○
岩間正男君 あなた
たちはそういう
調べをされておる、
警察の当局者から
一方的にしかし、あのときの町の人
たちが人民がどう見ておるかということは、これは争えないことです。あなた方は
警察権を
執行する際にあたって世論というものはごまかすことのできない問題です。ここに
座間の町長の声明書を持っておる。実はこれを見て、これが真実を語っている。この町長さんというのは、決して革新陣営だと考えられるような人でもない。ところが、あなた
たちの行動がどういうふうに受け取られるか最もいい証拠だと思うので、いまの
警察権の
執行というのがどういうふうに人民に受け取られるかということを明らかにするために、もう一つは、今度の三
協紙器の戦いというものはどういうふうに見られておるか、町民の
代表者として二期つとめられた町長の声名書です。この声名書の一節を参考のために読み上げたい。あなた
たちこういうところにもう少し真剣に世論を聞いてごらんなさい。
神奈川県警というものはどういうふうに受け取られておるのか、そういうところを
調べられて
警察行政をやってごらんなさい。完全に人民から浮いてしまうんだ。
少し長くなりますけれ
ども、
こういうふうに書いています。そして、その
あとにさらに、印象として「私は生まれて初めて前述のような
仮処分の
執行を見ました。
警察権力を見ました。洋子ちゃん
事件の
警官とは比較にならない
警官を見ました。」
こういうふうに書いてあります。これは私の声じゃない。あの当時の農民やそれから町民や、そしてそれを代表する二期をつとめている町長のやむにやまれぬ、黙っていられなくて町に発したところの声明書なんです。この声を聞いてください。「洋子ちゃん
事件の
警官とは比較になならい
警官を見ました。」というこの一句の痛烈な響きは一体どういうことを
意味するか。数々の問題が未解決です。吉展ちゃん
事件も迷宮入りです。それから続いた幾つかの問題があるのです。そういう問題のほうは全くもうたな上げにされて、そうして現実に必要もないところに大量の
警官を遠方からまで集中して、そして白はち巻きのバールや手かぎを持った暴力団を先頭に、その
あとについていっている
警察官の姿というものを人民はどういう目で見ているかということをはっきりあなた
自身がつかむことができるかどうかというのが
警察行政のかぎです。もう切実にこの町長が訴えている。これは町民に全部配ったらしいです。ほんとうにこういうような一つの声がはっきり町民の真の代表としてあるのだ。一体、このような
警察権の介入というものが労働
争議に対して役に立つのか立たないのか。そうして、これを一体人民がどういうふうに見ているのか。そうして、そこで行なわれた
不当逮捕の問題、さらにさかさづりというまさにこれは戦後初めてだろうと思いますけれ
ども、このような不祥
事件が起こってきておる。これこそは、いま問題になっておる新暴力法を実際は国会に提出し無理やりに通そうとするところの一つの既成事実をつくりつつあるのではないかとさえ思われます。私は、この問題を取り上げているのは、決して簡単な気持からじゃありません。断じて再びあの日本帝国主義のあの時代を繰り返してはならぬ。その芽ばえが始まっている。こういうような中で、ここに法務大臣はおられないし、それから
警察庁長官もおられないのでありますが、幸い俊敏な
関係の諸君がおられますから、これはよく伝えてもらいたい。そうして、ほんとうにこの問題について善処してもらいたい。あんた
たちがどういうふうに善処するかということは、これは今後の
警察行政をどうするかという試金石です。こういうような具体的な事実が出てきているのに、これに対して、いまだに
警察の
立場が間違いがなかったのだ、手抜かりはなかったのだ、法は確実に守られたのだというような形で通り抜けようとするならば、これはあなた
たちはまさにそのような
戦前の
警察の復活に手をかすものであると、こう言われてもしかたがないと思います。
私は、
最後に、このような大きな一つの社会的影響を持つ、日本の
民主主義をどうするかという問題にのっぴきならない重要な
関係を持つところの問題について、どういうふうに善処されるか、法務次官と
人権擁護局長の決意伺いたい。なお、
警察庁長官にもよく伝えていただきたい。