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中村(重)
委員 義務教育関係その他の
一般地方公務員に対しては、いまあなたが言ったような形で
地方自治体が特別の
手当てをしてくれればいいのですが、しないのです。せっかくそういう
決議がなされ、
文部省から
通牒が出されておるにもかかわらずこれをやらないのです。だからして、そういう
通牒が出されていない、そうした
行政指導が行なわれていないなら、いまあなたが
お答えになったような
手当てをするはずはございません。だからして、この
通牒を出しておるということに対しましては、強力にそれが実施されるように
指導をしてもらわなければならぬと思うのです。同時に、
地方自治体の
財政状態も十分おわかりでございましょうから、そういうことに対しましてはそれなりの
措置をしていくということでなければ、ただ
通牒を出したということだけでは私は適当ではないと思います。やはり非常に薄給で
生活に苦しんでおる
人たちは、こういう
通牒が出たというので喜んでいるわけです。そういう非常に不自由な
離島あるいは
僻地における深刻な、と申し上げたほうが私は適当と思うのですが、そういう
状態に追い込まれておる。ところが、現、実にはせっかくの
通牒も何にもならない。こういうことになってまいりますと非常に失望というか、むしろ
不信感が起こってくる。そのことがやはり職務上にも
支障が起ってくるというように考えられるわけですから、そういう点については十分の処置を要請しておきたいと思います。
それから、いま
高等学校は
義務教育の
小学校と比較をすると何か
条件が違うような
お答えがございましたが、なるほど
小学校、中学校と同じ数ではございません。ですから小中学校のあるところにすべて
高等学校はない。ないけれ
ども、それでは
条件が違うのかというとそうではございません。私は全国の各
離島の状況はつまびらかではございませんけれ
ども、
長崎県のことはよくわかっております。
対馬の一つの例をとりますと、厳原というところにも
高等学校はある。ところが上
対馬なんという
対馬の最端のほうにもあるわけです。全然小中学校と変わりません。これは
警察の場合だって同じなんです。
条件は同じですから、
義務教育関係の小中学校に対しましてそうした
措置をおとりになる以上は、やはり
高等学校にも同様におとりにならなければ不公平になる。ですから、すみやかにそういうことが行なわれるようにあなたのほうでも——きょうはあなたは担当は違うのかもしれませんけれ
ども、そういう点に対しましては十分話し合いをしてこれが実施されるようにやっていただきたい。また文教
委員会等におきましてもこれらの問題を取り上げて
指摘をし、要求をすることになっておるわけであります。
それから
浜中さん、先ほど、そういう
制度が今度できたのであるならば
警察官に対してもそういう方向へいくように進めなければならぬ、こういうことでございましたが、いま
小田村さんから
お答えがございましたように、また私が申し上げましたように、せっかくそういう
決議がなされて通達が出ておるにもかかわらず実施されていないという状況でございますから、これは簡単にいかないのですよ。あなたのほうではよほど積極的な要求をされなければだめだと思うのでありますが、そういう点に対してのこれからの取り組みに対するお考え方をひとつ聞かしていただきたい。