○中井
分科員 ちょっと関連。先ほどからだんだんとお話を伺っておりまして、少し原則的なことで私
お尋ねをいたしたいと思うのですが、
山口さんのお話の中に
架設費用とか
順位とかいうことがありましたが、大体どうなんですか、
電話をかけるというふうなことについて、きょう申し込んだら、あしたかかるというふうな形が、アメリカやヨーロッパやあるいはなにも
日本程度までにきておりません諸外国の通例であろうと私は思うのです。
日本だけは、昔からどうもそういう問題につきましては、いまだに解決されておらない。もう一つの問題は、
電話に相場がある。あそこの
電話はいま何万円だとか、どこは二十万円だとか、そういうようなものは、これもまた私は外国であまりあるように聞いておらぬのです。これは根本の問題だと思うのですが、いっそういうものを
解消するつもりなのか。料金が高い安いとも関連はございましょうけれ
ども、私はこういうことは
公共事業としての
電話について相場があって、このごろはだいぶ
解消されておるといいながら、すぐまたそういうことが起こる。そういうことの諸外国の例を一つ。たとえば戦前は電信
電話の
加入権というような財産権のようなもの
——いまでもあるのですが、そういう
加入権というようなものがどことどこにあるのか、外国で。
日本以外のところで
電話に相場があるのか。それが第一点。
それから、何年たてば、きょう申し込んだらあした引けるようになるのか。第一次五カ年
計画だ、第二次五カ年
計画だといったって、何かイタチごっこみたいでございまして、ここに一つの国民的な非常な不満があると思うのです。
日本人はそれにはなれっこになって、
電話というものはたいへんなものだ、という考え方が相当一面にはあります。ありますけれ
ども、そんなことは外国にはあまりありませんので、朝申し込んだら昼からつけにくる。要らなくなったら断わる。こういうことで、私は
公社の経理制度にも非常に
関係があると思うのです。ああいう電信
電話の機械はどこまでが
公社の所有権であるのかどうかというふうなこととも非常に関連がある。基本的なことですが、その基本的なことについて、
公社の皆さんはどう考えておられるか。あるいは監督官庁の
郵政大臣としてはどう考えておられるか。そうして、五年なら五年たったら
日本全国の
電話の相場はなくなるのだ。きょう申し込んだら少なくとも一カ月以内につく、線がないとかなんとかということの場合には、線がなかったらつければいいのです。ことしは
予算がありませんとは一体何事であるか。
日本全体で
予算を持っておればいいので、ことしは何局のどこは、何町にいく線の
予算はありませんとは一体何事だと私は思うのです。それは電気と違うでしょう。一本一本、線を引かなければならぬとか、いろいろありましょう。技術の問題もありましょうけれ
ども、根本は電気とちっとも変わらない、水道と変わらないはずでございます。それをどうして克服できないのか。国民に大いにPRをして、みんなの賛同を得て、大いにやったらいいじゃないか。こんなことについてだれも反対をしない。問題はやはり
資金の問題だと思いますが、その
資金の問題についても、ただ大蔵省の一官僚と毎年毎年折衝している。私はこの点について、この間、国鉄
総裁にも実は申しました。国鉄の資本金はわずかに八十九億だそうです。何をしておるんですか。電電の資本金は知りませんけれ
ども、ついでに
日本銀行の資本金を聞いたら、一億だと言っておりました。資本金はあってもなくてもいいのだという、へ理屈を言っております。それは経理の問題でいろいろありましょう。しかし私は、これを片づけることが根本でありまして、おそらく
大橋さんでもあるいは米沢さんでも、電電の首脳部は腹の中ではそれを考えておられると思う。それをやはりはっきり出されて、そしてこういう
計画でこうするのだ
——世論の時代でありますから、大いに世論を喚起してやるべきだ、私はこう思うのですが、そういう意味の一案はお持ちになっていると思うのです。それをひとつ大胆に発表されてはいかがか、かようにも思いまするので、この
山口さんの御
質問とも関連をいたしまするから、この一点だけ、まず
郵政大臣からお考えを承りたい。
計画がありましたらこうだ
——何といいますか、国民はあまりそういうことを知らないのです。五カ年
計画というふうなものが出ても、それでどうなるかということはわからない。またあんなことを言うてもうそや、現におれのところ、何ぼ頼んでも三年つかんやないかということから、どうも私はその辺のところに今日の盲点が一つあるように思いまするので、あえて
お尋ねをするわけです。
優先順位なんて、戦時中ではあるまいし、まず代議士の
住宅が一番先とか、そんなことを考える前に、もっと大きく考えていかれたらというふうなことを私自身考えておりまするので、この際にひとつそのことについて御
意見なり
計画がありましたら、お聞かせを願いたい、かように思います。