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滝井委員 大臣のいまの御答申によりますと、
免許を取り消すことが非常に困難だというけれ
ども、これは一年であろうと一回
免許を与えておいて取り消す場合は同じことだと思うのですよ。
取り消しが困難だということは、
免許を毎年やるのと、
医師免許のように永久
免許とちっとも変わらない。取り消すということは、悪いことがあって取り消すのだから、
取り消しの困難さは形がどうあろうとも同じだと思うのです。
麻薬の正規のルートの
取り締まりをやる、
医師回りをするということは、
免許とは
関係ないことなんです。それから
免許の
事務手続の
簡素化は賛成だ、
手数料は五百円になった、これはけしからぬ――私はさいぜんから言うように、千円でもいいと思うのです。
免許を一回もらったら、その
免許はずっと継続いたしますということを、毎年十月十五日に
通知は出すのですから、これは何も五百円でなくても二千円でもいいのです。何も二百円が五百円に上がったからといっておこっておるわけではない。問題はいかにして手続を
簡素化していくかということなんです。
事務を簡略にするかということなんです。同時にその簡略化する方向が
麻薬の
取り締まりに支障がなければいいのです。私の
主張はこういう二つの要素を満たしている。十月十五日現在の
麻薬の受け払いはやりますというのだから、受け払いをするときに一緒に、私はなお依然として
免許を続けますということも出すのです、こういうことなんです。あと残ることは財政上の問題だけです。財政上の問題は六千四百十一万円、これが地方自治体の
収入になっている。それからお金はわからぬが二百六十一件に見合う国の
収入がある。ここに、もしことしやれば財政上の欠陥が起こってくるということです。だからことしはやむを得ません。六千四百十一万円も地方財政に赤子を出したらたいへんだから、ことしはようございます。
昭和四十年の
麻薬の
免許から一斉にやってください。すなわちことしの十月十五日には
麻薬の
免許を一ぺん出して、五百円でなくてもけっこうだから、千円でも二千円でもけっこうだからお金は出します。しかし千円、二千円にすると、今度はかえって地方自治体は
収入がよけいになって困るでしょうから五百円でけっこうです。五百円出します。そのかわり四十年一月一日にいただく
免許はこれは永久
免許にしてください。しかし永久
免許といっても
取り締まりがあるのでしょうから、四十年十月十五日になったら、私はまた来年も依然として
免許を続けます、
施用者は続けますという
通知をお出しをいたします。これならば
麻薬取り締まりについて支障ございませんし、
事務も
簡素化するし、またそのとき医者の
免許や診断書を出したりしなくてもいいでしょう。これがどうして悪いのかというのです。
大臣の言うように、
医師会がにくいのだ、
医師会のいうことは何でもかんでも聞かない、
滝井義高も医者だから、坊主憎けりゃけさまで憎いということではないと思うのです。それならばひとつフランクな気持ちで
受け入れるべきだと思います。
大臣、こういうことはよそから言われたからやるのではぐあいが悪いのですよ。私非常に不愉快に思うのは、さいぜんも言ったが、拝啓池田
内閣総理大臣殿と
水上さんが言ったら
重度身体障害者の問題もやる、あるいは
ライシャワー事件が起こるとこれ幸いと医者に精神病者の申告の義務を負わせる。こういうようにあまり
他人のふんどしで相撲をとる方向ばかりで
厚生行政がいっていると自主性がなくなる。やはりこの社会労働
委員会で論議をしたことが、なるほどよかったからそのままやっていくという、内部からの
指南力、オリエンティルンクによって
厚生行政が進められていくという形をとるべきだと思う。だから
医師会が五百円が高いと言ったからやるのではなく、
簡素化のためにやる。しかも
麻薬の
取り締まりを達成できるという方向でやる、こういうことでなければいかぬと思う。だからわれわれはこれをがんばるわけです。これは小さいことのようであるけれ
ども、こういうことからやって積み上げていかないと
厚生行政はよくならない。
事務の
簡素化もできない。私はいつも言うように、私が代議士になった目的は
医療事務の
簡素化をやっていくことが目的で出てきた。これが私の公約です。私は県
会議員のときから
事務の
簡素化を言い続けてきているが、なかなか進まない。健康保険の
簡素化も進まない、国民健康保険の
簡素化も進まない、生活保護法の
簡素化も進まない、
麻薬における
簡素化も進まない。だから私は昨年これをやろうと思っていたけれ
ども、時間がなかったからことし特にやっておるわけです。だからがんばるわけです。これは簡単なことですけれ
ども、こういう点からやはり一歩一歩前進をさせていくことが必要なんです。だから
大臣もそうがんばらずに、そんなに金が要るわけではないわけですから、金が要らなくてみんなが喜ぶことなんです。だからそれを私はやる必要があると思います。六千四百十一万円、ことしはもう減らないのです、来年は減るかもしれませんけれ
ども。しかし、そのくらいなことは、早川自治
大臣じゃないけれ
ども、地方財政計画の中で何兆という財政計画があるから四億や五億の金がなくたってそんなものはたいして影響がございません、こう自治
大臣は先ごろ予算
委員会で答弁した。あれは
取り消しましたけれ
ども、私は早川さんのようにそういう大きなことは言えないから、六千四百万円でも、それはたいしたことだからことしはおさめましょう、こう言っているわけです。だから
大臣、こだわらずにぜひ賛成願いたいのです。