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田中(武)小
委員 実はざっくばらんに言って、先日の
懇談会においても、私まだはっきり自分としてわからないのは、
基本法案を
政府の手においてつくって
内閣提出としてやるのか、それとも
議員提出といいますか、もっと端的に言うなら、あらかじめここで話し合っておいて、そうして
科学技術委員会の
委員長提出というか、あるいは
委員会提出、こういうようなことでやっていくのか、この
形式がまだはっきりしていないと思うのです。
いまの話を聞いておると、どうやら
政府提出に持っていく、こういうことであるならば、はっきり申しまして、われわれは
提出までのいろいろな
過程において
意見を述べたりあるいは
意見を聞いたりすることは十分やる必要もあろうと思いますが、そこには
野党としてのある
程度の限界があります。
そこで、これが
提出の
形式あるいはその時期、こういうことが明確になれば、その上に立って私いろいろと考えていることを申し上げたいと思います。この
段階であるならば、腹を割ってまで話していいのかということについて、若干の疑問を私は持っております。したがって、まず時期と
提出の
形式、こういうことについて
科学技術会議ないし
科学技術庁において
十分腹をきめてもらってからやっていただきたい。
もし
内閣提出とするならば、するような
方向でやっていただきたい。あるいはそれがとうてい時期的にも間に合わぬ、ということは、この秋十月か九月に
長期計画ができる予定ですから、それとあわせてということなら、今
国会中にやはり
提出をし、あるいは成立をせしめる必要があるのではなかろうか。それならば、そういう時期に
内閣提出とすることには、なお疑問がある。したがって、
与野党一致で、たとえば
原子力基本法のように、十分話し合って、もう
委員会に正式に出たときには
各党間に十分な
意見の
交換を終わっておる、こういうような
かっこうにするのかということがまだ明確でありません。したがって、それをきめていただかないと、どうもわれわれとしてはどこまで入っていっていいのか、ちょっと私自身としてまだ疑問に思う点があります。
内閣提出なら
内閣提出のように、ある
程度の
意見を申し上げるが、それから先は
政府の責任でおやりなさい、文句があればこちらが
審議のときに申し上げましょう、こういうことになるだろうし、
議員の
提出で、しかもそれが
各党共同提案ということならば、
立案過程において十分われわれの
意見を述べ、その
意見が条文の上にあらわれるようにしなくてはならない、こう思っておりますので、その点についていま明確な答弁ができなければけっこうです。しかし、そういうことの
方針をまずきめていただきたい。こういうことを、希望といいますか、あるいは質問で答えられるなら答えていただいてもけっこうです。また、その答えが
議事録に残ることがまずければ、私いま申しましたように、小
委員長のほうで御配慮願ってけっこうです。