○
安宅委員 そういうことばからおかしい。いまキャラウェイはアメリカの議会のためにアメリカに帰っておるのです。
電電公社から行った金光さんは向こうに行って何しておるのですか。交渉の相手は
電電公社だといっても、向こうとしては
電電公社は何らの権限はありません。沖縄はキャラウェイがうんと言わなければだめなんです。にもかかわらずキャラウェイはアメリカに行っておるのです。出張を延ばしてキャラウェイが来るのを待っておるのかどうか。これは
電電公社の
答弁です。
それから総理府としては、監督権があるかないかという片島委員の
質問に対してあなたは何ら答えておりません。監督権はないはずです。監督権がなくて分収率でいまもめておるんだという一貫したあなたのいままでの
答弁です。ところがそうでなく、いま私が
質問したら、沖縄テレビ、琉球放送の合併の問題まで今日出ておって、民政府が中に入って、そうして番組をどこでとるかわからないものですから、その調停までとっておるとあなたは
発言しておるじゃありませんか。そうすると分収率でこの問題が一年も二年も
——分収率は分収率でいろいろ問題があるでしょうけれ
ども、そういう諸般の情勢がからんでおるものではないか。特に総理府に聞きたいのですが、あなたのほうでは
電気通信事業に関する問題だけではなくて、道路から、あるいは何から、たくさん総理府所管でやっておりますが、聞くところによりますと、大体沖縄に援助した半分も消化できないということを私は聞いておりますが、これはアメリカが沖縄における日本政府の
発言権を拡大するのを極端にきらって、そうして突っかい棒をかっておる。そのために通信事業に対する民政府の布令を改正をして、そうして今度は「無線局及び無線通信士の免許の発給、変更又は更新の申請は琉球政府がこれについて処置をとる前に高等弁務官に提出し、その承認を得るものとする。この布令の発行期間前に受けたものも含めて、無線局及び無線通信士の免許は」
——無線局というところに問題がある。「いつでも再審査することができ、また、高等弁務官の承認若しくは指示によって取消すことができる。」こういうふうなものすごくひどい制限事項をこのたびつけてしまっているのです。ですから、こういう状況以前にあなたのほうではあっさりと譲渡すれば何とかなるんじゃないかと
考えておったのが、こういう沖縄の情勢の変化によって、あなたのほうの政府では、今日民政府になってから沖縄はずっと自由が拡大したなんて盛んに言っていますが、そうではない。今度逃亡者に関する犯人の引き渡しに関するところの布告な
ども全部きつくなっておる。こういうように日本の
発言権というものが沖縄に入っていくのを極端にきらって、皆さんのほうで一生懸命やっておるところの援助そのものが実を結ばない、そういう一貫の事情がこのマイクロウエーブの中には入っておるのではないか、私はそう
考えておるのですが、分収率だけだ、こういうふうに言っておる
電電公社の
答弁とあなたの
答弁は明らかに食い違います。どうですか。