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国務大臣(
松浦周太郎君) おとといも、
相澤さんの御
質問に対しまして、近くやると言っておりますし、午前中も
答弁いたしましたように、大体煮詰まってきておりますから、もう一ぺんぐらいやれば、まあ、きまると思うのです。でございますから、きまったら
法律が通っておると
——だから、
法律が通ったらきめるというのでないと、これはこの間から計っているように、私の代の前に、半年も前に
答申が出ているわけなんです。それも非常に急いで
答申さしたような形跡もあるわけでございますから、そうして急がしておきながら、一年半もたってもまだきまらぬ。それで、これもここまでやって、まあ皆さんの御誠意で
公団法は通してもらって、そうして今度の
改造までに場所もきまらぬで、われわれがやめちゃって、次のまた新しい
内閣で
お互いにまた議論し合って、それがまたきまらぬというようなことになったら、全く笑いものになってしまうのですよ。だから、この間も佐藤さんに私は言ったのです。これは何としても、会期を延長しても通してもらわなければならぬ、そのかわりに、通ったらすぐ個所
決定だけはしてもらう、そうでなければ、
公団の発足はできませんから、そうするということの了解を得ております。したがって、そのときに
総理大臣のおっしゃるのには、下へ下げている
会議が、その
法律案のあがるのと同じようにあがってこなければ、これはできないからということですから、ずっと二週間も三週間も前からその話がありましたので、そちらのほうも非常に毎日、これは官房副長官がほとんどつき通しでやっております。それでございますから、大体そのほうは進むと思います。ただ私は、これは一人の
大臣とか一人の代議士の地方の問題だとかいうものではなくて、国家百年の大計であって、世界に四つしかない
飛行場を
日本がつくるのですから、
お互いにひとつ協力し合って、さっきも私は、農地をなくする人のためには、
お互いに涙を持ち愛情を持って次の営農のできる方法を講じなければならぬと言っておりますが、このことはもう十分にしなければならぬけれ
ども、われわれのほうは十分にそのことは考えております。しかし、
条件闘争のように、この前は、百万円ならば全部賛成するということを三、四カ月前には聞いておった。きょうまた百四十万円でなければいかぬ、こういうふうに四割も上がる。いよいよきめたら、今度は百五十万円だ、二百万円だという
条件闘争になるようでは、これはやはりこっちのほうは、農村の
実情は愛するという考えでおるが、そうすると、祖国の繁栄のために、祖国愛の精神が欠けておるのじゃないかということになりますから、これは
お互いにひとつ祖国を愛して世界四つの
一つを
日本でとるということに御協力を願いたいと思うのです。それで、それが、その犠牲にどうしても耐え忍ぶことができないということであるならば、したがって第二の
方向にこれを持っていくよりほかないと思いますが、われわれはいまのところは、
富里を第一に考えております。しかし、空から私、見ました。整然と土地区画がされて、そうして屋敷があって、りっぱなトタンぶきの屋根、赤い壁あるいは青い壁、いろいろなのがありますが、実にりっぱな模範的な農村であります。それをすぐ
飛行場に塗りつぶしてしまうということは非常に残念なことです。しかし、あそこをのけてやるならば場所はない。でございますから、そういう点はひとつ御協力をお願いいたしたい、こう思っておる次第であります。