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野見山委員 あなたの
大学のあれはわかるのですが、しからば国立の高専なんかは今度予算でできておりますが、ようやく
校地がきまり、
校舎も仮
校舎でどうにもならないと思います。何にもない。おそらく教師も何にもきまっておらぬと思います。そういう場合でも国立の場合はすぐ問題なく許可になる。これは
文部省がやっているのか
審議会がやっているのか知りませんが、そうなると、いわゆる民間と国営ということになると、信用の問題ですか、そういう問題に大きなウェートを置いてやっておられますが、しかし四月から入学してくると、直ちに教授の編成とか、いわゆる組織とか教科書とかあるいはそういう器材とかいうものが私は間に合わぬと思います。それは当初は間に合わないと思います。しかし少なくとも一年くらいは
教養学部でやれるという前提があるから、私は開校できると思いますよ。そういう特殊な事情がいわゆる理工科にはあるのじゃないか。それでいまあなたが言われた明星
大学とこれの基準は、これは私もかなりよく聞いておるのですが、全然私のほうがパーセンテージからいくと上だと思いますよ。これはその当時の時点においては、まだ
専門学校の
校舎というのは
基礎工事も何もなされていない、整地の段階なんですよ。それから
教養学部は付属の高校の一般
校舎を流用して使おうというのですよ。それに対して
保留になっておる。これは何にも
条件がないのですよ。これは
産炭地とかいろんな
政府の大
方針がなくても、普通一般に見てもそういうものが
保留になっておる。その次の東海
大学の場合でもそれと同じだろうと思います。それは一般
校舎木造建てのものがわずかに四百坪しかできておらなかった。それから
専門校舎のほうは穴掘り程度であったという。これは私が
調査報告を受けたのですから違うかもしれないが、そういうふうな報告を受けておる。これも
保留になっております。そういう点から
考えると、
飯塚は少なくとも鉄筋コンクリートの千何坪というものが見学されたその時点にあるのですから、教養
校舎として使われておる、その本館のほうはなるほどまだ
工事にも至っておらなかった、これは事実なんですから、これとこれと対照してみた場合に、なぜこれが
保留にならなかったかという
理由が私はよくわからない。これはいろいろな過程があるのです。
先生がそういうことを言われておる。最悪の場合私は
先生にここへ来てもらうことにしています。来てもらってやりますよ。来てもらって論争してもいいですが、そういうふうなことがなされて、いまはもう
不可になったからだめだということでなくて、あなた方はもう一ぺん見てやろうという親切がないのですか。もう一ぺん
現地を
視察してもらう、その結果だめならみなあきらめますよ。その間あなた方は一回も
現地へ行かずそういう結論を出されて、しかも来られた
先生三人のうち二人は会っておりますが、三人の
先生のうち二人までは、非常に残念だ、自分たちの
意見が無視された、こういうことをりっぱに言われておりますよ。あなたの言うこととまるで違う。あなたは事務的に
文部省やいろんな
審議会をかばって答弁されておりますけれども、私が現実に聞いたのと雲泥の差があるのですよ。それはこの問題がこじれていけばどういうところにも発展をするだろうと思うのですよ。というのは、
飯塚市は、もしこれができなければ三億円に対する一年間のいわゆる金利
負担を当然やらなければいかぬのですね、
近大は開校しないのですから。しかも
近大には何十回となく礼を厚くしてその地方の住民が哀訴嘆願して
近大に来てもらったんですから、
近大が開校できなければ
飯塚市はおそらく年間三千五百万くらい金利が要るだろうと思いますが、これも
負担しなければならない。もう少しこじれてまいりますと、四月から開校ということになると、
近大もあらかじめ教員の手配をしておると思います。四月からやるとすれば、教員にもそれぞれ給料をやらなければならない、その教員組織にまで何十人いるか知らないが
飯塚市が
負担をしなければならぬような窮地に立つと思います。そういうことがあり得ると思います。
近大ができないならばそういうことになってもやむを得ないと思います。全部
負担しなくてもその半分をおまえら
負担しろという、そういうふうなことを計算してみると、この一年間できなかったことによって少なくとも私は一億円以上の大きな
負担を
飯塚市が受けなければならないような
事態が起きてくると思います。
同時にまた、あなた方にも少しお
考え願いたいことは、あなた方はお役人だから、円満にいけばいいでしょうが、そうではありません。少なくともあそこの三十万近い
地域の住民は黙っておらぬと思います。おそらく
飯塚市長はこの問題がはっきりすればリコールされると思います。そういう見通しもつかないままに一億近くの市費を流用して使って、住民にそれだけの大きな損害をかけるということになれば、
地域としてもたいへんな大混乱が起こると思います。やはりあなた方も国の大きな政治の
一環として行政を担当しておられるのですから、何かそういうものに対する親心があってしかるべきだと思いますよ。あなた方がもう一回
大臣や
審議会の
先生方にも
お話ししていただいて、そうしてもう一回
現地を見てやろうじゃないか、だめならだめでいいじゃないですか、それくらいのことができないのですか。向こうではまさに大問題が起ころうとしておるんですよ。おそらく市長のリコール問題が起これば、さらに大きな波紋が広がっていって収拾のつかない
事態があの地方に起こるかもしれない。それはそうでしょう。一億円からの市民の税金を、かってにそういうできるかできないかわからないようなものに出しておるということになれば、おそらくそのままでは済みません。しかも
学校は現実にでき上がっておるのです。
学校ができておらなければいいのですが、いわゆるその時点においては
学校は完成してしまっており、一年間雨ざらしになっておる、こういう
事態で市民は黙っていませんよ。反対派も起きますよ。もう少しあなた方はお
考えになれないのか、前例もあるのじゃないですか。きょうはいろいろなことを申し上げようと思っておったわけではございません。何とかお願いして、この時点でもう一回それならば見てやろうじゃないか、そこまでできておるならばというような気持ちにあなた方になっていただいて、そうしてそれはあなた方だけではいけないかもしれませんが、
委員の何人かに了解をしていただけば、私はそれくらいなことは努力してもらえば
不可能じゃないと思います。そうしてしかる後に結論を出していただいてもそうおそくはないのじゃないか、それもできないですか、何とかそれをしていただきたいということが一つのお願いです。
それといま一つつけ加えてお願いしたいことは、その前提になる多賀谷
委員の
委員会の質問において、総理もあれだけ懇切丁寧に、ぜひやりたい、何とかしょうということまではっきり言っておられるし、
文部大臣もそのとおりだと思いますと何回も言っておるから、それならば総理とか
文部大臣とかそういう行政の一番の最高府にある人がそういう気持ちであれば、その気持ちを体して、あなた方が
委員の何人かにも御相談されて
現地視察をした後にだめという結諭を出されればやむを得ないと思いますが、そこまでの手数ができるかできないか、これをひとつ御答弁願いたいと思います。