○阿
具根登君
事業局長とこれを論争してもしようがないわけですけれども、こういうふうにややこしい
計算しかできないんだという
考え方が私たちにはわからぬのです。きのうも申し上げましたように、ここに
大臣が来ておられないから非常に困るのですけれども、四十分の約束なら四十分に来るように
委員長はしなければ、私は
質問はなかなかできない。きのうも
大臣が来るからと言って、私は前段だけをやっておった。きょうも四十分に来るということだけれども、
大臣はちっとも来やせぬじゃないか。しかも、定足数も欠いている。私はいままで協力して
質問をしてきているが、しかし、私はこれは
大臣に聞きたいのです。私はこれは一番大事な
質問だと思っておる。それを
事業局長や
石炭局長に
質問したところで、これは事務的な責任者ではあるけれども、しかし、政治的な責任者ではないから、私はそれ以上答弁はできないと思う。しかし、私はこれが一番問題だと思う。なぜ
関税をかけた油を買った人に、その油を買った量に応じてまたその金を返さなけりゃいかぬか。そんなばかな話がどこにありますか。農業問題の大豆だってどうです。外国から大豆を入れて、うんと入れたものに今度は
税金をとってそれをどこに返しているか、これはみんな国内の大豆を守っているのです。韓国のノリだってそうです、米だってそうです、一切がっさいそうです。国内産業を守るために外国のものに——
大臣、きのうから
質問をして、事務的な答弁はもういただいております。それで、あなたに通産行政の責任者として私はお答えをいただきたいと思ってきのうから待っておったわけなんです。それは、いま御
質問をいたしましたけれども、たとえば
重油に対して一二%の
関税がかかっておると、その二%は、これはエネルギー対策でなくて、通常の
輸入に対する
関税としてもらっておるんだと、ところが、その
あと重油の
輸入が非常に大くなってきた、エネルギーの情勢が変わってきた、だから国内炭対策のためにも四%、四%、二%ということで一二%になってきた、その一二%のうちの四%を
一般還元として油を買った人にそれを返してやっておるわけなんです。それが第一おかしいじゃないかというのが一点です。エネルギー
政策として
石炭対策に、国内資源対策に対してかけた
関税を、なぜ油を
輸入した人に四%返さなけりゃいかぬかというのが一点。
それから、
あとの六%のこれを
石炭対策にまるまる使うんじゃなくて、これまた
重油使用者にこれは倍率をかけて返しておられる。それをやるから
北海道や
九州で
重油を使っておらない
電力業界に対して返す金がない、だから
プールして今度はそこにもやるんだと、こういうことなんです。そういうばかげたことがどうしてできるかと私は言っている。一〇%のこの
関税が
石炭対策ならば、この一〇%のまるまるを
石炭対策に使うならば五十億以上の金になるじゃありませんか。そうすれば六十六億の赤字と
電力会社は叫んでいる。三百円上げたら、上げた上げたといって世間からたたかれて、そして
炭鉱の労働者は三分の一になるほど首を切られてしまって、そして今度は上げにやならぬと、こう言って袋だたきにおうておる。袋だたきにあわぬでもいいじゃないですか。五十億になるなら——六十六億の赤字になるといっているのを、
電力会社は四十億
政府がみよといっているから、なぜこの五十億をそのまま
石炭に使いなさらぬか、こういうことを言っているのです。
重油に対して、
重油をたくさん入れたところは
重油をたくさん入れてもうかっておるわけです。そこへまた還元率をかけて返すなら、ますますもうかると思うのです。私は、そういうことをせぬでも、それをなぜ
石炭に還元しないか、そうするとすっきりしていいじゃないかということをきのうから私はお尋ねしておるわけなんです。一体どういうふうにお考えでしょうか。