妙なことになりまするので、私はそれについてはいろいろなことを聞かされ、いろいろこういうふうなプリントを渡たされたりいたしておるのでありますが、そのメンバーについては、これは厳正公正にやれるような人を選んでほしい、選ばなければならぬ。私はきょう何もそれらのことについて全部
答弁しろと言いません。これはむずかしい問題で、いろいろ検討した上で御返答願わなければなりません。よく検討をして、そして適当な
機会にこうなる、こういうふうにしますということで、その四つの問題につきまして御
答弁を願いたいと思います。あとでその資料などを御配付願います。
私は十五分か二十分と思いましたが、長くなりましたので、この
程度でやめたいと思います。
—————————————