○吉田(賢)
委員 普通建設事業費が増大してまいりますこと、それは今度新たに別の法
律案で
審議しておりまする新産都市あるいは工特地域における今後の
財政需要は、主としてそういうものにまたかかってくるのではないか。そういたしますと、これはよほどの精密な計算、あるいは現在、将来における
財政経済を測定した上でないと、私はやはり
地方財政というものはまた大きな混乱におちいってしまうのではないか。たとえば、この間
大臣が
説明になっておりました新産都市、工特地域における
財政の需要が、四十年から五十年までの間に六兆三千億円ということが述べられておるのであります。しかし六兆三千億円といえ
ども、これとても、しからば、その内容を十三の新産地域あるいは六つの工特地域における
具体的な需要の見通しないしは需要の
数字の積算の基礎はどうなるのだろうか、こういうことになってきますと、私はむずかしい問題が横たわっていると思うのであります。でありますのでこういうようなことは、総合いたしまして、
地方財政の現在の赤字傾向の原因は、それならばどうして
是正、解決すべきかという方針、あるいはそのよってきたるところを究明していくということでないと、この新なる新産都市、工特地域の
財政需要の
計画にいたしましても、結局砂上楼閣のようなことになって、基礎のないものになってしまうのではないか、こういうふうにさえ私は
考えるのです。ことに社会開発をひとつの大きな目標にした現内閣の
財政の
計画とにらみ合わせまして、なおさらその需要は今後も増していくのじゃないか、こういうようなことを
考えるのであります。
そこで、これはやはり
大臣に、基本的な問題として四十年度の
地方財政計画との
関連において、私は明らかにしておかなければならぬと思いますので、あなたの御答弁も、時間の都合上、きょうはなくてよろしいのでございますが、ひとつその辺につきましては相当論議をして、尽くすだけ尽くしておかなければ、毎年、これまたことしよりも来年、来年よりも再来年、たとえば三十六年と三十七年の
地方財政の
決算状況を見てみますと、三十七年から三十八年はまた悪くなっている、また三十八年から三十九年度の決算はまた悪くなるのじゃないか。そういたしますと、
昭和三十年ごろをもう一ぺん再現するのではないかというようなことさえ
考えられるのであります。こういうようなあまり、いまの点に触れて言った次第であります。ひとつ次官にお頼みしておきますが、これは
地方財政の
計画をお立てになり、今後進めていかれる上におきまして、私は非常に大事な問題で、
地方で
地方財政計画を立てても、
地方の
財政計画と決算と
両者バランスのとれぬようなことになってしまって、問題は問題を生んでいく悪循環をするのではないか。こう思いますので、ひとつ十分にその辺につきまして、われわれの納得のいくような御
説明をする機会を持ってもらいたい、かようにお願いいたしておく次第であります。
それから、
関連して
超過負担の問題ですが、これはあなたのほうに聞くというよりも、大蔵
大臣に聞かなければならぬのです。また各省の
大臣が自分の責任でもってはっきりしないといかぬのであります。きょうは大蔵省から
主計官が二人見えておるんですが、
予算単価といいますか、
補助金単価でもよろしいのでありますが、一体
単価というものは、
具体的にいうならば、どういうものなんですか。