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説明員(
須之部量三君) この
協定は実は
発効いたしましたのは昨年の暮れでございますが、その前から暫定的な
協定がある
程度動いておったわけでございます。それで、その結果
現実にどういう
効果があったかということになりますと、これは
価格が安定したかどうかという点に帰結すると思うのでございますが、その
価格の点はかなり上回ってきたことは事実でございます。ただ、むしろ上がり方が、これはほかの心情もいろいろあるわけでございまして、
一つには、実は
ブラジルの
コーヒーが非常に霧の害でやられまして、そのために非常な
減産になったという
関係も反映しておるかと思うのでございますが、
コーヒーの値段は実は最近かなり上がってきております。その上がった結果を、いま言いましたように、すべてを
協定の
効果に求めるのはやや行き過ぎではないかと思うわけでございますが、この
コーヒー協定は、この
コーヒー協定ができました昨年のレベル以下には落ちないようにしようというのが、実はねらいであったわけでございます。ところが、むしろ予期に反しまして、少し上がり過ぎるくらい上がったということで、まあそれをあえて
協定の
効果と言えば
効果と言えるかとも存ぜられるのであります。むしろこの
協定の運用上の問題点の
一つとして、やや値段が少し上がり過ぎたのじゃないか。現在
輸出国の
輸出割当をしておるわけでございますが、それをもっと
輸出割当をゆるめたらいいのじゃないかという問題が逆に出てきておるわけでございます。ところが、最近の
コーヒー理事会等で問題になりまして、
現実にある
程度輸出ワクを拡張いたしまして、むしろ値段を逆に上がらないように安定させるということで動いておるのが
実情でございます。