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岡本委員 私が次にお尋ねしたいと思っていた問題にお触れになりましたが、現在の地代家賃統制令によるところの家賃というものは、あまりに安いのです。それは私も認めております。だから私は、統制撤廃よりも、むしろこれはある
程度の手直しをすべきである。約十年放置されておるわけですね。しかも、物価と全くスライドいたしておりませんから、ある
程度の手直しをされるべきである。しかし、統制はやはり残されたほうがいいのではないか、私
どもはこのように
考えております。ところが、昨年までは毎年のように、初めは
政府から、最近は与党さんのほうから、統制令の撤廃が出てまいりました。統制撤廃をやって野放しにするということは反対でございますので私
どもも反対はいたしてまいっております。しかしながら、統制家賃があまりにも安いから、ある
程度時代に適合したものに矯正する。統制価格を手直しするということには、私
どもも反対ではございません。だから、たとえていえば、補修費、維持費を十分に見込んだもの、さらに、また、維持修繕ができるだけでなしに、所有者に対するところの適正な利潤的なものを与えるというふうな形において、統制価格を手直しされることには、私
どもは決して反対ではございません。ただ、ことしは公共料金値上げをやめるというふうな手前、
政府としてお出しにくいということはわかります。しかしながら、こんなに長く据え置かれたものを、機械的に、公共料金値上げはできないんだから、家賃もそのままだというふうなことである必要は必ずしもないと私は思います。だから、
政府のほうでも、
大臣のほうでも、勇断をもって、家賃は別なんだ、だからこれはやはり時代に合ったものに矯正するというのであれば、社会党の私
どもも、それが適正なものとして出てくる限りにおいては、決して反対するものじゃございませんから、その点は御安心願いたいと思うのです。ただ、私がいまお尋ねいたしておりますのは、統制を受けておらない最近の建物ですね。しかも
住宅難に乗じて非常に過酷な条件をつけておる、そういうようなものをどうするか。ことに、子供が生まれたら出ていけ、こういうようなことはおよそ人権を無視したものであると思います。そういうようなものに対する対策をどうされますかということをお尋ねしたのでございますが、それについて明確なお答えがないので、もう一度お伺いをいたしておきたいと思います。