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森本委員 この岡山、広島、松江、下関という
貯金支局は、人数にして大体七百人から八百人くらいのものが、それぞれの
貯金支局に私の想像ではおると思います。ところが、この中国地方の郵政
関係は、監察局については監察
局長が統括をしておる。それから
郵便局については全部広島の郵政
局長が人事、業務その他を全部統括をしておる。ところが、この岡山、広島、松江、下関の四つの
貯金支局はその
郵便局長の管轄にはないわけであります。本省の
貯金局長の管轄下にあるわけであります。だから、人事の問題についても、相談をするというようなことを言っておるけれ
ども、具体的に郵政
局長の意向が
貯金支局の人事に反映をすることはないわけであります。だから、たとえば岡山の
貯金支
局長あるいは広島の
貯金支
局長というものは、ほとんど現業の統括
郵便局長に出るということはない。だからこの人事の面においてもかなり行き詰まった面も出てきますし、それから業務の面においても、実際はこれは各統括局に一類証拠書類、いわゆる為替、
郵便貯金その他を検査する
調査課というものがあって、それから
貯金局にいくものはいくと、こういう形になるわけでありますが、その
貯金局の指揮命令というものは郵政局にはありません。そこで私はやはり本省の
貯金局なりあるいは簡易
保険局というものが、郵務局あるいは経理局というようなものと同じように、これは郵政局の上にそれがある。こういう形に私はこの指揮命令系統というものを改めるべきではないか。
貯金と
保険だけが治外法権的にそれぞれ別個にあるということは、どうも
郵政省の指揮命令系統からいった場合にはおかしいのじゃないか。特に課長クラスの人事異動をやる場合に、
貯金支局の課長クラスから
郵便局の課長クラスに来ることはほとんどない。こういうようなことでは、一方の人事も行き詰まるし、一方の人事も行き詰まる、こういうことでありまして、これは二十八の
貯金支局というものを、本来ならばもっと合理的にこの配置を考えるべきでありますけれ
ども、そうなりますと、これは従業員の配置転換ということで非常に大きな問題になるわけでありますので、これはすっとはできません。できませんけれ
ども、指揮命令系統を一貫をするということは、いわゆる現在の機構でもできるわけであります。絶えずこの点についてわれわれが見ておりましても、どうもちぐはぐな点がある、こう思うわけでありますが、
大臣、ひとつこの辺は十分に簡易
保険局、
貯金局とも研究さしてみたらどうか、そして郵政局の権限に一手に引き受けるという形をとらなければ、
大臣が郵政場長
会議、監察
局長会議、電波監理
局長会議、三
局長合同
会議をやるわけであります。ところが、その三局の合同
会議をやっても、この
全国にありますところの二十八の
貯金支局というものと、それからさらにそれと同じ数くらいの簡易
保険の支局というものの意向は、郵政
局長を伝わっては全然こないわけであります。これは全部本省の
貯金局長と簡保
局長を通じてくるわけであります。だから、業務の指導面その他の面については、
貯金局長としては郵政
局長に指示命令をする。ところが、原簿所管庁に関する問題については、
貯金局長が支
局長に直接指示をするという二重人格的なものを持っておるわけであります。この辺は、指措命令系統というものを統一するという意味において、郵政
局長の権限下にこの
貯金支局というものを置いたらどうかということを前から考えておるわけでありますが、
大臣はこの点をどうお考えですか。