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河野(正)
委員 実は私がいまのようなことを申し上げるについては、このビールスは変種のB型という検出がなされたのでございますけれ
ども、それはやっぱり熊本県の天草の患者から検出がなされておるわけです。ところが、全く不見識な話でございますが、
厚生省が訂正をして八日の日に
発表したということでございますけれ
ども、すでに二月の三日には、佐賀、宮崎県ではB型を検出したという
発表をしておるわけですね。それから、
厚生省も天草の患者から検出したわけですけれ
ども、熊本県では一月の二十七日に実はこのビールスの検出をした、こういうような
発表もいたしております。そこで私は、どうも
厚生省のやっておられる措置についても非常にずさんのそしりは免れぬし、またそういうことでどうも今日まで、それぞれ各県でビールスを検出してそれぞれの型の
発表をやっておるわけですけれ
ども、そういう点に対する適切な指導というものが、いまのような
状態の中で適切に行なわれたかどうか、私も非常に不安を持ったわけです。と同時に、今後いろいろ
厚生省が通達を出し、また、いろいろ行政上の指導をされると思うけれ
ども、いまのような
事態で、はたして都道府県に対して適切な指導というものが行なわれるかどうか、指導を受けるほうは、はたして全幅の信頼をもって
厚生省の指導に応ずるかどうか、私は、今日までの経緯を見てまいりますと若干疑問を抱かざるを得ぬのです。私は、今日
九州地方を
中心として二十万近い患者が出てき、また、進学期あるいは入半期を迎えて学生、学童たちがこのかぜのために発熱をし、また病苦を訴えて呻吟しなければならぬということも同情するわけでございますけれ
ども、同時に、私は、いまの
厚生省の指導というものは、全くずさんのそしりを免れぬというような気持ちを非常に強く持ったのです。しかも私は、ここで、全く申しわけなかったと
国民におわびをされるかと思ったら、予想しなかったというような、全く競馬や競輪の予想屋がやっておるような措置でやっておられるということは、私はきょうこの
委員会でそういう
お答えをいただいて全く残念に感じたわけです。
そこで、今日まで各都道府県に対してどういう指導をされておったか。いま私が申し上げましたとおりに、すでにB型ということは、三日の日に佐賀県、宮崎県において検出をしたという
発表をされておる。そういうような、府県がやるのだからたいしたことないのだというようなかっこうで、何か
厚生省、特に国立予防衛生研究所でおやりになる研究というものは、それは設備の
内容等は一番整っておるでございましょう、だからといって、そこでやったものがすべて一番正しいのだというようなことで、いろいろ
防疫対策に対して
協力しておる各府県の善意というものを踏みにじるような、そういう指導というものは、やっぱり私
どもはここで
承知するわけにいかぬ、こういうふうに思うわけです。いままで一体どういう指導をなさっておったのか、ひとつこの際明らかにしていただきたい。