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政府委員(
渡邊喜久造君) 九州の問題につきましては、おそらく奥委員の御指摘になっておりますのは、われわれもかなり大きく関心を持っておりましたクリーニングの環境衛生の組合が、アウトサイダーである新しい様式をとっているクリーニング業者が安い料金でもって引き受けている。で、それは困るからアウトサイダー
規制をしてくれということを中央に言ってまいりまして、そうして、それが
審議会の話題になり、いろいろ問題になったと、この問題ではないかと思います。われわれのほうとしましては、結局クリーニングのような問題こそ、一番まだ同じ環境衛生業者の中では合理化の余地があり、そうして、合理化された機械によるクリーニング料金で一応引き合っているものを、他の合理化が進んでいない業者のために料金まで引き上げろ、それは消費者の
利益をあまりに無視しているいき方じゃないか。むしろ合理化の行きわたっていない人たちをいかにして合理化するかと、そのほうに重点を置くべきじゃないか、こういう
意見を持っていまして、厚生省にその
意見をはっきり表示いたしまして、アウトサイダーを
規制するためには、
公取へ協議があると
法律に出ていまして、したがって、協議があれば、われわれはおそらくいま出ている
資料に関する限りにおいて、アウトサイダー
規制について賛成するというわけにはいかぬというような意思表示をしてあったのですが、結局その問題はわれわれのほうの協議にも参りませんで、アウトサイダー
規制もしませんで、まあ問題が一応ある
程度、厚生省が県と話し合いましたが、落ちついたという姿になっているということを伺っております。
それから、とうふの問題につきましては、いま残っております問題は、いわゆる十円どうふ、十五円どうふという問題で、とうふ屋さんが、回りの十円どうふをやっているとうふ屋のそばでもって十円でとうふを売っているというような
意味で、相当の営業妨害的なことをしているのじゃないだろうかというふうな
意味の、この問題じゃないかと思います。われわれのほうも、ある
程度この問題をトレースしておりますが、私へ
報告があったところでは、どうも近くの人がやっているのじゃなくて、かなり遠方から人が来ておりますし、来る人も始終人が変わっているというふうな姿で、なかなかそこがどういうふうなかっこうで
独禁法との抵触の問題がトレースできるのか、かなりむずかしいということを言ってきております。われわれのほうとしては、いろいろ苦労しておりますが、まだそこに
法律的にはっきりこの点でこうだというまでの証拠なり何なりがつかめていないというのが、現在の
実態でございます。消費生活におきまして御指摘のようにいろんな現在問題がございます。したがいまして、われわれとしましてもやはり
独禁法において与えられている限りにおきましては、そうした取り締まりをいたしまして、多少とも物価問題というものについて役立つというように
努力すべきであるという点で、相当神経を使っているつもりでございます。