○山高しげり君 御趣旨は一応御
説明でわかりましたのですが、まあ慎重を期するということもけっこうでございますけれ
ども、実は、先ほど総理府のほうからの御答弁の中にも、売春対策審議会においても
現行法でもある程度のことができるのだという御意見が出たというお話がございましたけれ
ども、過去におきましてもそういう声を
法務省の御当局から聞かないでもないように私
ども思います。しかし、事態が刻々に推移をしているのでございますから、現段階においては、
最初刑事局長はその点にも幾らかお触れになったように思うのでございますけれ
ども、私
どもやはり
売春防止法の
改正によってさしあたり問題になっている新しい管理売春を押えていくとか、もう非常に必要に迫られている段階ではないかと思うのです。ですから、慎重という言葉は非常に抽象的でございますけれ
ども、もう少し具体的なお考えが伺わしていただきたかった。ことに立法は相当すぐれたもののように
仰せになりましたけれ
ども、世間は、ざる法ざる法と申しております。私
どももまた婦人団体の
立場等でこれの立法のときに協力をしてまいりました
立場で、世間からはあんなものはざる法で何にもならないじゃないかとずいぶん責められるような
立場にも立っておりまして、それでもないよりけっこうだというふうに考えて法の徹底にも協力をしてきたつもりでございますけれ
ども、もうざるも八年も使いますとだいぶ古びてまいりまして、ざるの目をここらでやはりもうちょっとこまかくしなければならない段階に到達しているように思うのでございますけれ
ども、そのほうの
改正の御準備といいますようなことに着手をしていただけないものでございましょうか。実は、こんなことをここで申すのはどうかと思いますけれ
ども、前大臣中垣大臣のときに私はそのことを前国会で質問を申し上げて御賛成をいただいたのでございますけれ
ども、大臣さんがわかっておしまいになるとこれはどういうものかなあという気持もしないではございませんので、きょうはぜひとも大臣にお出ましが願いたかったのですけれ
ども、御健康上というやむを得ない
理由でございますので承知をいたしたわけでございますけれ
ども、もう一ぺん政務次官からその点につきまして私がどういう気持でこのことをお伺いしているかということをお含みをいただきまして
法務省としての御見解をお述べいただきたいと思います。