○田口(誠)
委員 この
自動車行政に対しては、
一つ一つの問題がただいま申しましたような内容を持っておるわけなんです。したがって、この際、陸運局において
自動車の行政を行なう場合には、一番
最初に申しましたように、要員不足を充足してもらわなくてはなりません。特に大都市の陸運事務所の要員不足というものは、労働強化ということと相まって、行政サービスが質的に非常に低下をしてきておる。これは
職員の方がどんなに努力されても、どんなにまじめに働かれても、業務量が多いのだから、満足をしてもらうような
仕事はできないと思う。したがって、この質的な低下というものは、
職員の方の責任ではなくして、当局が今日までこの定員
増加の問題を放任しておるというところに原因があろうと思うのです。各省の設置法改正を審議する場合に、私
どもはいろいろ内容を聞いてみますけれ
ども、ただいま申しましたように、
自動車が十三年間に十四倍にもふくれ上がっておって、しかも業務量は言語にあらわすことのできないような
増加で、そうして
職員が非常に努力をされておるわけなんです。それがわずか定員増を八十七名しか十三年間にしておらないということは、現場の
意見を聞かれておるのか、現場からそういうことを中央へ反映しておらないのか、その辺のところが問題だろうと思うのです。役所というところは、現場のほうは相当苦しくても、本省のほうへあまりしつこくそういうような問題を取り上げて要求すると、何だかそこの管理者が能力がないように思われる。そうしてほんとうにのどから手が出るほど言いたいけれ
ども、中央のほうへはそのままのものは反映されておらないきらいがあろうと思う。私はそれを代弁してのきょうの
質問でございますから、先ほど
大臣から
答弁がございましたように、単なる
自動車会社からの応援ということだけでなしに、重要な車検の場合にも、二十五分くらいかかるものが数分しかかけることができないのです。それ以上かけておったら、もう
仕事を消化していくことができないわけなんです。こういうように、あらゆる部門において定員の不足を来たしておりますから、この定員
増加につきましては、行政のサービスということと、当然これは労働組合等からも要請があろうと思うのでございますが、現在のような労働強化は解消してもらわなければならないと思います。おそらく民間の
会社でこういうような実態であると、これはこの問題だけで労働組合がストライキを打つ価値のあるものであろうと思うのです。そういう内容のものでございますから、ひとつ十分に
検討をしていただきたいと思います。
先ほど
答弁がありましたので、これ以上申し上げる必要もないと思いますけれ
ども、信太山検査場の場合に、三月三十一日の朝調査に行ったわけです。そうしたら、第二課長さんが一人出てみえまして、
あとは三十名近い人たちがそれぞれ原簿の作成やら、いろいろ
仕事をやっておりましたけれ
ども、この人たちは
職員でない人が相当にあったわけなんです。これはまだなまなましい調査の内容でございますから、ここまで申し上げれば、今後の
自動車行政に対してどうしなければならないということは、賢明な
大臣をはじめ、
関係の局長さん、課長さん等は、おそらく十分におわかりであろうと思いますので、時間の
関係上これ以上こまかいことについての
質問は続けたくないので、この辺で終わりたいと思いますが、十分にただいま申しましたことを頭に置いて、ひとつこの行政に対して十分な努力をしていただくことをお願いを申し上げたいと思います。
それから、国鉄の
営業局長さん来てみえますね。
——鉄の合理化に反対するということから、全交運
——全国交通運輸
関係の労働組合の協議会が主催で、明日総決起大会を九段の会館で行なうわけなんです。これはどういうことかと申しますれば、今日国鉄で計画をされておる、また運輸省のほうでもそれを認められておる貨物駅の集約の問題です。この貨物駅の集約の問題については、集約された場合に、現在これに従事しておる従業員がどうなるかということで、国鉄の
職員も七千名くらい
関係をしておりますし、それから通運業者の労働者も一万数千名が従事をしておるわけでありますが、こういう人たちが将来の問題に対して非常に危惧しておるわけでございます。この点につきましては、私はちょっと
数字を忘れましたが、現在は貨物駅というのは二千七百ありますが、その貨物の取り扱い駅を基地化して百六十に集約する、こういう案でありますから、そうなりますと、結局国鉄の
職員、それから通運業の従業員、それから全逓の逓送
関係に従事しておるところの従業員が、非常に心配をしておるわけです。したがって、私はその点についてお聞きをいたしたいと思いまするのは、まず第一に、こういう問題をどうしてお
考えになったか。もちろんこれは合理化、赤字解消ということから出てきておると思いまするけれ
ども、あまり思い切った
やり方でございまするので、ひとつその点を御説明をいただいて、それに基づいてなお
質問を具体的にしていきたいと思います。