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横川正市君 事実これは、あなたのほうで種子島の
郵便局長にどういうことをやっておるのか、送れと言えば
内容を送ってきますから、私はまあ、きょうは問題の提起という形で、あなたのほうの検討を待って、再度これはやりたいと思うのですが、先ほどあなたが
答弁したようないわゆる局長と
職員との
関係なんというものは、どの職場に行ってみても、対等だということはないのです。そこで、その対等のものをとろうとして、
組合がある
程度行動を起こす、その行動でトラブルが起こるということが非常にたくさんあるのです、どの局に行ってみても。私は、そういう何といいますか、
組合側で全部局長も課長も牛耳っておるというところはないのですよ。実際上やはり局長は局長、課長は課長を立てている。ところが、その課長が酒に酔っぱらってきて、
組合に難くせをつけるとか、あるいは不正事項をやるとか、いろいろな問題が起こるから、そこで
組合との間にあつれきが起こる、こういう事実ですよ。
そこで、
大臣官房の秘書課が出した六十四号の「郵政トピック」というのがございますけれ
ども、この「郵政トピック」の中に、あなたのほうでは、全逓は今日においても、
従業員が局長の家の子守だとか、まき割りなどに使われていると宣伝をしていることは、全く誤りというべきである、こういうことで出しております。私は、これはだいぶ前から機会があればぜひこれはやりたいということでおりましたけれ
ども、事実、機会がなかったから、きょうはひとつ問題として、あなたのほうに提起いたしますけれ
ども、石川県に小木事件というのが起こっておりますですね。これは、
組合幹部が局長にいびられていびられて自殺した事件なんです。郵政局その他でも、これは
本人が何か神経衰弱で死んだように言っておりますけれ
ども、
本人の遺言その他から見ますと、これは私
どもとしましては全く許しがたい世襲からくる大きな悲劇だと、こういうように判断をいたしております。子守やまき割りどころか、自殺者まで出ておるというこの事実もあるわけですよ。
さらに、この局長会で出している文書をちょっとあなたのほうで御参考までに見ていただきたい。これは九州
特定局長会が、全逓の
特定局近代化に対する反対闘争のために出した文書であります。これによると、不良局舎として摘発されないように、なるべく写真はとらせないように配慮することこれは不良局舎を写真にとりに行った者と、とらせないようにする局長との間にトラブルが起こって、さわった、たたいたという事件が起こったら、あなたのほうじゃどういうことになりますか。あなたのほうじゃ、すぐ告訴するでしょう、たたいたとかなんとか言って、暴力事件だと言って。しかし、不良局舎ならなぜ不良局舎だとこの局長会は言わないのだ。言わせないように、写真をとらせないように、なぜこういう文書を出したか。そのほか十何項目にわたって書いてあるけれ
ども、これは言ってみると、局長がいまのこの
特定局制度というものを温存するために、あらゆる手段方法を講じて各局で行なっておる
事情というものを端的に表現したものなんですよ、残念ながら。郵政の
特定局の職場というものは近代化しておらないのですよ。しかも、民主化されてもいないのですよ。そういう事実というものがあるのに、のこのことあなたのほうで出した文書からは、全く民主化されて、非違事実が一つもないように書かれるということは、これはあなたのほうで手落ちなのか、それとも、ことざらに隠蔽しているのか。まあ、こういう事実を私は、きょうは時間がありませんから、ただ羅列をいたしましたが、なお、これを一つ一つ次の機会に、あなたのほうに実際上やっていきたいと思っておりますが、少なくとも、この地方の監察局や人事部で、実際上非違事実として、こまかなものでも一回あげてもらって、そして、そのあげたもので徹底的に検討してもらいたいと思うのです。私は、前任の局長なんかの中で、きわめていかがわしい問題なんかも
承知しておりますけれ
ども、個人的なあれにも
関係しますから、それは言いません。言わないけれ
ども、少なくとも、まあ、いわば郵政局長あるいは監察局長として地方に出られる人たちの、そういう
問題等にまで、いかがわしいうわさが立つようなことについては、これは厳重に注意してもらわなければいかぬと思うのです。同時に、その人たちがボスに利用される、これは絶対にやめてもらいたい。
それから監察局の下部が
特定局長の供応を受けることは、絶対これはやめてもらわなければいかぬと思う。今度の場合も、行ってみると、先日はたいへんごちそうになりましてと、お礼を言っている監察官がいるということがあって、事実を調べてもらったら、ビールを持ってきたとか、どこどこの食堂へ行き、ましたということが出ておりました。ある
程度やるのはしかたがないとしても、そんなことは決してよくないと思うのですよ。こういう事実について、ぜひひとつ十分な調査をして、私は少なくとも、郵政の職場に、いわば近代的な
労使関係というものをつくってもらわなければいかぬと思うのですよ。同時に、それをはばんでいる、非常に労務管理以前のような、そういうばかげたことが平然と行なわれておるという事実については、これは直してもらわなければいかぬと思う。
それから大船渡のように、五十人名の局に延べ二百人の郵政局の人が行って、それで各局のいわゆる遅配や何かが解消されたかといったら、解消されておらない。こういう事件というものを見たときに、どこか間違っておると思うのですね。どこかがまあ、いわば正常を欠いて、どこかが間違った方針というものを出しておるから、こういうことが末端に幾つも起こってくると思うのですよ。
まあ
審議の
あとですから、以上のような点を
指摘をして、まあ安西事件とか、大松事件とか、大船渡事件というものは、これは十分調べていただきたい。
仙台の郵政局長には、私は、これは
委員会の正式の
資料要求じゃありませんでしたけれ
ども、いまあらためて、仙台郵政局が大船渡、釜石、それから盛岡に、去年の暮れからことしの四月の二十日前後までに、どれだけの人間が出張しているか、ひとつその名簿と出張日数、だれが行ったかということを
資料で出していただきたいと思う。
それから、まあこれは、それだけたくさん行った者が昼めしを食ったりなんかしたら、その昼めし代を局長や課長の自腹で払わせるようなむごいことはさせないように、あなたのほうから注意しておいていただきたいと思うんです。局長や課長が一人頭三千円も四千円も自腹を切って郵政局から来た者の弁当代を出しているなんていうのは、悲劇ですよ、これは実際に。そういう点を十分ひとつ調査をして、次のときに明らかに
答弁のできるようにしていただきたいと思うんです。念のために私は言っておきますが、最近、岩手地区は労働運動としてはね上がっているからこういう点が起こるんだなどという、そういう抗弁は、私は絶対受け付けません、事実を私は見てきているんですから。事実は事実として明らかにしていただきたいと思う。
それからもう一つ監察局長に、これは実際に調べて報告していただきたいのは、大船渡の期間中の郵便
取り扱いについての、私は郵便法違反あるいは公職選挙法違反に該当する案件だと思いますが、それを調べていただきたいと思う。その
内容は、当時四・一七のストを前にしての超勤拒否の態勢にあったという状態ですから、非
常勤を入れて郵便をさばいたということは、これは日常とられることなので非違だとは思わない。たまたま大船渡は市会議員の選挙があって、その市会議員の選挙用はがきの
取り扱いについて問題が起こっているんです。その問題はどういうことかというと、行政連絡員という非
常勤発令をやったということが一つ、それから前送集配所四十カ所以上、これを発令したということが一つ、そして、そこでどういうふうに取り扱ったかというと、郵便物を窓口で受け付けると、それを局長室に持っていって町内区分をしたまま前送
取り扱い所へ持ち込んで、そして行政連絡員が任命されたものの、いわゆる勢力
範囲内の主婦であるとか学生であるとか、あるいは商人であるとか、こういったものに、手づかみで郵便を配達させたという、こういう
内容です。まあ局長に非違事実はないかと言ったら、私には非違事実はありませんと言って否定しておりましたが、これはたまたま地元の世論と新聞社が取り上げて大問題になって、その案件になったものなんです。これは全逓の闘争で取り上げた問題じゃないのです。ところが、それを監察局とか、あるいは郵政局、あるいは現地の局長はどういうふうに処理しているかというと、全然非違事実がないと言って始末をしているようです。私は明らかに、これは郵便
取り扱いと、それから公職選挙法に該当すると、こういうふうに思います。ことに、行政連絡員として発令された者のうちに、判明した者の中で八名は、特定候補者の推薦人になって行動している。ある事実は、郵便の腕章をし、片方に選挙の運動員の腕章をして、夜中に郵便物を配ったという事実があります。それから
取り扱い郵便物を束にして、わからないからといってポストに投げ込んだという、そういう事実もある。行政連絡員や非
常勤として発令を受けないで郵便を配った者が、これは少なく見積もって五、六十名、多ければ百名以上あるという事実、ここまで非常
措置をとって、そうして選挙郵便物を配送したという、これはあなたのほうでほめるのかもわかりませんけれ
ども、私は、これはやり方としては行き過ぎじゃないかと思うのです。同時に、非違事実についてあるかないかを、事実を私も聞きましたが、全然認めておりません。反省するところは一つもないのです。こまかに私も調査しておりますが、あなたのほうの調査を待って、これはまたひとつこの
委員会で論議をしたいと思う。これは実際上、郵便
取り扱いとしては行き過ぎだと思うのですよ、やり方が。しかも、いま言ったように、郵政局から行った者が、一万数千円になる昼めし代を払わないで、局長や課長が自腹を切って払おうかといって鳩首協議しておるなんということを仄聞すると、全くあなたのほうの指導というものについて疑問を持ちます。
以上のような点が問題点としてありますので、調査と、
資料を出していただくように要求をいたしまして、きょうは……。