○田口(誠)
委員 終わりの時間が約束されておりますので、まだこの問題についていろいろ
質問を申し上げたいと思いますが、この程度で要望を申し上げて終わりたいと思います。
先ほども申しましたように、非常に韓国と距離が近いということから、密航、密入国者が多い。それから
海難が多い。こういうことから、巡視船のスピード化、大型化、こういう点が強く要望されております。そこでこの密航者の数、
海難の数、こういうような点を私どもは数字的に
検討いたしましても、この佐世保管轄の保安を完全にするためには、
海上保安庁としてももう少し力を入れていただかなくてはならない、こういうように
考えますので、
質問応答の形はやめまして、それだけ申し上げて、来
年度対策を立てていただくように強く要望を申し上げて、
海上保安
関係の
質問はこれで終わりたいと思います。
ちょうど大蔵省の主計次長がおいでになっておりますので、ちょっと申し上げたいと思うわけですが、あえて主計のほうからおいでをいただいたのは、大蔵省が非常に
定員規制がきびしくて、
行政がスムーズに行なわれておらない。スムーズに行なわれておらないどころではない。特にきょう
審議をしておりまするこの
運輸省関係のそれぞれの部門に対して
検討してみますると、非常に
定員が不足である。こういうことから先日も
質問を申し上げて、
大臣のほうからは、その点を了解され、何とか解消に努力するという
答弁があったわけでございまするけれども、しかし、ここで
大臣とお約束しておくだけでは、また大蔵省の
ところでひっかかりができまするので、大蔵省のほうの御認識を十分に得ておかなければならないというので、あえてここにおいでをいただいたのですから、そういう点でひとつお聞きをいただいて、
答弁よりも御認識を深めていただきたいと思うのです。
それで、
運輸省関係の各部門についての
定員不足は、それぞれ
指摘をいたしますると多くございまするけれども、特に問題になっておりまするのは陸運局管轄である地方の陸運
事務所の
定員の問題でございます。それで、これは先日の
質問のときも申し上げましたが、
昭和二十六年から
昭和三十九年までの十三年間に、自動車数は十四倍になりましたけれども、
定員は五倍しかふえておらない。こういうことから、現地における陸運
事務所は、大都市はもちろんのこと、中小都市までも非常に
定員不足で困難をきわめておるということが、
実態であるわけなんです。ただその内容が単なる労働強化ということだけでなしに、正常な
行政が行なわれておらないということなんです。この間も
一つの例を引いて申し上げましたが、陸運
事務所が車体
検査を行なう場合に、従来は一台の車検を行なう場合に二十五分くらい時間を要しておりましたのが、最近はそんな時間を要しておってはとても
検査がし切れないというので、まあ現地からは三分ということを言ってきておりまするけれども、おそらく数分間でこの車検を終わるということになるわけなんです。三分や四分で車検を終わるということになりますると、実際に車検が行なえないわけなんです。私どもも日本通運につとめておりまするから、自動車の
関係は十分に知っておりまするが、なかなかそんな時間ではできないわけなんです。こういう
行政が、事実特に大都市では行なわれておるということなんです。それからもう
一つこの間
指摘をいたしましたことは、
定員が不足のために登録
業務その他の
業務を各自動車の販売店から
事務員を派遣いたしまして、その
事務員が窓口に職員のようにすわって、そうして
事務処理を行なっておる。大切な登録
事務の処理も、そうした人たちにやらしておる。しかもこの数が少なければこれはよろしいですけれども、
大阪管内なんかの
実情を見ますると、非常に多いわけなんです。これはあとから写真を見ていたがきまするが、先日も三枚の写真を
大臣、
関係の
局長さんにも見ていただいて驚いていただいたわけでございまするが、ちょうどそういうような時期に写真をとられておってはという、また
一つの疑問があってはいけませんので、三月二十九日に一斉にとったわけなんです。きょうそれだけ持ってきておるわけなんです。それで、窓口といって広
事務所の配置によってそれぞれ違いまするけれども、この一番上に私が載せておきまするのは、これは
大阪マツダ、
大阪日産、整備振興会、いすゞ、
大阪ダイハツ、自家用車協会、
大阪ダイハツ、日産中古車、
大阪トヨタというようなことで、ほんとうの職員は三人しかおらない、この職場では。これは写真の上のほうにちょっと絵を入れてありますから、見ていただきたいと思いまするが、こういうようなことでは、正しい
行政は絶対にできないと思うのです。だから、大蔵省はそういう
実態をよく知っておやりになっておるかどうかということ、これをまずお
伺いいたしたいし、
一つの総
予算の面から公務員の
定員規制ということもそれは出てくるであろうけれども、画一的にそれをやられては、これは困るわけなんです。これはだれが
考えてみましても、車検を行なう場合には、これはいまの
交通事故を防止するに非常に必要があるわけなんでございまして、そういう
段階において、従来二十五分くらいかかっておったものが三分や四分で車検を終わらなければならないというような、こういう
定員不足では困りますし、ただいまそこにありますように、十名ほどおります中で七名ほどが自動車の販売店から出向させた職員が登録
事務を行なっておる。こうしなければ
事務処理ができないというのが
実態であるわけなんです。だから、わざわざ主計のほうからもおいでを願って、来
年度の
予算要求をされる場合には、十分にそういう点を頭に入れて
検討をしてもらわなくてはならないというのでおいでを願ったわけなんです。
大阪の場合は、今年も現場からあがってきておる
定員は、現在の倍にしてもらいたいという要望がおそらくあったと思うのです。これは当局の出したものがそうなんです。当局はまだ遠慮をして、出した数字が倍ということなんですから、大体推して知るべきでございますが、そういう点の御認識をどう持っておられるか、また、こうした問題を次
年度に解決するように努力していただけるかどうかということを、この際
答弁の中で明確にしていただきたいと思います。