○堀
委員 ちょっと関連して。いまの御
答弁では少し逆戻りをしてきた感じがあるので、ちょっと確認をいたしておきますけれども、実は私この
非常勤の
職員のことについてはまだ
質問しておりませんが、これは単に
農林省だけの問題ではありません。建設省でも三十七年に全部
定員化されておりますが、
定員化をされておる
非常勤職員の取り扱いがどうなっておるかということを、各省の
関係をつまびらかにしてから議論したいと思うのですが、いまの卜部君の質疑に対する大臣の
答弁をそのままにしておきますと、ちょっと将来に問題が残るといけませんので、明らかにしておきたいと思います。
そこで明らかにしておきたいことは、いま問題になっております
非常勤職員の問題は、要するに
昭和二十四、五年当時の国の施策に基づいて、当然
定員が増加せらるべきであったにもかかわらず、
定員を増加しないで、
非常勤の
職員として実は
定員と同じような仕事をさせられておった
非常勤職員がある。この
非常勤職員については、
定員化をされたときには、その
給与等については国家公務員としての在職
期間に加算をされて
定員化が行なわれたという経緯が実はあるわけです。そういうふうなきわめて特殊なものが
一つあります。そこでただ一般的に
非常勤職員という表現を使いますと、いまの年金
通算の問題というのは、いろいろな点に
——やや多岐にわたりますから、その点は少ししぼっておかなければなりませんけれども、いま私が申し述べましたような、要するに
定員の問題によって、本来は
定員であるべきものが
非常勤の
職員のかっこうで
雇用されておったもので、特に
給与の面において国家公務員になったときには、それを
通算して
給与がきめられたというようなものについては、これを
共済組合の年金
通算として認めるべきである、こういう考え方で、われわれはいま問題提起をしておるわけです。ですから非常に間口を広げた
非常勤職員の問題ということではないわけでして、その点については
農林省側にとどまらず、いまは
農林省だけの問題でありますが、明日私は少し各省の問題をやりますけれども、そういう全体の問題を含めて、そういう式のものに該当するものについては
共済組合のほうで考えるべきではないか、こういうことを実は言っておるわけです。
給与課長は同情に値する、こういう表現ですけれども、同情に値するとか値しないとかの問題の前に、私どもはこの問題が単にここだけにとどまらず
——各種の年金
通算の根本的な問題があることはよくわかります。よくわかりますけれども、その当時の
状況を私はまだつまびらかにしておりませんから、当時は
一体長期年金のものはどういうところに入っていたのか、
厚生年金の
適用者であったのかどうかもはっきりした
答弁をまだ聞いておりませんから、何とも言えませんけれども、おそらく何らかのものに入れていたに相違ないわけです。何もなしで国が使っているわけはありませんから、そういう社会
保障の何らかのものには入っておる取り扱いがされておったに相違ない。そういうものについては、この際
農林省側としては十月までに
調査を完了して、
大蔵省と折衝いたしますというところまできておりますので、その点については
大蔵省側としてただ単に同情に値するというようなことではなくて、これはいま卜部君も言っておりますけれども、要するに恩給法のほうできまってくれば
——なるほど
法律上の取り扱いだからやや問題があると思っても、
共済年金の
適用のほうはやるのだということがいま問題になっておるときですから、そこで私どもはこの問題は外地の問題でもないし、われわれが常識的に判断しても年金
通算をしてしかるべき問題で、ただその前に
共済組合の掛け金をしておらない分についてはどうなるのかということは、
共済組合の問題点として残りますけれども、その分については、国の施策のためにそういう措置をされておるならば、それは国はその分について多少負担をするという考え方に立って、要するに前向きに早急に処理してもらいたいのだ、こういうことを申し上げているわけです。そこでいまのようなお話でいつになるかわからないなどというような
答弁になると、だいぶ話が前に進んでおったのがすっかり逆戻りしたような感じになりますので、私もどうせもう一ぺん大臣に来ていただいてやりますけれども、ただいまの
答弁だけはもう少しはっきりしていただきたい。私の申し上げていることはおわかりいただいたと思います。
給与課長が手をあげたくてむずむずしているようですが、検討はもちろん必要だと思いますけれども、少し前向きに早急に処理するというかっこうで
お答えをいただきたいと思うのです。