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相澤重明君 そこで私はやはり、おかからだんだん海のほうにいまの問題が移っていったわけでありますが、これはまあ全国民的な立場で暴力団をなくそう、暴力行為をなくそう、こういう運動が進められておることは、たいへんよいことだし、
関係各省庁の御
努力も多としておるわけです。そこでやはり擬装行為といいますか、先ほど警察庁からもお話しのあった、かくれみのによるそういう行為が、ふだんの場合はかくれておっても、いざというときに起きるというと、港の混乱というものが伴ってくる、こういうことを心配して、そういうことはなくす。また、一たん
考え違いの人があっても、そういうものはひとつ近代社会の中における問題として直していくと、こういうことが政治の中に取り入れられなければいかぬというので申し上げておったのでありますが、いままでの御
答弁で、非常に大事なことでありますから、これは
委員長にお願いしておきたいのですが、
港湾労働法等については、これは社会
労働委員会にかかるわけです。したがって、当
運輸委員会としても、港の問題の
関係については大事なことでありますから、いずれその時期を見て、もちろん衆議院から上がってきてからでないと
相談できませんけれども、そういう審議の際には、合同でこれらの問題を十分審議を尽くすように、これは私から
委員長にあらかじめ要望しておきたいと思うのです。
そこで、先ほどの、警察庁のほうからも非常にはっきりした御
答弁をいただくということは、なかなかこれはむずかしいと思うのでありますが、でき得れば私は冒頭に返って、ひとつ、とにかくそういう暴力行為あるいは暴力団といわれるものを
お互いになくしていくのが目的ですからね、そういう
意味で、でき得れば中央ばかりでなくて各都道府県本部ですね、都道府県の警察本部と、そういう港の
関係あるいはそこで働いておる
労働者も含んで懇談会等を持って、みずからがそういう襟を正して直していく、こういうことが私はあるのが好ましいと思うのです。実は私、横浜でありますから、横浜のことを参考までに申し上げますと、先日、横浜の港のそばに、賭博等を行なう詰め所があった。ところが、その詰め所を暴力団といわれる
人たちとか、あるいは賭博行為を行なっておる
人たち自身が自分の手でそれを取りこわした。つまり、私どもはこういう悪いことはやりませんと、こういうふうなことを言われたというのが新聞に出て、また、県民の中からも非常によかったと、こう言われておるわけです。しかし、そのことが表面的でなくて、今度はそういう
人たちが行きどころがなくなったから港の中に入っていったということであれば、これはまた、もとのもくあみに返ってしまうということでありますから、そういう
人たちが正しい
作業に、そしてこれからまた、ほんとうによくなるように
お互いに協力をし合う、こういうことが私は大事だと思う。だから、あの人々がいま悪いからといって何も一生あの
人たちが悪いことにはならぬと思う。そういうことでみんなが注意し、みんなが協力するならば、地域社会を明るくすることができると思う。麻薬の問題でも、横浜では黄金町のガード下が、全国的に悪いところだということで取り上げられましたが、近ごろは、むしろそういうところよりも
一般の団地とか民家の中まで逃げ込むということまでいわれておるわけです。それはみんなが立ち上がらなければできないと思う。そういう
意味で、できれば警察庁も各都道府県警察本部と十分御連絡をいただいて、そして港の民主化といいますか、明朗化の方向に、しかも、港の
労働組合が立ち上がっておる、暴力を追放しようということで。そういう
人たちも含んで、よい社会をつくるように御
努力をいだきたいと思うのですが、これは最後に
局長から御
答弁を願っておきたいと思う。それで私はきょうの
質問を終わりたいと思います。